《人喰い転移者の異世界復讐譚 ~無能はスキル『捕食』でり上がる~》95 此岸と彼岸を繋ぐもの
決著はついた。
最後の1――アウクトーリタースを斬り伏せ、かなくなった事を確認すると、ゆっくりと天を仰ぐ。
ここにたどり著くまでに大量のアニマを喰っていたこと、そしてニールとレイナに全く戦闘経験が無かったこと、この2つが大きかった。
僕1人だけの力では無かったけれど、勝利であることに変わりはない。
どうせすぐに次の戦いが始まるんだ、だから一瞬だけでも、勝利に酔わせてしかった。
「ガウッ!」
意図的に上の空になっていた僕を引きずり下ろしたのは、ガルムの鳴き聲だった。
マーナも一緒に近づいてきていて、凜々しい見た目をしているくせに、そのゴツい尾を人懐こくブンブンと振り回している。
アニマの姿でも忠犬っぷりが見てわかるのはさすがだ。
僕は彼らをねぎらうため、ウルティオの両手で2匹の頭をでた。
「ワフゥ……」
「ガルゥ……」
ゴリゴリ行ってるけど、気持ちよさそうだからまあいっか。
けど、いつまでも戯れているわけにも行かない。
ラビーの指示を聞いて助けに來てくれたんだとしたら、言葉が通じたりするのかな。
「マーナ、ガルム、ちょっといいかな」
「ワフッ!」
「お願いがある。今すぐここから逃げてしいんだ、近くにラビーが居るなら彼も連れてね」
「グルゥ?」
ガルムが首を傾げる、理由を聞かれているのか。
「詳しくは話すと長くなるんだけど、とにかく危ないんだよ。このままここに居ると、全員死ぬかもしれない。だから逃げてしいんだ」
「……ワウッ!」
納得はしてないけど、理解はしてくれたってじかな。
「あと、もう1つ。もし空にが見えたら、絶対にそれに近付かないで。向こうから近づいてきたら、可能な限り逃げるようにしてしい。いい?」
「ガルッ!」
「よし、いい子だ」
通じたと信じて、僕は再び2匹の頭をでたくった。
そして、彼らに別れを告げる。
僕が手を振ると、2匹に先導されて魔の群れは南の森へ向かって去っていった。
◇◇◇
平原に、僕1人だけが取り殘された。
南では、まだ帝國軍と王國軍の熾烈な戦いが続いているんだろう。
早く援軍に行きたい。行けるものなら。
けど、僕にはやらなければならない事があった。
魔たちの姿が見えなくなってもじっと南の森を見つめていた僕は――意を決して振り返る。
青空を見上げる。
さきほどの、羽化したアニマと戦闘していた途中と、景に一切の変化はない。
しかし広がる青空は、その剎那、別のに塗りつぶされた。
鈍である。
大地も同様に。
太が雲に隠れたかのように、影に埋め盡くされる。
僕の視線の先には、巨大な戦艦が浮かんでいた。
まるで最初からそこにいたかのように、違和をじさせないほど異常に、夢のように佇んでいた。
SFに出てくる宇宙船のような見た目が、余計に幻想を高めている。
だが現実だ。
――エリュシオンは、確かにそこに居る。
『よお、白詰。久しぶりだな』
外部にスピーカーでもついているのだろうか、不快な聲が周囲に響き渡った。
その聲を、一度だって忘れたことはない。
憎くて、憎くて、憎い。
この世全ての憎悪をかき集めたって足りないぐらい、僕の魂全てが彼を憎んでいる。
その憎悪をありったけ込めて、僕は彼の名前を呼んだ。
「水木ぃ……!」
彩花を殺した、そいつの名前を。
『おいおい、いつの間に呼び捨てで呼ぶほど偉くなったんだよ、ド底辺の負け組がさぁ』
相変わらず口が悪い。
聞いているだけで溫が上がってくる。
「黙れ」
『嫌だよ。俺先生、お前生徒。俺が上、お前が下。何があっても変わんねえのよ、それだけは。ほら見ろよ、今だって俺が見下してるじゃねえか。なんだったら先生じゃなくて様って付けてくれてもいいぜ? はは、彩花には一回ご主人様って呼ばせたことあるしさ、あの時は結構楽しかったなァ!』
「黙れって言ってるんだよ」
生徒がみんな死んでしは大人しくなってるんじゃないかとか思ってたけど、全然変わってない。
相変わらず、人を苛つかせるのが上手い男だ。
『あー、でも調子に乗っちゃう気持ちもわかるわ。敵を沢山倒してたもんな、頑張ってたもんなあ。先生思わず応援しちゃったわ、生き殘ってくれないと困るから。殺せなくなるから。あれだけ強いんだし、もしかして彼とか出來たのか? ああ、そうか赤羽か! 一緒について行ってたもんな、でも姿が見えないな。どうしたんだ、死んだのか?』
「黙れえええぇぇぇぇぇぇぇっ!」
んだ所で相手を喜ばせるだけだと理解しながらも、我慢できなかった。
案の定、水木は大聲で笑い出す。
