《人喰い転移者の異世界復讐譚 ~無能はスキル『捕食』でり上がる~》19 そして復讐譚が幕を開ける
気づけば僕は、牢屋の中に居た。
じめじめとしていて、明かりは天井からぶら下がる小さな白燈一つだけ。
手を這う小蟲を振り払いもせず、僕は必死に生きる彼らをじっと見つめていた。
あれから……彩花が死んでから、どれぐらい経ったんだろう。
1日か、2日か、それとももっとかな。
刑が執行されてないし、何も口にしていない僕がこうして無事に生きているということは、一週間は経っていないはずだった。
「はい、晝食です」
「あ……プラナスさん、ありがとうございます」
牢屋の外から2人の聲が聞こえてきた。
1人は百合で、もう一人はプラナス。
百合は僕が牢屋にれられてからと言うものの、ずっとその前で僕が喋りかけてくるのを待っていた。
「でも、私は……」
そして僕と同じ狀態であることをんでいるのか、水以外はほとんど何も口にしようとはしなかった。
空腹は顔をみてもわかるほどなのに、何が彼をそこまで突きかすのか。
「しは食べないと、アカバネさんの方が先に倒れてしまいますよ」
「う……」
百合は差し出されたスープを見て、ごくりとを鳴らした。
そして僕に許可を求めるように、ちらりとこちらを見る。
もちろん反応はしない。
僕は地面を這いつくばる見覚えのない黒い蟲を視線で追い続ける。
しばしの葛藤の後、百合は首をふるふると橫に振ってスープを拒んだ。
「そうですか、なら水だけ置いていきますね」
「何度もすいません」
「謝らないでください、私があなた方を召喚しなければ、こんなことにはならなかったのですから」
そう言って、プラナスは牢の前を去っていった。
召喚されなければ。
そんな仮定の世界を何度も考えたことがある。
確かにこの世界にこなければ、彩花が死ぬことは無かったかもしれない。
けれど僕が復讐を果たすこともなく、彩花と想いを通じ合わせることもなかった。
どちらが良いかなんて、僕には決められない。
だから、召喚したから・・・・・・と言って、プラナスを恨むつもりはなかった。
もし僕が彼を恨むとしたら――王國の人間だから、という理由以外に無い。
彩花を失って無気力な時間を過ごす中、一つだけ、以前よりもを増した燈火があった。
復讐心、憎悪だ。
殺したい、他のことなんてどうでもいいからただただ殺したい。
水木はもちろん、クラスの連中全員、そしてレグナトリクス王國という國自を。
そう、今や僕の復讐心の対象はこの國全にまで広がっていた。
彩花を殺した罪を僕になすりつけたのは、この國なんだから。
だから、殺すしか無い。
部は無理だろうから外側から、躙するように、弄ぶように、苦しみのたうち回りながら死んでしい。
僕はそうやって國が滅びゆく様子を、高らかに笑いながら見しよう。
けど……僕はどうやって、その復讐を完遂したらいい?
牢から逃げるは無く、あとは処刑の時を待つだけなのに。
いや、出來ることはあるはずだ。
最後の時まで、せめて、一つだけでも終わらせなければならない復讐がある。
立ち上がろうとすると、思ったより足に力がらずふらついた。
その音で、半分寢かかっていた百合が目を覚ます。
そして僕が自分に近寄ろうとすることを察して、嬉しそうな顔で牢屋に駆け寄った。
主の帰りを待ちわびた飼い犬のように楽しそうに、僕の言葉を待つ百合。
そんな笑顔がすぐに消えると思うと、僕はとても愉快な気分になった。
決して、が痛んだりはしない。
「百合に……伝えておきたいことがあって」
「なあに?」
首を傾げる姿は、彼を憎む僕の目から見ても可らしい。
「実はさ、広瀬を殺したのって僕なんだ」
「えっ?」
突然のカミングアウト。
まだ笑顔は崩れない。
僕が言っていることを全く理解できてないみたいだ。
だから、僕はもう一度繰り返した。
「広瀬を殺したのは、僕だって言ってるの。アレルギーで弱ってる所をあとからつけてさ、きが取れないのを良いことに一方的に攻撃して、最後は弱った所を捕食したんだ」
「なにを言って――」
