《転生先は現人神の神様》74 能力確認と裝備
早速検証開始だ。
まず創造神様から聞いた時空と自然の力を確認。
それからアレンジして行き自由度の確認。
「炎よ……」
その呟きだけで掌に小さな火が発生する。し離れたところを目標にしても火が発生する。大きさも自由自在で溫度も自由に変えられる。
そして、炎の竜巻が海上に発生。
「ふぅむ……。これが一切の消費なしか。ヤバいな自然神。水のドラゴンとかも超簡単に作れるし。あれ、結構な魔力消費してたんだけどなー」
海水をり10メートルサイズのドラゴンを生、周囲を飛ばせる。
「むしろできないことを探すのが大変そうだな……。人工はどうだろうか?」
人類が區別する為にそう言っているだけで、自然から取れたを加工しているだけだ。『無からの創造』は人類には不可能である。
自然神が干渉できるのはどこまでか、これの把握は重要である。
海上ではできないので後でだが。
時空に関しては……とある場所ととある場所を繋げる実験。
まあ、つまり"ゲート"と同じではあるのだが。
何がしたいかというと、海中と魔法裝置を繋げて塩を量産できないかと。汲みに行く必要が無くなり、他にも応用ができるため、この仕様は把握しておきたい。
としばらくやっていたけど、よくよく考えればそうだな……と。
何かって?
ゲームでも小説でも何でもいいが、何ができて何ができないか。この場合はどういったきをするのか、どういうルールでいているのか。
と言う仕様を把握する事があるだろう。
いざという時『それできねーから』となるのは困るわけで。
だから今回能力把握という検証をしている。
ただ、本的に違うところがあった。それは何かというと……立場だ。
ゲームや小説は基本的に一市民。もしくはちょっと優れた者だったり、チート能力を持っていたり違いがあるが……所詮人だ。
シュテルンユニエールは正真正銘一柱、神である。
しかも上級神を超える超越神の一柱。
つまり『私がルールだ』であった。
『時空と自然を司る』という事は『時空と自然』に関してはルールそのだ。
司る神がそう言ったらそうなのだ。命令権を持つとはそういうことである。
『時空と自然』が服著て歩いてるものだ。それが『時空と自然を司る神』。
まあ、それを実した、自覚したと言うのはいいことである。
時空を司る能力は"ゲート"を常時開いていられる。これだけでも便利さは分かるだ
ろうが、あくまでそれはおまけであり、真髄は空間把握能力だろう。
ゲームにマップがよくあると思う。地形データのある細かい方のマップだ。
それより遙かに優れた3Dバージョンが脳にあると思っていい。しかも世界のコアから宇宙までと幅広く、自分の周囲の切り替えも自由自在。
微生から砂まで幅広いセンサー搭載。これも切り替え可能。
空気からマナまで全てを把握する。
つまり……同じ世界にいる時點で、居場所モロバレ。學迷彩とか、五を狂わせて認識させないタイプだろうが、問答無用でバレる。
例えば、スナイパーライフル。銃から弾が飛び出した時點で弾を認識し、著弾點の予想すら可能のレベル。
『何かが在る』時點で時空神には察知される。
実際に見ているのと変わらない空間把握、それが時空の支配者だ。認識するを弄ればだって分かるし、自前でナイトビジョンとかだってできちゃう。
當然のように暗視だからナイトビジョン意味ないけど。
月神が持つ《月の魔眼》を遙かに超えた能力である。
この能力に関しては既に把握している。と言うか強制だ。そして、空気とか微生の位置が分かっても、見えてもしょうがないし、いらないは速攻でオフにした。
検証や力加減を知る意味でも、重要なのは時空より自然の方だ。
"ブラックホール"と"ディメンションコラプス"に手加減など無い。
よって自然神の把握に時間をかける事にする。
海上はこの世とは思えないほど意味がわからない事になっていた。