『くっひゃひゃひゃひゃひゃ、はははははああははひひひひひっ! 図星つかれたからってそう怒んなって。わかるわかる、そうやってかっとなって赤羽も殺しちゃったんだな。ひっは、コミュニケーション不全のやつってそうだもんな、いきなりキレて毆ったりすんの。ひゃはは、お前もそうだったんだよ、だからいじめられてたんだよ、當然のことだったんだよ、だから俺を責めるのはお門違い。そうだろ、お前もそう思うだろ? つーか思えよ、白詰ぇ!』
無駄だ、無駄だ、無駄だ。
話したって無駄なんだ、こんなやつ。
それでも――だけど――怒りをぶつけずには、いられなかった。
『そんなお前の代わりに、俺は彩花ちゃんの処をもらってあげたの。わかる? そりゃ最初はイヤイヤ言ってたけどさァ、あとの方はマジでじてたわけよ。俺の開発の結果、っていうかさ。ほら、白詰ものになったあと彩花のこと抱いてたろ? すっげえじてただろあの。あれ、全部俺のおかげだから、俺の丹念でねちっこいのおかげ。自信あんのよ、これでも。だからむしろ謝されるべきっていうかさ、なんで怒るのか全然理解できねーわぁ』
下半に脳みそがあるんじゃないか、こいつは。
「お前がっ、お前が彩花のことを語るなぁッ!」
『はっひゃひゃ、くふふふひひひひあはははは! お前ほんと、ほんと単純なやつだよな! ちょっと俺と彩花のラブラブエピソード話すだけでブチ切れてくれんだもん。弱いし、無様だし、すぐキレるし、最高のおもちゃだわ!』
おもちゃなものか。
むしろ今は、お前の方が僕の手のひらの上で踴ってるんじゃないか。
「弱くない、弱くなんか無い、今の僕は――お前にだって負けないッ!」
『じゃあかかってこいよ、シスコンオナニー野郎がよォ!』
もうあまりMPも殘っていない。
それでも――ここで立ち向かわなきゃ、男じゃない。
ブリューナクを握り、コアをぶち込み、銃を空に掲げ、引き金に指をかける。
「メルクリウス、発――」
『はい殘念でしたァ』
パシュッ。
微かな発音が聞こえたと思うと、次の瞬間、ガクンと視界が揺れた。
気づけば、ウルティオは宙を舞っていた。
何が起きた? 一、何が、どうなって――
『あれあれェ、おっかしいなあ。白詰さ、弱くないんじゃなかったのか? 俺に負けないんじゃなかったのか? はっははは! なあ、なあ、なァ? そんなんじゃあの世の彩花ちゃんが想つかしちゃうぞ? やーん、ドーテーの岬クンより私を気持ちよくしてくれるセンセーの方がいいーってさぁ! なあ!?』
「ぐ……うぅ、まだ、まだっ! メルクリウ――」
パシュンッ。
またあの音だ、そして目で見ることすら出來ず。
ガゴォンッ!
次は左肩に強い衝撃。
ウルティオは回転しながら浮き上がり、うつ伏せに地面に叩きつけられた。
『教えてやるよ、白詰。これな、発してるわけじゃねーの。ただ出力と同時にお前に當たってるだけ。だから見えないんだよ、エリュシオンにはそういう蕓當ができちまうわけよ』
「メ――!」
『こりねぇなあ、ほんと』
パシュウッ!
「ぐ、げっ……」
だめだ、避けられない。
今度はお腹のど真ん中に命中、くの字になりながら吹き飛び、仰向けに地面に寢転がる。
ああ、ここまでやってきたのに――ほんのしも、報いることが出來ないのか。
プラナスから聞いてた話ではあるけど、こうして直面すると、かなりきっついな。
『の程知らずって白詰みたいなやつのこと言うんだろうな。わっかんねえかなあ、お前はゴミとして生まれてきたの。だから親にもされなかった。誰にもされなかった。姉と彩花がしてくれた? ああ、それ同だから。お前があまりに憐れだから、手を差しべただけ。何もわかってねえのな、お前』
「何もわかってないのは水木、お前の方だ!」
『何が? なあ、何が? じゃあ見てるか、現実ってやつをさ』
エリュシオンの前方に、斜め下を向いた畫面が現れる。
実は無い。
何もない空中に、畫面を生したのだ。
そこに映るのは――牢の端で膝を抱えて座る、プラナスの姿だった。
『俺も馬鹿じゃねえわけよ。プラナスが何かを企んでるのはお見通しだったし、組むとすれば、ああ白詰かもなとも察しはついてた。あいつは俺を泳がせてたつもりかもしれねえけど、逆だよ、逆! 俺があいつを泳がせてたの、この力――エリュシオンを手にれるためになァ!』
「手にれて、どうするっ!」
『まず殺す。白詰を殺す。んで、次に俺を追い詰めてくれた王國を滅ぼしてみるか。ああ、なんだったら今でもいいぜ? ちょうどいい、の程を知らすために、エリュシオンの力を見せてやるよ』
