《絶対守護者の學園生活記》閑話 第1回子會
「レオンは行ったか」
「そうね。それで? 私と話したいことって何?」
なくともレオンの前では話せない容のようだけど・・・・・・
「単刀直に聞こう。カレンはレオンに惚れているのか?」
「なっ……」
確かにこれはレオンの前では話せないわね……。でもなぜ急にこんなことを聞いてきたのだろうか。
「いやなに、カレンのレオンに対する雰囲気とでもいうのだろうか。それが変わったようにじられて、もしかしてと思ってな」
「なにその鋭い観察力……」
 
王族には必須なスキルかなにかなのだろうか? 私個人としては、特に何も変わったことはしてなかったのに、気付かれてしまった。
「……そうね、私はレオンのことが好き。最近気付いたばっかりなんだけどね」
「そうか。実は私もレオンのことが好きなんだ」
「えっ?」
仲良いなーとは思ってたけど、あくまでレオンが王であるアリスに対等に接してくれるからだと思っていた。だがまさかにまで発展していたとは。
お互いに、なぜレオンを好きになったかなどを話しあう。なにこれ、すっごく恥ずかしい。アリスも顔を真っ赤にして話している。
「それでだが、私はカレンと爭いたくはない」
「私も、アリスとは仲良くしていきたい」
親友と同じ人を好きになってしまった。このままだと下手したら絶にまでなってしまうかもしれない。だがそれは私もアリスもんではいない。
「それで、カレンさえよければ二人一緒にというのはどうだろうか?」
「ハーレムってこと?」
「そうだ。法では一夫多妻は許されている。平民にはあまりない事だが、そこはどうにかする」
確かに平民で多くの妻を持つものはほとんどいない。それをするのは優秀なを殘す目的で、王族と貴族が殆どだからだ。
「分かったわ。私もそれに加わる。でもアリスと結婚すれば王族になれるから分は気にしなくていいんじゃない? 私は本妻じゃなくてもいいわよ?」
今更だが、私達がレオンに選ばれる前提で話が進んでいるのはどうなんだろうか。いや、そうしないと話が進まないのだけど。
「平民と王が夫婦になるというのは々と問題というか、貴族共がうるさくてだな」
「あー、なるほどね」
本來なら第二王なんかは國の有力貴族などとの繋がりを保つための政略結婚の道として扱われるだろう。ひどい言い方になってしまったが普通ならそうだ。しかし、王の計らいによってそれは免れているが、やはり文句などは當然出てるのであろう。
「だからそれは私の方でどうにかするつもりだ」
「私にも出來ることがあったら言ってね?」
「あぁ、助かる。そして一つ問題があるのだが」
「なに?」
 
問題? 私には特に思い浮かばないけど……。
「恐らくだが、これから先も増えると思うんだ。良い男には良いが集まる」
「……ありえるわね、それ」
レオンを好きになる人はこれからもきっと増えるであろう。そういうことだ。
レオンは顔も整っているし、格も良い。困ってる人を見たら助けずにはいられないだろうし、親に接してくれるであろう。
惚気に聞こえるかもしれないが、紛れもない事実である。
「流石に増えすぎるのはアレだが、ある程度なら私は許容しようと思うんだ。もちろん、本気かどうかは見極めさせてもらうが」
「そうね、そうしましょう」
「よし、それではそういうことで。よろしくな、カレン」
「こちらこそよろしく、アリス」
二人で握手をわす。
そしてここに、一つの同盟が生まれることとなったのだった。
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