突然炎が発生したり、発したり、竜巻が発生したり。かと思ったらダイアモンドダスト、更には落雷、天まで屆くかのような水柱とカオスだった。
が、目撃者はいない。この世界の海は魔の領域だし、人類がいるのは1つの巨大な大陸故、そもそも船をほぼ使わない。
なお、海にいる生きは早々に逃げ出していた。
2日目、海上から引き上げ、アクロポリスへと帰還。
人類が手を加えたものはどうなのか、検証を始めよう。ついでに各ギルドマスターに顔を出しておこうか。
シロニャンを頭に、ブリュンヒルデと護衛にエルザとイザベルを連れて歩く。
「あ、陛下?」
「陛下?」
「神様ー」
「ほう、お前達も大きくなったな」
「「「なったー!」」」
「陛下目がきれー」
「だろー。まあ、々派手すぎるが」
「きらきらー?」
「ぴかぴかー?」
「ってるー」
「うむ。ではわらわはギルドマスター達に會いに行ってくるからなー」
「「「はーい」」」
元気な子供達と別れ、近いギルドから寄って行きたいところだが……商業ギルド、冒険者ギルド、生産ギルドの順で行こう。
人が手を加えたなら生産ギルドが多い。検証はそこでしたいから最後だ。
とは言え、長やら髪の、目のが変わったからこれで覚えとけーと言うだけなので、そそくさ撤退し目的の生産ギルドへ行く。
「おお、陛下ですか。だいぶ印象が変わりましたね」
「髪と目のが変わるだけでだいぶ変わるからな。この長自は分でそこそこ見慣れているだろうが。ところで、何かいらないはないか?」
「いらないものですか?」
「うむ。何かの失敗作とかで構わんぞ」
「ジャンルはどうしますか?」
「なんでもいい……と言うか、全種類あった方がいいな」
「ふむ……。とりあえず今あるを探してきましょうか」
「ああ、頼む。能力の確認をしたくてな」
「では、々お時間いただきますね」
「うむ」
ブリュンヒルデに紅茶をれてもらい、のんびりと待つ事にする。
いつも優雅に堂々と、帝の仕事の1つである。神なのもバレたから余計にな。
トップの焦りは部下に伝染する。王の焦りは國に伝染する。
いつ如何なる時も堂々としてるのが立派な仕事である。
急ぎじゃない時はとりあえずブリュンヒルデに任せるのも仕事の1つ。
前世の時間計算だと6年王をしていれば、流石に人を使うのに慣れる。
むしろ人を使うこと自より、自分でやらないように我慢する方が大変だった。
「そう言えば2年という事は、今職業科の一期生は4年か?」
「はい、そうなります」
「練度はどんなもんなんだろうな」
「既に結構ならしいですよ。生産ギルドが待ちわびているようです」
「そうか。職業科作ったのは正解だったか」
「勿論ですとも陛下! 職業科がここまでとは思いもしませんでした! 我々生産ギルドは謝しております。それと準備ができましたのでこちらへ」
ギルドマスターに一室に案され、その中には様々なが用意されていた。
し歪んだ剣や鎧、失敗作の魔法薬ポーション、見た目が大変微妙な料理、更に廃材や布の切れ端などなど。
では、早速始めようか。
「ふむぅ……なるほどな」
大法則は分かった。
金屬製の剣や鎧は問題なし。合金だろうと干渉可。
魔法薬も干渉可。
見た目が微妙な料理にも干渉可。見た目が綺麗になった。味は普通だった。
廃材はただの木だから當然干渉可。
布の切れ端にも干渉可。
では、何がダメかというと……。
生きている生には直接の干渉ができないようだ。
魔の革製の裝備などには干渉できる。死んだら生素材も干渉可能のようだ。
つまり簡単に言えば……。
「自分でいてるやつは干渉不可。殺してしまえば干渉可という事か」
「かなり広いですね……」
「そうだな。能力把握はこんなところか。後は自分とフィーナの武か。ベアテに服を頼まないとな。どんなのにするか……。じゃあ、わらわ達は大神殿に戻る」
「また何かありましたらお越し下さい」
「うむ、助かったぞ。ではな」
生産ギルドから撤退し、大神殿へと戻る。
いつもの中庭へと帰ってきて、多の変化に気づく。
