転生して數ヶ月…

目の前のが赤ん坊の俺に話しかける。

「¥☆〒〆:+○・」

だがなにを言っているのかはわからない。

わかるわけがないなんだこの言語は聞いたこともない。

「おぎゃあ！おぎゃあ！」

「+°☆＊☆$」

俺は抱きかかえられてのを飲んでいる。

え？嬉しいかって？

そりゃ嬉しいに決まってるだろ。こんな人のをってを吸っているのだから。

だが屈辱的なこともある。

排出を処理されることだ。恥ずかしくて仕方がない。しかし赤ん坊である時だけの辛抱だ。

さて今の近況を解説はしてはいるが今どういう狀況なのかは説明しょう。まずは親からだな。

俺の親は父が高長の金髪イケメン、年齢は二十代前半くらいだろうか？がっしりとしたをしている。

そして母は父と同じで金髪、聖母という言葉が相応しいだ。俺は今、暴力といっても過言ではないものからをとっている。

俺は自分の容姿は鏡で確認済みで見た目はし洋風の顔つきで目つきなどは父に似てなくもなく口や鼻などは母似なのだろうか。しかし髪は黒く目も黒い、俺は本當にあの2人の子供なのかと疑うくらいだ。

「プハァ」

「＝・…☆→°」

も飲み終わり母さんが俺の背中を優しく叩いて來る。げっぷもしっかりでてまたベットに寢かされる。

俺はまだ上手くハイハイもできないのでなにもできずにベットに寢転がっている。

そしてもっとこの世界を知らなくちゃいけないと頑張って目を開けようとするが求には勝てず眠りについてしまう。

………

「おぎゃ！？」

「+°☆＊☆$！」

俺が気持ちよく眠っていると突然暴に持ち上げられブンブン振り回される。

このやろう！誰だ！？

そう思って振られながらも何とか顔を確認すると父さんだった。

「¥〆〒+:…%！！！」

何を言ってるかわからないがニコニコしながらとにかく振り回される。ブンブンブンブン振り回される。

後ろで母さんが慌てて止めようとしているが父さんは気にせず俺を抱きしめる。

ちょっ！痛い痛い！締め上げないで！

しばらくして父さんも満足したのか俺をベットに寢かしてその場を離れる。

「おぎゃあ！！！おぎゃあ！！！」

このやろう！許せねえ！これからあいつのことは親父って呼んでやる！パパなんて絶対に言わねえ！

母さんは俺を優しく抱き上げて額にキスをしてベットに戻し部屋を出て行く。

その日はそのまま眠りに落ちた。

………

「ほら！あなた見て！ギルが歩いてるわよ！」

「おお！流石俺の息子だ！こんなに早く歩けるようになるとは！」

「マーマー」

「あ！あなた！この子私のこと呼んだわよ！ああ！なんて可いの！」

「何！？ギ、ギル！俺のことも呼んでくれ！ほら！パパ！パーパ！」

「…おーやーじー」

「なんでだー！」

俺はその後1歳になり時々読んでもらっていた絵本を元に大の言葉なら聴き取れるようになった。

まだ上手くは喋れないが

それで新しくわかったことがある。

俺の名前だ。俺はこの世界ではエギル・ルーカスと名付けられた。母さんはシエル・ルーカス、親父はグラド・ルーカスだ。

そしてなんと！この家は貴族だった！

貴族だけあって本はかなりの量が置いてある。

本ってこういうやつではかなり高価なもののはずだが

…うちそんなえらい階級なのだろうか？

「ほーんー」

「はいはい、今持ってきますからねー」

母さんは部屋を出て本を取りに行ってくれる。

母さんは俺が本を読んでいるとは思っておらずただ眺めているだけだと思っている。それでも息子が喜ぶならと俺が頼むと毎回持ってきてくれる。

すごく優しい、そして人さんだ。

…それにひきかえ

「ギル！パパって呼んでくれ！頼むから！」

このダメ親父はなんなのだろうか。

呼んでほしいあまりに1歳の自分の息子に頭を下げてるぞ。

「やー」

「ギルー！」

親父は泣き出し部屋を飛び出して行く。

そのすぐ後に先ほどの泣いている親父を見たはずなのになんてことのない顔で母さんが戻ってくる。

「はーい、ご本だよー」

「あいあとー」

「どういたしまして、ちょっとママはパパとお話があるからいい子にしててね」

「あー」

母さんはにっこりと微笑んだまま部屋を出て行く。

振り返った時に一瞬で般若に変わったように見えたのは俺の気のせいだろうか？

しばらくして母さんの怒聲が聞こえてくる。

親父の謝っている聲が聞こえる。どうやら母さんが息子の前でみっともない姿を見せないで怒っているようだ。親父の涙ぐんで謝る聲が聞こえる。

まぁ俺はそんな親父には構ってられない。

俺には時間がないのだ。

はやくこの世界を知り、どうすればこの世界を生き抜けるかを考えなくてはいけない。

チートになんか頼らない自分の力で

俺は本を読み漁る。実際半分以上は何が書いてあるかはまだわからない。しかし俺は読み進める。

しばらく読んでいると気になる単語を発見した。

「じんあせんそお…」

人魔戦爭、このページから數十ページにわたってその単語が繰り返されている。

今、人間と魔族は停戦をしている。らしい

なので戦爭がどういうものなのかはわからない。

だが前の世界の歴史を知る限りどうせろくなものではないのだろう。

「ギル、もうそろそろご飯だから行きましょうね」

「あー」

母さんが戻ってきて本を持ち上げる。

「ギル…あなたにこの話はまだ早いわよ」

母さんは人魔戦爭について書かれていた本を閉じ俺を抱き上げる。

「さ、行きましょ」

「あい」

椅子に座り家族3人で食事をとる。

「そういえばシエル」

「どうしたのあなた？」

「もうそろそろギルの魔力測定をしに行かなきゃじゃないか？」

「そういえばそうですね」

「う？」

魔力測定？

母さんが首を傾げている俺を見るとニッコリと笑い頭をでてくる。

「ギル、明日ママとパパと一緒に魔力測定しに行きましょうね」

「あー」

俺の考えている魔力測定でいいのだろうか？

実際俺にはさほど魔力はないと思うからあまり気乗りはしないが

まぁ行くだけ行ってみるか。

俺は離食を口にかき込んだ。