私、キリカは現在ケイト様の蜘蛛を學校の寮の自室で預かっています。初めてこの仔を見た時はし抵抗がありましたが、慣れてくるととても可らしく思います。そう言えば、この仔が孵化した時ののは黒だったのですが何故か徐々に白のに生え変わっています。現在は黒のと白のにが混ざって遠くから見ると濃い灰に見えます。それでも可いです。しかし、何処と無くこの仔の見た目がタランチュラに見えるのは気の所為でしょうか？

「キリちゃんいる？」

私が仔犬位の大きさの仔蜘蛛をでていると、扉からノック音がして聲が聞こえました。聲の主は私の知る人でした。

「ええ居ますよ。鍵は空いています」

私は仔蜘蛛をでながら応答します。扉が開く音がして、私の友人がってきました。彼の名前は、シャヌアです。金髪で髪型はセミロング、瞳のは金でスタイルが良い……スタイルの特に部はし妬ましいですね。これは私しか知らないことですが、シャヌアちゃんの種族は天使なのです。

「久し振りです、シャヌアちゃん」

「久し振り、キリちゃん……って、その蜘蛛は!?」

あ、忘れていました。私は現在仔蜘蛛を膝の上ででていたのでした。

「えっと、この仔は……その…とある人から預かっていまして………」

ケイト様の事を説明しようと思ったのですが、何故かし恥ずかしくて上手く言えません……しかもケイト様の顔を想像しただけで、しだけ顔が熱くなっているようにじます……

その私の表を見たシャヌアちゃんは、何故か急に闘志を燃やし始めました。

「よし、その人を殺そう。キリちゃんをそんな表にさせられるなんてうらy……けしからん輩だ！」

「えっ　︎ちょ、ちょっと！シャヌアちゃん　︎聖様がそんな単語言っちゃって良いのですか⁉︎」

「止めないで、キリちゃん。キリちゃんにそんな仔蜘蛛を預ける最低男には、私から制裁を與えるから！」

ケイト様が危ない！ここは頑張って説得しないと……期限はケイト様がこの仔を迎えに來るまでです！

そして夕方になりました。ですが、聖様は聴く耳を持ってくださらず、説得はなかなか出來ません。

「で、ですから、私とその人はそのような関係ではありません！」

「いいや、キリちゃんはその人に騙されているのよ！男はみんな狼なのですから！ハァ………最近の殺人鬼さんがこの國に住まう狼や、旅をしている狼を消してくれればいいのに……」

そこから十分した後、ノック音が聞こえました。

「キリカ＝エムメレク様のお部屋はこちらで宜しいでしょうか？」

私の知る聲が來ました！あ、でも、この仔を返さないといけませんね……し寂しいです…………

「男の聲⁉︎奴か？奴なのか？ねぇキリちゃん‼︎貴を誑かしたのは奴なのか⁈」

「聖様がそんな言葉遣いではいけません」

「グホッ！」

私はシャヌアちゃんに最終手段の軽くデコピンをしてから扉に向かいます。シャヌアちゃんが後方に飛んで壁にぶつかったのは気の所為です。気の所為・・・・なのです。

私はそのまま仔蜘蛛を抱え扉に向かい、ケイト様を迎えます。

「はい、こちらで宜しいです……よ？」

扉を開けると、初めは普通だったケイト様が急にお腹を抱え笑い始めました。

そう言えば、さっきまで抱えていた仔蜘蛛がいません。何処に行ってしまったのでしょうか？

私がキョロキョロと仔蜘蛛を探していると、ケイト様が私に近付いて、私の頭の上に手をばしました。

「ごめんごめん。さっき、この仔アトラがキリカの頭の上に乗っていたから可くってね」

ケイト様が私の頭の上に移していた仔蜘蛛を抱えながらそう言いました。仔蜘蛛の名前はアトラなのですね……私は恥ずかしくって仕方が無かったのですが、なぜか嬉しいとも思ってしまいました。特に最近はケイト様にそういう風に言われると、恥ずかしいけど嬉しい様なじがします……

「それと、この仔を見てくれていたお禮」

すると、ケイト様は私に白貓のブローチを下さいました。

「あ、ありがとうございます！」

「どういたしまして。俺は頑張ってこの學園に學しないとな……」

「ケイト様なら大丈夫です！余裕で合格が出ると思います！」

もしもからないのなら、學長先生とオハナシすれば良いでしょうし。

「ん。ありがとうキリカ。いつでもキリカをいじr會えるように頑張って合格するよ」

「今、いじれるって言おうとしましたね⁈ねぇ、言おうとしましたよね⁈」

「イオウトシテナイヨーホントウダヨー」

片言になっていますし、絶対に言おうとしてましたよね⁈

「キリカ。絶対は存在しないんだよ？」

「な、何で私が思ったことがわかったのですか⁈」

「まぁまぁ落ち著いて。それじゃ、もう遅いし俺は宿に戻るよ。また學園で」

「はい、また學園……で？」

ケイト様に訊こうとしたら、彼はもういませんでした。

「また學園でって、かる事は確定なのでしょうか……………？」

そう呟くと、私の背後から誰かが飛びついて來ました。私は條件反で右肘を後ろに引いてしまい、気がついた頃にはシャヌアちゃんは「ガフッ！」と言って気絶してしまいました。

「ど、どうしましょう………と、取り敢えずベッドの上に寢かせておきましょうか……」

その後私は、シャヌアちゃんに沢山土下座で謝りました。