植系は見ればすぐに《鑑定》されたように分かるのだ。自然を司るからだろう。
「ハーブ系、植えたのか。……どれもハーブティー用か」
「はい、折角なので植えてみました。香りが強いのは隔離していますが」
「やはりダンジョンから採ってきてうちで育てた方が品質いいか?」
「確実にいいですね」
「ふむ、そうか。うちで使う分ぐらいは自家栽培してもいいかもしれんな……。まあ、使ってれるのはヒルデだからな。好きなの植えていいぞ。わらわの好みは……飲まなきゃ分からん」
「ではしばらく選別でもしましょうか」
「うむ」
いつものところに座り、ヒルデが早速飲みの準備をしているのを橫目に武と服を考える事にする。月杖・エーレンベルクは月神の神な訳で。
かと言って、今の武はそれこそ自然そのである。さて、どうするか。
「おっと、塩だったな。繋げて……これでいいな」
「主様、これを」
「…………エブリンか」
「はい」
ベアテが神木……神霊樹からぷらーんと降りてきて、服を差し出してきた。
エブリンの差し金だろう。あいつ著るのが自分じゃないからって地味にエロイのぶっ込んで來るんだよなぁ……。マイクロビキニでもプレゼントしてやろうか。
とりあえずけ取った服を広げる。
「……ううーん。どう思う、ヒルデ」
「令嬢はまず著ないでしょうが……ユニ様の場合はまぁ……背に翼がありますし、大きいを活かすという意味ではこうなるでしょうね……」
「と言うか、ベアテ頑張ったな。このレース……」
「確かに……素晴らしいですね。聖魔布を抜きにしても、かなりの値が付くかと」
「1日かかってしまいました。ではおやすみなさい」
「お、おう。おやすみ」
上に糸をばし登っていくベアテを見送り、再び服に目を向ける。
「ベアテが丸1日か」
「1日でできるだけ驚きですよ。波を作って互に重ねてますね……」
「このレースのマーク何かに似てるな……何だったか」
「私は見覚えありませんが……」
「…………ああ、これか。雪結晶の羊歯六花しだろっかだ。似てるな」
「雪結晶ですか……」
「雪を拡大するとんな形があるんだ。そのの1つにこんなのがある」
「なるほど……」
白をベースとして淡い赤、淡い青、淡い黃、淡い緑が使われ、レースがふんだんに使用されているドレス。重ねないとける聖魔布とレースの相が非常に良い。
黒は……裏地か。全的に淡い合いのドレスだな。
白と青がメインで、赤と黃がアクセント。緑は赤と黃よりは使われている。
黒は……うん。見えないが裏地で重ねられ、明るくなりすぎないようにしてるな。
羊歯六花は淡い青、他は白でレースが作られ、下に淡い緑で蔓っぽいのが羊歯六花を支える様なデザインをしているレースが重ねられている。
部分の模様はところどころ切り抜かれており、下地の淡い青がその形で見えるようになっている。
下の方にし淡い黃のアクセントが寄り、上の方に淡い赤のアクセントが寄っている。
「なるほど。黃は地だから下。赤は炎で上。緑が草で、青が水か」
「よく考えましたねぇ……」
「これでエロ要素が無ければ喜んで著たんだが……素直に喜べん」
「でも著るのでしょう?」
「勿論著るさ。ベアテが1日かけたんだ。それに勿無いしな」
「まあ、著るのがユニ様なら破廉恥には為らないでしょう。しかし、上半薄いですね……」
「あいつわらわに首無いこと知ってるからな……。無いし、聖魔布でズレないしでやりたい放題なわけだ」
「なるほど……」
「センスは良いのが地味にムカつく」
「……とりあえず、著ますか」
苦笑しているブリュンヒルデと一旦そこらの一室にり、著替える事にする。
元と肩は出ており、二の腕辺りでと繋がっており長袖。
スカートは前が短く、他はふくらはぎ辺りまで。
當然のようにニーソ付きである。
背中は大膽に腰まで開いており、最低限の4本がX字で留めているだけ。
翼も當然神力でできているため服は関係ないのだが……気分的な問題だろうか?
