《老舗MMO(人生)が終わって俺の人生がはじまった件》31話 巖塩
気持ちのいい朝だ、ユキムラは日の出すぐぐらいに目が覚めてしまったので車外へ出る。
をばし素晴らしい空気をいっぱいに吸い込む。
VO廃人の朝は早い、導かれるように周囲の草むらの採取を流れるように行い、川沿いの釣りポイントを渡り歩く。
河原にも採掘ポイントがありだいたい屬石などが手にる。
それらのポイントを意識せず自然に回っていく。
これはサガなのだ。
一回りすると最初のポイントがリポップする、
(ここ、いいなぁ……)
もう一周、繰り返すがなのだから仕方ないんだ。
馬車に戻ると丁度レンが外へ出てきた。
「あ、師匠おはようございます。早いですね」
満面の笑みだ、ほんとに嬉しそうに笑ってくれるから思わずユキムラも笑顔になってしまう。
「ああ、おはようレン。ちょっと何箇所かポイントがあったから一周りしてきたんだよ、
いいタイミングでリポップされるからここいい場所だね」
「え、ポイントあるんですか?
ちょっと自分も回ってきます」
ユキムラに関わった人間の思考はこの方向へ向かっていて大変に危険だ。危険が危ない。
レンが採取に向かうと朝食を用意する。
自家製ベーコンと卵でベーコンエッグだ。
パンは薄く切ってトースト、それにバターとベリー系の木の実をふんだんに使ったジャム。
天気の良い外で食べるととても気持ちがいい。
村長も起きてきて、料理ができて、レンが帰ってくる。
こういうタイミングがいいのもなんだか気分がいい。
食事としては至ってふつーなものなのだが、自分で作ったベーコンや産みたての卵をつかった目玉焼き、それに河原で晴天のもとでの食事というロケーションが食事の味を何倍も味しくじさせる。
「のどかだねぇ……」
「そうですねぇ……」
「そうじゃのぉ……」
食後の紅茶的な飲みを飲みながらまどろむ。
この後は順調に行けばゆっくり馬車を走らせて街まで半日ほど、急ぐ必要もない。
まだ結構寒い時期ではあるが、狩猟により富な皮の利用が出來るファス村は、他の町や村に比べると防寒グッズが充実している。攜帯カイロ的な魔道もある。
ユキムラもレンも村長も攜帯型のカイロ、というか空調裝置を持っている。
風魔法と暖房時は火魔法、冷房時には水魔法で周囲の大気の溫度を調整できる。
普通そんなものは王城などの一室などに使われるようなもので、小型で攜帯できるなど存在しない。
ユキムラオリジナルだ。
VOでは改造というスキルでかなり自由度が高くいろいろな事ができる。
當然否はあるが、ユキムラレベルだとミニゲームの調整で魔改造も度々功させる。
一度改造できれば設計図から複製も可能だ。
もちろん魔改造を施したは作難易度も跳ね上がる。
希なを使う作は失敗すると痛いが、レア度が低く安定して供給される材料は、ファス村の富な人員によって大量にストックされていく。
みなレアが出たときの快を忘れられず、後一箇所だけ、リポップもう一回分だけ、と、せっかくホワイトな労働環境にしようとしているユキムラの思案をよそにワーカーホリック狀態だ。
製造ラインも製部門、作部門、鍛冶部門、特に鍛冶部門は晝夜を問わず爐に火をれ研究開発をしている。
サリナにとって悲願でもあるミスリルにれられ、しかも自由に使える。
夢のような快で時間を忘れてしまっている。
いつまでものんびりとお茶をして一日を終わらせるわけには行かないので出立の準備をする。
レンが手早く馬の世話をして馬をつけ馬車へと繋ぐ。
ユキムラと村長は外に出したテーブルや簡易馬舎を片付ける。
効率化された収納設備によりでもあっという間に収納可能だ。
ユキムラ特馬車、お値段は國家予算でございます。
途中で照明設置作業やら採集ポイントに寄り道をしながらのんびりと街道を街へ向かい進んでいくと、丘に何箇所かの林があり、その木々の合間に明な石が幾つか散在するポイントを見つけた。
ご丁寧に大きめなその石ごとに採掘ポイントが設定されている。
採掘ポイントのある場所と特徴のある石がユキムラの興味を引く。
「ちょっと止めてくれ」
レンに指示を出し車外へと出る。
そのまま街道から丘へ続く林へっていく。
一応林なので魔などの警戒を怠らないようにそのポイントへ向かい採掘をしてみる。
「巖塩か!」
手にったものは巖塩(極上)であった。海から遠い村にとって塩は貴重品だ。
から砂糖を得られるためおかしなことにファス村では塩のほうが高価になっている。
「あまり採掘された跡がないな、この寶の山も気づかれていないのか、
しかも、もしかしたら石油もあるか……?」
ぶるっと武者震いがした。巨大な資源の塊を見つけた可能がある。
なくとも塩をこれで半永久的に手にれられる。
ジュナーの街とファス村の中間、ちょっとジュナーの街に近いが手付かずであるのなら先に手をつけてしまおう。
ユキムラはとても悪い顔になりながら馬車へと引き返すのだった。
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