ランス家に滯在し3日が経った朝、俺は朝食を食べ終えると外に出る時の服裝に著替える。玄関まで行くとすでに準備を終えているミアとランスが俺を待っていた。

「エギル遅いよ！速く速く！」

「わかってるから落ち著けよミア」

「私は落ち著いてるよ！」

ミアはを忙しなく揺らしている。

「どこがだよ」

「じゃあそろそろ時間だし行こうか？」

「そうだな…あれ？ランスそういえば制服とかはないのか？それ私服だよな？」

「制服は後で著るんだ。見てればわかるよ」

「そうなのか。じゃあ早速案頼む」

「任してよ！」

ランスはをとんっと軽く叩き意気揚々と外へ出て行く。俺とミアも後に続き家を出る。

俺たちは3人並んで街を歩いて行く。

「なあランス。學園ってどこにあるんだ？」

「あれだよ」

ランスの指差す方向を見るとそこは前回パーティを開いた城を差している。

「いやあそこは城だろ？」

「違う違う。その隣ほらちょっと城との間を空けて城みたいな建がもう１つあるでしょ？そっちが僕たちの行く學園。アカデメイア學園、モットーは種族を超えての友目指して…らしいね」

學園學園ってなんだそのネーミングセンスはまあモットーは悪くわないと思うがここならミアも特に白い目で見られないということだしな。

「ほー城っぽかったからてっきりあそこも繋がっているのかと思ってたが」

「ほんとー繋がってるみたいだけどちゃんと分かれてるんだね。どういうことなの？」

「元は繋がってたんだよ。でも學園を創るときに場所がなくてね。じゃあ無駄に広いこの城の一部を提供するから未來ある若者たちは學問に勵んでくれって一代前の國王がそこを造り直して城と學園を分けたんだ」

「昔の國王は賢明だったんだな」

「今も十分優秀だと思うけどね。ほら著いたよ」

話をしているうちに目的地に著き目の前には學園がそびえ立っている。橫を見ると私服の學生と思わしき年が校門を次々とって行く。

俺はそこでおかしな景を見る。年が校門を抜けるとがり出し服裝が変わるのだ。

「なんだあれ？」

「すごーい。一瞬で変わった」

「あれが制服なんだ。この校門には魔導センサーってのがついてて生徒か生徒じゃないかを判斷して魔法を発。制服が自著できるってわけ。すごいでしょ〜」

「別にお前が考えたわけじゃないだろ」

「まあね〜」

ランスが校門を抜けると服裝が変わり制服になる。

俺たちも校門を抜けるが変化はない。どうやらランスの言っていることは本當のようだ。

「僕はクラスに行くけどエギル君達はどうするの？」

「學長室にいけと言われたんだが」

「ならあっちだね〜」

ランスがわかりやすく學長室までの道を教えてくれる。

「…で右に曲がれば學長室に著くよ」

「助かった」

「ありがとう！」

「だいじょぶだよ〜じゃあ僕もう教室行かなくちゃ危なそうだからまたね」

そう言うとランスは走って校舎の中へっていった。

「行くか」

「そうだね」

俺とミアはランスに教えてもらった道を通り學長室へ向かった。