《最強転生者の異世界無雙》ゴブリン討伐
ゴブリン討伐のために再び門を出て森に來たわけだが、俺の出地の森より魔がなく、なかなか見つからない。あの森なら散歩すれば、魔に會うぐらい多かったのに。そう思っていると、前の茂みが揺れた。いや、まあ気配で分かっていたんだが、こういうのはノリだからな。
「グギャッグギュグギュ!」
「グギーグガッグギュ」
気持ち悪っ!え、何?こんなに気持ち悪いの?ゴブリンって。緑ののく汚じゃねえか!言葉もなんかうめき聲みたいだしなあ。
「ま、とっとと倒して帰りますか!」
ゴブリンの數は4匹。そのうちの1匹は筋が発達しているが問題ないだろう。だが、知能の低い魔は力に依存することが多い。あのゴブリンがこいつらのリーダーと言ってもいいだろう。だからあいつを最初に倒せば連攜も無くなって倒しやすくなるだろう。だから…放っておこう・・・・・・。
俺は強い・・。父さんに勝ったんだ、油斷も慢心もするつもりはないがそこは勘違いするつもりはない。相手の実力を図る目も養ってきた。だが、故郷の森は1匹1匹が獨立していて、集団では襲ってこなかった。だからここで集団との戦い方を學ばせてもらう。
まず2匹が左右から襲ってきた。その攻撃をしゃがむことで避け、そのまま足を回転させることで足払いをかけ、転倒させる。そこで別のゴブリンが後ろから棒をなぎ払って來たので上に飛んで避ける。上に飛んでいるところを狙って前から筋質なゴブリンが攻撃してくるが、さっきのゴブリンの棒を蹴ってさらに上斜め前に飛んで避けきた。そのまま筋質なゴブリンの肩に乗り、その顔を思いっきり蹴り飛ばす。倒れていくのをじ取ってから今度は後ろに回転しながら飛ぶ。その勢いを利用して別のゴブリンの後頭部に膝蹴りをれ倒す。そこでようやく地面に著地して一度距離を取る。
「ふう、初めてだからあまりならないが思ったよりもいけるな。慣れてきたし、今回はここまでにしておこう。そろそろ仕留めるか」
そう言うと瞬時にゴブリンとの距離を詰め、剣を抜いて斬る。その速さと力でゴブリンは真っ二つになった。そこで最後のゴブリンがこちらに向かってきていたのが分かったのでそちらの方に向けて無詠唱でウインドカッターを放つ。そしてゴブリンはそのまま真っ二つになって倒れた。
「俺は『賢者』の息子でもあるんだぜ。剣だけだと思ってたら大間違いだ」
すでに聞こえてないであろうし、聞こえていたとしても理解できるとは思えないが、そう言い放ち討伐証明部位である耳を剝ぎ取り空間魔法のアイテムボックスに収納して、ある程度狩ったら帰ることにした。
帰ってきてミリーナさんのところへ向かった。ミリーナさんはこちらを向いて驚いた表をすると話しかけてきた。
「ユーマさん!帰ってきたんですね!」
喋り方が変わっていることを聞いてみると、たとえ子供でもキチンとした喋り方をしないとダメだと先輩に怒られたらしい。
「ユーマさん、早いですね。やっぱり今日はやめておいたんですか?」
「いえ、キチンと倒してきましたよ。と言っても依頼のことを途中で忘れていたのであまり狩れなかったですけど」
「ええ⁉︎ここから森を行くのにもそこそこな時間はかかると思うんですけど⁉︎」
話を聞くと、ここから森まで行くには俺が行ったのにかかった3倍近い時間がかかるそうだ。俺としては全力で走ったと言うわけでもないのでとても驚いた。そのあと証明部位を出してくださいと言われたのでアイテムボックスからゴブリンの耳を取り出した。…50匹分。
自分でも狩り過ぎたとは思っているが、元オタクのか、今まで単としか戦ったことがなかったことによる反か。々調子に乗ってやり過ぎてしまったのだ。
「お、多いですね」
「ええ、50匹ほど狩ったはずです」
「まあ、あり得ないほどでもありません。いえ、こんなに短時間で狩ってこられたのは初めてですが、數に関しては前例がないというわけでもありませんので大丈夫です。では、換金してきますので、ギルドカードを出してください」
そう言ってミリーナさんはギルドカードをけ取って奧にっていった。そして數分待つと、何やらの変わったギルドカードと金がっているのであろう袋を持ってきた。
「伝え忘れていましたが、冒険者ギルドではポイント制を導しております。ゴブリンは1匹で2ポイントですのでEランクへの昇格條件に達しました」
「隨分早いんですね」
「ええ、ゴブリンを想像以上に討伐してこられたのと、Fランクはほとんどお試しランクと言ってもいいぐらいですから」
「へー、そうなんですね。でもそれだと雑用系の依頼をける人がいなくなるんじゃないですか?」
「いえ、雑用系の依頼には依頼自にポイントがありますし、街中でやるものがほとんどですから、ちょっとした暇つぶしや小遣い稼ぎとして案外やってくれる人は多いんですよ」
「そうなんですか」
そのあともし質問をしているとギルドが混んできたので帰ることにした。
もちろん宿屋を取り忘れたということもなく、宿屋に帰って食事をとって水魔法で水浴びをしたら、今日々あったなあ、と考えていたら眠気が襲ってきたのでそれに逆らうことなく眠りにつくことにした。
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