全的にフリルは控えめ、レースが多い。その為あまり広がってはいない。
服を著ているというより、張り付いているイメージに近く、生地も薄くのラインが出ている。
最後に魔力を流し形狀記憶させる。
「なんかこう、ぺらんと行きそうで不安になりますね」
「気持ちはわかるが大丈夫だ」
相も変わらずは載せてるだけという狀態である。
首ギリギリ。上と左右はちょっとぷにっとはみ出気味。そりゃ不安にもなる。
靴は自分で生して、お著替え完了。
「うむ。部はともかく、割りと好きだぞ」
「聖魔布を使った布の寶石は素晴らしいですね」
「布の寶石?」
「レースの事をそういうのですよ」
「なるほどな」
著替えが終わったので中庭へと戻り、武の方を考える事にする。
「そう言えばフィーナは武どうだ? やっぱ杖か?」
「最近は弓に嵌っているようですよ? やはりエルフですね。かなりの腕です」
「ほうほう……そうか。ならいっそ神霊樹を使って弓を作るか。魔法にもなる魔導弓をな。おっと、そうだった。自分の土地に自分の加護を與えていない」
霊達は勿論、穣と大地の神マヤセルスすら凌駕する自然神の加護。元々穣系最上位の神だから當然なのだが。自分の土地ぐらいやっておきたいところである。
「リュミエール」
「はい」
「この土地に我が加護を與える。調整を頼む」
「分かりました。聞きましたね?」
『おー』
自然神の力の一部を開放する。神都に溫かいらかなが広がって消える。
すると霊達がそれぞれのトップ……はリュミエール、闇はオスクリタ、火はヴァルカン、水はウンディーネ、風はシルヴェストル、土はグノームに従い調整を始めた……のだが。
神霊樹がガッツリと加護を消費した。
「あー! 神霊樹が加護めっちゃ吸った!」
「仕方のないやつだ……」
何度か蒔くと吸収を止めたので、霊達に調整してもらい定著させる。
植だけでなく、霊達に妖達も機嫌が良さそうである。
「神霊樹よ、フィーナに弓を與えたい。直してやるからいい場所くれないか?」
自然神の能力として、植達との會話……的なが可能である。
とは言え植達は知能がないので、YesかNoかぐらいしか分からないが、神霊樹はちょっと別である。なんたって神木だからな。
神霊樹が持ってけと言った場所を貰うことにする。
代わりに自然神の長の能力で無くなった部分を新たに長させる。
「ううーん、素晴らしいなこれは。一生だ。ちょっと気合いれて作るか」
自然神の能力を使用し、1番良いところだけを殘し、弓の素とする。
そして2番目に良い部分をリリーサーに加工。
『ベアテ、全聖魔糸を1本にしてくれ。フィーナの弓の弦にする』
『分かりました』
さて、リカーブかコンパウンドか……やはりハイブリッドにするか。
材料が木の時點で和弓なじはするが、神霊樹の木だし。普通の木な訳がない。
リカーブベースにカムシステム付けて、殘りの木でアクセサリーを作るか。
『ベアテ、聖魔糸全部で3本にして』
『はい』
カムに付けるワイヤー代わりが必要だからな。
前に作った魔導弓をベースに、更に最適化。
スタビライザーとカムの調整はフィーナが帰ってきてからするとして、今のうちに"ルーン"を刻んでおく。
魔法と普通の矢、両方使えるようにする。
アクセサリーを付けると結構大きくなり、取り回しが悪くなるかもしれんが確実に、一撃で仕留める為の弓だ。カムに消音をエンチャントしておく。これで靜か。
現狀では々大きいかもしれないが、今長期だろうしすぐ問題無くなるだろう。
持ち運ぶにはでかいので、杖と同じく普段は指にでもなってもらうか。
魔導弓・試作品が完。後はフィーナが帰ってきたら調整するだけ。
さて、問題は自分のだ。どうしたものか……。いや、ほんとに。
正直武と言うを持つ意味がない。自然が武だからだ。
火が武だ。水も武だ。風も武だし、地も武だ。世界を照らしてるだって武になるし、影だって武になる。
火を出そうと思えば思った場所に出るし、水も出せる。風というか空気が武になる。常に武を持っているのと何ら変わらない。
そう言うなのだから、杖という魔法を持ったところで正直意味がない。
いやまあ、能力じゃなくて魔法を使えば意味はあるが……。
魔法は能力の劣化版。生が使えるようにした。いわば《神聖魔法》と同じだ。
魔法を司る神である月神は中の中。自然を司る神は上の上。
魔法を司るだけあって能力は魔法を使う事だ。だから魔法は非常に合った武だったのだが……。
かと言って、何の武も持たないというのも々かっこがつかないと言いますか。
ウロボロスはそのまま使えるからエーレンベルクの代わりか……。