「最後の最後まで強がっちゃってさ、痛いはずなのに全然命乞いしないんだ。だから言ってやったよ、お前が死んだら百合のことを死ぬまで利用してやるって。そした急に聲を荒げてさ、お前だけは許さないって――で、一番最後は百合に何かを言いかけながら、何も出來ずに死んでいった」
「なんのことかわからないよ」
「百合が広瀬に貝を含むジュースを飲ませるよう導したのも僕だし、さらに言えば榮倉たちを殺したのも僕だ」
「待って、待ってよ、本當に何を言ってるのか全然わからないんだけどっ!」
そう言われても、言葉通りとしか言いようがない。
僕は淡々と、無表のまま言葉を続けた。
「親なる友スウィンドラーで百合に変裝して、筆跡を真似して榮倉たちに手紙を渡した」
「え、え?」
「蓼丸たでまると中あたりは僕が直接不意打ちで殺して、淳田あつたと生明あざみは帝國のアニマにやられた所をあとで捕食した」
「う、うそ……」
ようやく彼の顔から笑顔が消え、僕の言葉を理解し始める。
時間がかかったけれど、それだけ僕を信じ切っていたってことだろう。
「取り巻きの5人を始末したら、案の定百合は僕に心を開いてくれたよね。そこからはもう、僕の思い通り。笑いが出るぐらい簡単だった」
「やだ、やめてよ……急にそんなこと言われたって……」
「広瀬が死んでからは特に、ちょっと抱いて優しくしてやったら簡単に金持きんもちと雨谷あめたにの殺しにも協力してくれて、こいつちょろいなっていつも思ってた」
「噓、噓、うそ、うそっ!」
百合はついに両手で顔を覆って取りしながら、ぼろぼろと涙を零し始めた。
何回言ったって、現実は変わらないのに。
「本當だよ」
「ちがうよ、岬はそんなことしないもん……岬は、優しくて、いつも頼りがいがあって、私を守ってくれて……!」
「全部利用するためだって」
「何のために? 何の必要があってそんなことを? 岬にそんな理由は無いはずだよ!」
「あるよ」
「無い、無い、無いの!」
「復讐」
「ふく、しゅう……?」
「酷いことをされてきたから、その復讐に。百合も僕に酷いことを言ってきたよね、だから騙して、利用して、殺人者に仕立て上げてみたんだ」
百合はしきりに「うそ」と繰り返して小刻みに首を振っている。
そうそう、それそれ。
そういう絶した顔が見たくて、僕は百合のことを騙し続けてきたんだ。
本當はもっと利用してやるつもりだったけど――まあいいや、十分使えたし。
ああ愉快だ。とても愉快だな。楽しいよ、すごく。
「じゃあ、私のことを好きって言ってくれたのは……?」
「方便に決まってるじゃん、好きって言っときゃ言うこと聞いてくれるからさ」
「抱いてくれたのは?」
「言うこと聞かせるために仕方なくね、本當はれ合う度に気持ち悪くて仕方なかった」
「じゃ、じゃあ、じゃあっ……」
もはや聞けることも無かった。
逝く必要も無いほどに、僕の本心は明らかだったから。
何より辻褄があっている。
折鶴、榮倉、広瀬、金持らの不審な死。
誰もが疑いながらも、誰もがその証拠を見つけられない、そんな見えない殺人の答え合わせだ。
すっかり青ざめてしまった百合は、鉄格子を握ったまま地面に崩れ落ちた。
僕は立ったまま、そんな彼を無表で見下す。
「ねえ、噓って言って」
「本當だよ」
「全部噓で、たちの悪い冗談なんだよね」
「全部本當で、たちの悪い事実だ」
「違うよ……違うんだもんっ、岬は、みさきはぁっ」
縋るように鉄格子の間から腕をばし、僕にれようする百合。
パチン。
そんな彼の手を、僕は表を変えずに叩き拒んだ。
「ぁ……」
百合の表が絶に染まる。
ようやく全てを理解してくれたみたいだ。
彼の手がぶらんと垂れ下がると、うつむいて、一言二言、僕に聞こえない音量で何かを呟く。
そして、ふらふらと生気の無い足取りで、牢屋の前から去っていった。
彼の背中を見送ると、僕も元の位置へと戻っていく。
食事もまともに取っていないせいか、足がうまくかない。
僕も百合と似たように、おぼつかない足取りで一歩、二歩と歩き、腰掛け、壁にもたれた。
「……っ、ぅ……」
百合への復讐は立した。
痛快だった。
あの表を目に刻み込めただけで、これまで長い時間を彼に使ってきた甲斐があったというもの。
はは、ははは……あーあ、とても愉快で、満たされた時間だった。
楽し、かったな。
