《絶対守護者の學園生活記》邂逅
決戦までの時間は自己鍛錬に費やした。相手がどんな戦い方をしてくるか、どれほどの強さかが分からないからやれるだけやっておくべきだろう。親父にも手伝ってもらってとことん自分を苛め抜いた。
そして運命の時がやって來た。……この表現、ちょっと臭いな。
俺は今屋敷の前に一人で立って、迎えを待っている。どうせクソ王子なんだろうけど。
待っている間、今までのことを振り返る。最も印象に殘っているのはやはり、村でのこと。
まずは転生。前世で保育士をやっていた俺は突如保育園に現れた不審者から子供を守る為にを呈した結果刺されて死亡。そしてこの世界にやってきた。
ボーン村という場所に生まれ、両親によって育てられた。転生して一年後、父が森で赤ん坊のリリィを拾てきたが、今考えてみるとこれは神様が手を回したのかもしれないな。
ある日村の近くに盜賊が拠點を構えているとのことにより、村出の冒険者が討伐に赴いた。無事討伐に功したが、盜賊に捕まっていた子供達が村に住むことなった。その中の一人がカレンだ。
その後、子供たちを連れてピクニックに出かけた時に、子供の一人がはぐれてしまい魔に襲われかけた。そこで俺は守る為の力を手にれようと特訓を始めた。
特訓を始めてし経った時、アリスが王様と共に村の視察に訪れた。そこで俺はなぜかアリスに決闘を挑まれてボロボロに負けたんだよな。
アリスが王都へ帰るときに、かねてから王都に憧れを持っていたリリィとカレンを連れていくように頼んだんだ。
そしてリリィとカレンが村にいない時にあの慘劇は起こった。俺の誕生日をサプライズで祝う為に、俺は追い出される形で森へ狩りに出かけた。
そろそろ帰ろうとしたところ、村の方から煙が上がるのが見え、急いで駆けつけたらそこは……
優しくしてくれた村の大人達や子供の死、死、死。家は燃え上がり、微かにの匂いがした。
そんな景を前に絶していると、俺の家から一人の男が出てきた。肩にピクリともかない俺の両親を抱えて。
ただ俺の心には怒りのだけが殘っていた。この男を殺す。しかし所詮はまだい子供。勝てるわけもなく返り討ちにあった。
なぜ自分はこんなにも無力なのか。力が、圧倒的な力がしい。
殺される間際にそう願った時、俺の口は勝手に開いていた。
そこで初めて、俺は消失の力を使い、意識を失った。
これだけでも普通の人生とはかけ離れたものだ。もうこれだけでもお腹いっぱいだ。
だけどまだ終わらない。
故郷も親も失った俺は、この世界の英雄であるダルクに拾われた。
そして俺の能力の正、なぜ俺がこの世界に呼ばれたかなどを知った。
力を求める俺に対して、ダルクとその妻であるユフィさんの養子になることで特訓をつけてくれた。何度死ぬと思ったか分からない、辛いものだったがどうにか生き殘った。
そしてリリィとカレンを守る為に學園にることとなった。
それから俺は二人を守りつつ、平和な學園生活を………とはならなかった。
貴族の家を一つ潰すことになったり、クソ王子が招きれた黒龍事件に巻き込まれたり。さらにはただの 平民であった俺が王様であるアリスと婚約することになったり、親父とガチ対決することにもなった。
まだまだあるぞ。
ミーナのトラウマを克服させる為に力を貸したり、忌であるクローン技の研究所を発見したり。なぜか獣人國の王と戦うことになったと思えば、うちの國の王の呪いを解いたり。
極めつけは魔族との戦いだ。魔王を復活させようと魔族がき出し、俺はそれを止めるために手を盡くした。その過程で魔族に脅されていたリーゼさんを助けた。
そして俺はもうすぐ、この世界を守る為に魔王と戦おうとしている。
別にんでこんな生活をしている訳では無い。俺だって力を手にれたとはいえ、平穏な日々が一番なのは変わらない。
皆と楽しく過ごせるのが一番だ。
だからさっさと終わらせよう。
一通り思い出を振り返ったところで、目の前に裂け目が現れ、そこからクソ王子が出て來た。
何も言わずに、この裂け目にれと顔のきだけで伝えてくる。
俺は小さく頷いて従う。
そして裂け目を抜けた先は、最早見慣れた地。俺の始まりの場所。
……なるほど。ここに俺も眠れってか。いい趣味してるな。
辺りを禍々しい気配が漂っている。それを放ってるのは、俺の視線の先にいる人。
「よく來たな、小」
昔から俺がお世話になっていたギルド嬢の姿をした魔王だった。
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