《努力という名の才能を手に異世界を生き抜く〜異世界チート?そんなのは必要ない!〜》魔法 説明
「よしじゃあ転生も紹介したことだしさっさと授業始まるぞ。…つっても転したてのお前らは何のことだかわかんないよな。よって今日の授業は今までの復習からだ」
生徒たちから擔任へのブーイングが響き渡る。
「うるせえ!靜かにしろ!今日全員に飯奢ってやるから黙ってろ!」
ブーイングが歓聲へと素早く転換する。
擔任はそれを見て扱いやすいがめんどくせえ馬鹿な生徒どもだなぁとぼやいているのを俺は聴き逃さなかった。
「よーしじゃあこの時間は魔法についての復習から始めよう。今日の実技も魔法の復習にするからな。まずは座學だが…この黒板は誰かさんのせいで使いにならないな。アダドーロ!今までの復習簡単でいいから説明できるか?」
「えー僕ですか〜?ルターク先生が自分でした方がいいと思いますよ〜」
「いいから説明しろ」
ランスはめんどくさいな〜とダラけながらも立ち上がり魔法の説明を始める。
「えーと魔法とは手で持ち運び可能な実を創造する理魔法例を挙げると鉄などの鉱や木、氷などが挙げられます。手で持つことはできないが見たりれることのできる火や水に風などの現象、実の存在しない幻影やに闇などをまとめて特殊魔法と呼びます。魔法には屬が存在するがそれは全てその人の1番想像しやすいものが魔法に現れることが多い。だからと言ってそれ以外が使えないと言うわけでもなくイメージできるのであれば魔法として発現することができる。これらのことにより魔法とは魔力だけではなく魔力と想像力が合わさり初めて発現させることができるものだと言うことがわかります…でいいのかな?」
「ああ、ちょっと長かったがまあそんなもんだろ。ルーカスとミアはわかったか?」
「まあ、大は」
「…どゆこと?」
所々わからないところはあるがそれはまた後で調べればいいだろう。1つ確実にわかったことは魔法は想像力があればどんな魔法でも使えると言うことだ。
…転生者には有利すぎないか?
隣のミアは頭を抱えているが後で教えといてやろう。
「じゃあもう僕はいいですよね?」
「いや待てもう1つ重要なことがあるだろう。お前のような例外だ」
ランスが座ろうとするが擔任は許さない。
「え〜。それも話すんですかー」
「當たり前だ。何のためにお前に説明させたと思う」
「わかりましたよ。魔法は魔力の質に関係なく全ての屬を使えるといいましたが例外があります。それが僕のような固有屬持ち。それらの持つ屬はその本人又はその屬持ちによって創造された生命にしかにしか扱えずさらには固有屬持ちはその屬しか使えない。そして固有屬は原理を確かめることもできない。でいいですか?」
「ああご苦労さん。座っていいぞ」
「ふぃ〜疲れた〜」
「とまあ今アダドーロが言ったことで大理解できただろ。時間勿無いから十分程休憩にしてその後実技場に來い。魔法の実技の復習に移る。ついでにテストもするからな。失格したやつは覚悟してろよ」
擔任はそう言うと足早にブーイングクラスから出て行く。
生徒たちもしばらくすると一人一人と著がっている袋を持ち教室を出て行く。
俺とミアは実技場がどこにあるかもわからないので取り敢えず他の奴らについていけばわかるかなと思いついていこうと立ち上がる。そんな俺たちの前に5人程クラスメイトが立ちふさがる。
「何だランス。…お前は確かシャルラだよな?それにこいつらは?」
「そう…私のこと覚えてたんだ」
「あはは〜どうせなら一緒に行こうよってなってね〜。紹介するよねこのクラスの転生者たちだよ〜。って言っても他のクラスの子は王様とカシムスしかいないけどね」
「このクラスに全員集まったってことか?」
「そう不思議なことにね〜」
ランスは肩をすくめる。
…どう考えてもゲスさんの仕業だよな。いや考えすぎか?
