アルガンスが帰って行った後、俺は屋敷にる。その時丁度、キリカが部屋から出て來た。どうやら今日は早起きらしい。

「さっきに玄関辺りですごい音がした気がするのですが……」

早起きじゃ無かった。ただの騒音で無理矢理起こされただけだった。でも、そこが可い。眠たそうな瞼をこすりながらキリカは食堂に向かおうとしていた。

「音？気の所為なんじゃないかな？それとちょっとごめん」

俺は空気中に水を生し、《境界スキマ》からタオルをたり出し濡らす。それを絞りキリカのところまで行くと、俺はキリカの顔をタオルで拭く。水が冷たかったらしくタオルをあてらてた時、キリカは一瞬だけビクッとが跳ねた。…………正直に思ったことはメッチャ可いよこの子…………（心ほっこり顔）

「これで目は覚めた？」

俺はキリカの顔を覗き込んで言う。

「は、はい、お様で目がぱっちりです」

キリカは顔を赤くして答えた。恐らく同い年の異との流がないのだろう……ヤッパリ可い…………（心ほっ(ry）

え？ボッチな俺はどうなんだだって？當たり前にあるわけがない。しかし、殘念（？）な事によくクラスの委員長に勉強面で教えたり教わったりしていたから大は慣れている。あ、ちなみに委員長はただの・・・馴染だよ。

「うん、それじゃあ食堂に向かおうか」

こうして俺はキリカと一緒に食堂に向かった。

食事中は特に何も無く済ませることが出來た。いつ、カレアさんに無理を強制させられるか分からないし……

―　―　―　―　―

アルガンスが帰って來た。しかし、隣にはあのが見當たらない。

そして暫くして私の部屋の扉がノックされた。

「誰だ」

使用人かアルガンスか分からないので私は問う。

「アルガンスです。って宜しいでしょうか？」

「れ」

私はアルガンスを部屋にれる。

「それで何用だ。私は忙しいのだからなるべく早く終わらせてくれ」

「分かりました。単刀直に伺います、父上は何を企んでいるのですか？」

私はその質問に驚きを隠せなかった。何故なら私は、アルガンスが分家であるエムメレク家の一人娘と婚約が出來たからだと思っていたからだ。しかし実際はどうだろう。私の言う事に忠実だったアルガンスが私に質問してきた。

「何の事かな？」

「では質問を変えます。何故、俺はエムメレクのキリカと婚約させようと思ったのですか？」

「だから何の事だ」

さっきから何を言っているのだアルガンスよ。さっき私は忙しいと言っただろう。

「とぼけないで下さい。魔剣とエムメレク家は関係があるのでしょう？父上はそれを知っていた。だから私をエムメレク家のキリカと婚約させようとしているのでしょう？」

「だから何を言っているアルガンスよ！私は今、忙しいのだ‼︎もう用がないのなら出て行け‼︎」

「父上は俺に何を隠しているのですか　︎俺はいつも思っていました。いや、思ってた！何故、や権力、力、金、自のことばかりの事しか考えないそんな父上が俺をエムメレク家のキリカと婚約させようとしたのかを！父上はあの最強の魔剣とエムメレク家の繋がりを知っていた。だから俺を利用した。そうだろ‼︎それに最近は俺の母上の姿が見えない。それも母上が何か知っているから――」

「黙れ‼︎おい！アルガンスを地下牢にれろ‼︎今すぐにだ‼︎」

私は使用人に命令した。アルガンスをあの地下牢にれろと。しかし如何したものか……アルガンスが消えたとなると実力行使するしか手は殘っていない………

「む？そう言えば私を気絶させたもやしは如何なっているのだろうか……確かあの時奴が持っていたはず………」

そこで私は思いついた。私は奴の顔を覚えていて良かったと思いながら、笑みを浮かべた……

「あの者達なら必ずや魔剣を私の元へ持って來れるだろう………デュフフフフフフ……………」