月神の時で既にあれなんだ、今のじゃまずエーレンベルクは持てん。よって、素材を考えねばならぬ。いくら優れているとは言え、ルミナイトはあくまで生用……良くて中級神がギリギリだろう。
そうなると上級神どころか場外の超越神の仲間りしてしまった私は、自分で素材から作るしか無いな。眷屬になったことで《質創造》は貰えているが……。
ここは自分の力を使うべきだろうな。相的な意味でも。
となると、新たな植の創造……。私の武となりえる植を生み出す。恐らくそれが1番良いだろうか。
私の力を増幅させ、力の制を手伝い、思うがままに形を変える……そんな植。
ならそうだな……普段は拳大の種なんてどうだろうか。そこから私の能力で自由に形を変える植。當然私専用。意思疎通できる必要も無いと。
……できるが、々時間がかかりそうか。生兵……兵ってか生武だな。
早速種を創造し、後はゆっくり力を馴染ませる。一週間もすれば良いだろう。
首に蔓をばしてネックレスのように拳大の種をぶら下げる。
種は卵型でゆっくり呼吸するように虹點滅している。
フィーナが帰ってきたら早速弓の調整をして、そのまま渡す。
でかくてまだ弓としてはまともに使えなさそうだが、我慢してくれ。
魔導弓・アルテミス アーティファクト
  シュテルンユニエールが娘に贈った作品。
  優れたカスタムを持った魔導弓。
  でかく取り回しが悪いが、それ以外は高水準を誇る。
  周囲のマナ、もしくは魔力で自修復する。
  所有者の許可なく一定以上所持すると……。
  所有者:セラフィーナ
後は引き継ぎをしていれば王族パーティーの日になるだろう。
乙女ゲームのヒロインで最強サバイバル 【書籍化&コミカライズ】
【TOブックス様より第4巻発売中】【コミカライズ2巻9月発売】 【本編全260話――完結しました】【番外編連載】 ――これは乙女ゲームというシナリオを歪ませる物語です―― 孤児の少女アーリシアは、自分の身體を奪って“ヒロイン”に成り代わろうとする女に襲われ、その時に得た斷片的な知識から、この世界が『剣と魔法の世界』の『乙女ゲーム』の舞臺であることを知る。 得られた知識で真実を知った幼いアーリシアは、乙女ゲームを『くだらない』と切り捨て、“ヒロイン”の運命から逃れるために孤児院を逃げ出した。 自分の命を狙う悪役令嬢。現れる偽のヒロイン。アーリシアは生き抜くために得られた斷片的な知識を基に自己を鍛え上げ、盜賊ギルドや暗殺者ギルドからも恐れられる『最強の暗殺者』へと成長していく。 ※Q:チートはありますか? ※A:主人公にチートはありません。ある意味知識チートとも言えますが、一般的な戦闘能力を駆使して戦います。戦闘に手段は問いません。 ※Q:戀愛要素はありますか? ※A:多少の戀愛要素はございます。攻略対象と関わることもありますが、相手は彼らとは限りません。 ※Q:サバイバルでほのぼの要素はありますか? ※A:人跡未踏の地を開拓して生活向上のようなものではなく、生き殘りの意味でのサバイバルです。かなり殺伐としています。 ※注:主人公の倫理観はかなり薄めです。
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※書籍化が決まりました! ありがとうございます! 宮廷錬金術師として働く少女セイ・ファート。 彼女は最年少で宮廷入りした期待の新人。 世界最高の錬金術師を師匠に持ち、若くして最高峰の技術と知識を持った彼女の將來は、明るいはずだった。 しかし5年経った現在、彼女は激務に追われ、上司からいびられ、殘業の日々を送っていた。 そんなある日、王都をモンスターの群れが襲う。 セイは自分の隠し工房に逃げ込むが、なかなかモンスターは去って行かない。 食糧も盡きようとしていたので、セイは薬で仮死狀態となる。 そして次に目覚めると、セイは500年後の未來に転生していた。王都はすでに滅んでおり、自分を知るものは誰もいない狀態。 「これでもう殘業とはおさらばよ! あたしは自由に旅をする!」 自由を手に入れたセイはのんびりと、未來の世界を観光することになる。 だが彼女は知らない。この世界ではポーション技術が衰退していることを。自分の作る下級ポーションですら、超希少であることを。 セイは旅をしていくうちに、【聖女様】として噂になっていくのだが、彼女は全く気づかないのだった。
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