「まあそう言うわけだからさ〜。ほらエン君達と自己紹介しながら実技場に行こうよ」
俺たちは歩き出しクラスメイトになった転生者なる奴らを見る。
「エン君ってのはどいつだ?」
「おう!俺だぜ!」
が黒く焼けたガタイのいい男が俺の隣に立つ。
髪も瞳も燃えるように真っ赤でまさに炎えんというじだ。
「俺はエン!平民だから家名はない!元は伊藤 夏!神様からもらった力は炎魔法大幅強化に炎魔法を使う時の魔力消費減!炎に該當するものは全てることができるんだぜ!すげえだろ!」
「はーすごいな」
「興味無さすぎだろうが!」
「まあまあエン落ち著きなよ」
拳を握りしめ暑苦しくぶエンを後ろから出てきたヒョロイ男が止める。その男は振り返る。
男はエンのように暑苦しさはなくどちらかというと落ち著いている様子だ。
白いに水の瞳に髪から雪を連想できる。
「もしかしてお前の能力は雪関係か?」
「あはは。やっぱり見た目でだいたいわかるよね。僕はスート、転生前は伊藤 冬。能力は察しの通り雪魔法。神様に僕にぴったりなのをって言ったらこれになったんだよ」
「ミアと似たような決め方だな」
「ふ、ふふふ。ふははは!その點私は違うぞ!私は自分に1番あった能力を選んだからな!」
何だこいつと思い笑い聲の聞こえる方を見るとなんか吸鬼みたいなポーズをとった制服を勝手にアレンジしている男がいた。
制服が軍服みたいに改造されている。
「お前なんだ?」
「おっーと!紹介が遅れた!私はライザー!元は三浦 連太郎!この世界で軍隊を作るのが夢だ!あ、能力は見てからのお楽しみな」
「…そっ」
「おい待て!何だその興味なさげな返事は!返事はハァイ!だろ!?ハァイ!ほら言ってみろ!」
…こいつも暑苦しいな。エンとは暑苦しさのレベルが違う。正直1番めんどくさそうなやつだ。
「でエギルは元は誰なんだ!?みんなこっちきたらだいたいライザーみたいに格変わってるからわかんねえんだよな!ぶっ!」
「暑苦しいからお前は近寄るな!全く…俺は神無だ」
俺は近寄ってくるエンの顔を手で押さえつけ引き離す。
「へーなんか想像どうりってじだね」
「あ?まあな」
「んー!!!ブハッ!エギル!口と鼻まで塞ぐ必要なないだろう!危うく窒息だ!」
「うるせえ!お前が暑苦しいのが悪い!」
「ふ…ふふ…あはは!」
隣にいたミアがいきなり笑い出す。
「どうしたミア?いきなり笑い出して」
「あはは、いやだってエギルがすごく楽しそうで可笑しいなって思って…あはは」
ミアは俺の腕に抱きつく。
「やっぱり昔のクラスメイトとこんなじで話せて嬉しいんでしょ?」
「そんなことはない」
「またまた〜照れちゃって〜」
「やめろ頰をつつくな…まあそうだな確かにこんなのも悪くはないな」
「でしょ〜?」
「こらミアちゃん!語尾ばしたら僕との區別つかなくなるでしょ!」
「それは言っちゃダメだよランス!」
「ははは!お前たち楽しい奴らだな!スート!一緒に行こう!」
「わかってるから引っ張んなくていいよエン」
その後もみんなで他もない話をし実技場へ向かった。
「…エギル君が覚えてたのは嬉しい…けど…ミアって子羨ましい…」
シャルラは頬を膨らませながらその後ろをついていった。
「な、なんだと…?エ、エギル・ルーカスが…神無ぃ?や、やっと奴がいなくなって私が筆記績トップになったのにこれではまた奴に負けてしまうではないか…そ、そんなことはさせんぞ!私ライザーは必ずやエギル・ルーカスに勝ってみせる!そのためには…特訓だぁー!実技に遅れてもいい!匍匐前進第四!」
ライザーは地面に伏せ匍匐前進でびながら廊下を進んでいった。この後ライザーが教師に注意されたのは當然だろう。
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