百合がいなくなってから、さらにどれほどの時間が過ぎたのか。
途中で処刑の日時を知らせにアイヴィが來た気もするけれど、記憶が曖昧だ。
座ることすら出來なくなった僕は、橫たわりながら、霞む視界でぼーっと牢の外を見つめていた。
床の冷たくったにはもう慣れた。
今はむしろ、それが僕にお似合いだとじ、心地よいほどだ。
カツ、カツ、カツ。
誰かの足音が聞こえた。
一日に數回、守衛が牢の中を確認しに來る、今日もそういう時間なのだろうと思った。
その人は牢の前で一旦立ち止まり、そして扉に手を當てる。
「ソーサリーピッキング」
手元がり、ほどなくしてガチャンという鍵の開く音がした。
「さあシロツメさん、獄の時間ですよ」
獄――その言葉を聞いて、僕は初めてその人に興味を持った。
視界の焦點を合わせる。
ぼんやりとしていた景が、しだけはっきりと見えるようになる。
「プラナス……さん?」
「プラナスでいいですよ、今日からは共犯者なんですから」
そう言って、彼は僕に皿いっぱいに盛られたパン――レウィスを差し出した。
「まず、力をつけてください。そのでは歩くこともままならないでしょう?」
諦めていた。
もう処刑されるものだと思っていたから、すでに僕は死のつもりで居た。
なのに……どうして、彼が僕を逃がそうとするんだ?
疑問は後回しだ、僕はプラナスが差し出したレウィスを必死で貪った。
味なんて関係ない、今はとにかく胃袋に何か詰め込みたかった。
一度食に火がつくと、今まで無視してきた代償だと言わんばかりに痛いほど空腹が自己主張してくる。
「多めに持ってきて良かった、を詰まらせて死なれたら困りますから、水もちゃんと飲んでくださいね」
「はむっ、はぐ……ん、くっ……んぐっ、んぐっ、はっ……!」
ものの數分でプラナスが持ってきた大量のレウィスは無くなり、僕の胃袋は急に食べが詰め込まれたことで悲鳴を上げていた。
けれど、久方ぶりの満腹に比べれば、苦しさなんて些細なものだ。
「さて、食事も終わった所で本題と行きましょう。私が小細工しておきましたから、30分は守衛は來ません」
「プラナスが、どうして僕を獄させるの?」
「あなたの素養を見込んでのことです」
「素養?」
「ええ、クスノキさんの一件を通して、きっと王國への強い憎しみを持っているだろうと思いまして」
確かに僕は、この王國を強く憎んでいる。
出來ることなら、生きて逃げて、滅茶苦茶にしてやりたかった。
「ミズキさんを庇ったのは、王の指示です。これ以上、貴重な戦力にりうるアニマ使いを減らしたいと考え、シロツメさんを犠牲にしました」
「事なんてどうでもいい、僕はとにかく王國が憎いんだ、皆殺しにしてやりたい」
「クラスメートたちと同じように、ですか?」
「気づいてたんだ」
「薄々ですけどね、アイヴィも勘付いてたみたいですよ。証拠はつかめていませんでしたが」
やっぱり、アイヴィは厄介な相手だな。
始末しようにも強すぎるし、いずれは乗り越えなければならない壁だったんだと思う。
「結局、どうして僕を獄させるのか、答えを聞いてないんだけど」
「せっかちですね。わかりました、それではお教えしましょう」
やけにもったいぶる。
いくら時間があると言っても悠長すぎる、そういう格なのだろうか。
そして彼は、どこか得意げな表をして言った。
「シロツメさん。あなたには帝國軍にり、王國を叩き潰して頂きたいのです」
そんな、おおよそ王國の人間とは思えない言葉を。
プラナスの瞳に狂気の炎を見た。
僕に依存しきった百合が熱っぽく見つめてくる、その時に気づいたと似た形をしている。
「帝國に……?」
「特異なスキルを持っていると聞きました。あなたのその力があれば、帝國で戦功を上げり上がることも出來るかもしれない。私はそれを王國からスパイとしてサポートします」
「プラナスは王國の人間なんだよね」
「私は王國に忠誠を誓ってなどいません。私がここに居る理由は、アイヴィの傍に居るためですから。王國の滅亡をむのもまたアイヴィのため。新兵の開発は進んでいますが、今のままでは王國はジリ貧で敗戦してしまいます。そうなれば、騎士団長であるアイヴィは処刑を免れない」
「理屈が理解できないんだけど」
帝國の勝利がアイヴィの死に繋がるのなら、まず真っ先にやるべきことは僕を始末することだ。
「理屈は単純ですよ、帝國が勝った時にあなたが相応の地位についていれば、スパイたる私の柄を保護することもできるでしょうから。それに、あなたは私の頼みを斷れない」
「なんで言い切れるんだか」
「貸しがあるからです」
そんなものを作った覚えなんてない。
けれどプラナスの表に浮かぶ自は揺るがないであるように思えた。
「帝國の使者が殺されたのは、あなたの差し金ですよね。和平が立していれば、アイヴィが生き殘る道も探せたかもしれないのに」
「それが貸しだって言いたいの? だったらプラナスも僕に貸しがあるはずだ」
「はて、そんなものありましたか?」
白々しい。
僕よりよっぽどヤバイことやってるくせに。
「夜間訓練の時、帝國のアニマを引きれたのはプラナスだよね? 訓練を失敗させて、アイヴィの前線行きを遅らせたかったんだ。おかげで僕の復讐相手が沢山死んでしまった」
「……おや、気づいていましたか。ではこれでお互いの貸しはチャラですね」
「いいや、貸しはまだある」
一番大事で、ひと目で分かる貸しが殘ってるじゃないか。
「僕をこんなにしておいて、チャラとかよく言えるよね」
「う……それは不可抗力といいますか」
「召喚失敗したって言ってなかった?」
「の格好をしてるだなんて、想定していなかったんです!」
「理由なんてどうでもいいよ、これで僕が貸し一つだ」
優位に立たれたプラナスに、先程の自に満ちた面影はない。
マウントポジションを取れないと弱い人なんだな、この人は。
「その貸しで、何を要求するつもりなんですか」
「察しが良くて助かるよ」
僕は目を閉じて大きく深呼吸をし、『お前は阿呆だ』と自分を罵りながら要求を告げた。
「百合のこと、見守ってやってしいんだ」
よほど意外な要求だったのか、プラナスはひと目見てわかるほど驚いている。
わかってるよ、馬鹿げた願いだってことは。
それでも、頼まずにはいられなかったんだ。
ここ數日、僕は彩花を失った悲しみと、王國への復讐心と、そして百合へ真実を告げた後悔に苛まれていた。
異と付き合ったこともない貞野郎が、百合を弄ぶとか無理があったんだよ。
が移ってたんだ、百合への憎しみもとっくに上書きしてた。
「傷つけたって自覚はある。だから、自殺とか馬鹿な真似はしないようにしてやってしい」
「利用するだけ利用して捨てたのかと思っていました」
「そのつもりだったけど、僕はそんなに用じゃなかったよ」
「ふ……わかりました。常に見守るのは難しいかもしれませんが、自殺などはさせないと約束します」
プラナスの言葉を聞いて、僕は心の底から安堵した。
問題は、彼が復讐のために僕の前に立ちはだかった時にどうするかだけど――
今は、考えないことにした。
「さあ、それでは早速、この地図を持って早く逃げてください」
「これは?」
「獄ルートです、なるべく警備の居ない道を選んでいますので、この通りに進めばカプトの外に出られるかと」
「至れり盡くせりだね」
準備が良すぎる、今日昨日思いついたのではなく、數日かけて考えたんだろう。
「まだありますよ。はい、こちらは通信用の魔法石です」
「通信用?」
「私の持っている石と繋がっています、いつでもどこでもお話できますよ」
「そんな便利ながあったなんて……」
「國寶ですから、たぶん明日の朝には城の寶庫から消えてるって大騒ぎになってると思います」
さらっと言ってのけるプラナスに、僕は思わず笑ってしまった。
彼は本當に――アイヴィのためなら、何だってする人間なんだな。
なら利害が一致している限りは信用出來る、狂気は人を何よりも純粋な狀態にしてくれるから。
僕は量ながら食料もった袋を持たされ、牢屋から出た。
長い間いていなかったからか、の節々が痛むけれど、けないほどではない。
「それでは、良い復讐を」
プラナスの言葉を聞きながら、階段を登り、地図に従い城を出る。
そしてカプトの町に出た僕は、明かりも無い路地裏を、門へ向かって駆け抜けていった――
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