水木は力を得ると、それを誇示したがる人間だ。
そして、他人の命をゴミクズ以下としてしか見ない人間でもある。
だから、こいつなら自分の力を見せつけるために、沢山の人を殺してみせるだろう。
全く悪びれもせずに。
『エリュシオン、王國のアニマどもを皆殺しにしろ』
人工知能でも搭載されているのだろうか。
水木がそう命じると、エリュシオンの機上方の左右両端から、無數の砲臺がせり上がってくる。
キイィィィィ――
微かなチャージ音が數秒の間だけ響き、砲口から1本のの筋が、天に向かって放たれた。
その數は――400ほどあるだろうか。
イコール、砲臺の數は400前後ということなのだろう。
空高く舞い上がったは、ある程度の高さに達するとぐにゃりと曲がり、それぞれ異なる方向の地面に向かって流れ星のように飛んでゆく。
そして、地表に接したは、その場でメルクリウスと同様、いやあるいはそれ以上の大発を起こすのだった。
ドオォォオン……ドオォォオォオン……ドォォォォン……。
白いが空を染めたかと思うと、オレンジの炎が広がり、隨分と遅れてけたたましい轟音が聞こえてくる。
どうやらエリュシオンの副砲のレンジは、この場所からでも王國全土をカバーできるらしい。
僕はぐるりと周囲を見渡し、王國領地のあらゆる場所に広がっていく被害を、無言で眺めていた。
『はーい、今ので王國のアニマは全滅しました。あ、もしかしたら帝國のアニマも巻き添えになったかもしれないけどな』
あっさりと、水木は言い切る。
僕に確認するは無いけれど、きっと、事実なんだろう。
「……」
『ひゃはははははは! 圧倒的すぎて聲も出ねえだろ? だから言ったんだよ、の程を知れってさ。俺、先生だからさ。本心から生徒のことを思った、すっげー優しいアドバイスだったんだぜ? まあ、知った所で、お前は殺すけどな』
ガゴンッ!
見えない弾丸が、肩を穿つ。
腕を、足を、顔面を、そして次に橫腹に命中した時――
ボゴォッ!
ついにエリュシオンの放った砲撃は、ウルティオの障壁を貫通する。
恐る恐る視線を下に向けると、僕のは、抉り取られたように欠損していた。
「ぎ、あぁ……う、ああぁあぁぁぁああああああっ!」
ひ、痛っつうぅぅぅ……!
こ、こんなの、結界の時と、比べにならないッ!
「あ、はっ、はっ、ひっぐうぅぅぅぅぅ、いぎぎぎいいぃぃぃい!」
腹を両手で押さえてのたうち回るも、押さえるが無い、あるべき場所にパーツが無い。
『くっひ、そうだよ、それだよそれ! わかるか? 俺が味わった痛みが。すっげー痛えの。痛くて、痛くて、死にたくなるぐらい、痛えの。それをさ、全く生きる価値の無い白詰が、この世で生きていくベき価値のある俺に與えたわけよ。こりゃ罰を與えないとだめだろ。なあ、なあ、なあ!?』
返事をする余裕なんて無かった。
とにかく痛みで頭がいっぱいで、どうにかしてしで痛みがおさまらないものかと地面に押し付けるも、余計に痛みは加速するばかり。
『答えねえの? なあ、白詰。答えねえのかって聞いてんだよ。この俺が、白詰に聞いってやってんのに、答えねえならもっと苦しめやオラああぁぁァァッ!』
パシュンッ――ボゴッ!
次にエリュシオンが打った不可視の弾丸は、ウルティオの太ももを抉る。
「あっ、あっ、ああぁ、ひぎゅ、ぐううぅぅぅぅぅぅ!」
太ももを押さえる、腹を押さえる。
ああ足りない、手が足りない、足りないけど、足りたところでどうなる? 痛みは?
まるで、傷口が、常に剣山で繰り返し繰り返し叩かれているようだ。
ミンチになっても、痛覚は顕在で、むしろ剝き出しになってさらに覚が鋭くなっているようで。
『ずっと恨んでたわ、白詰のこと。大さ、彩花を殺されたぐらいで何騒いでるわけ? メスが1匹死んだだけじゃねぇか、代わりなんざいくらでもいるわ。そのくせ、獄だの復讐だの面倒なことばっかりしやがって! どんだけ俺の手を煩わせれば気が済むんだよ、ゴミクズがあぁぁぁぁ!』
欠ける。
次は右腕が。
「え、あ、ひううぅぅぅ、ん、ぐ、ぎゃひいいぃぃぃ!」
欠ける。
次は左ふくらはぎが。
『フツーさぁ、毆られたからって、蹴られたからって泣くか? だってお前、価値無いんだぜ? 生きてる価値ないのに、俺はずっと構ってやってたんだぜ? 俺って優しいわ、さすがだわ。やっぱ白詰はこんな俺に禮を言うべきだろ、それが禮儀ってもんだろ。言えよ、ありがとうって。ありがとうございます先生って、言えよおぉおおおッ!』
消える。
命が。
「あ、は……はあぁ……ふ、ぅぁ……あ……」
消える。
意識が。
『おいおい、せめてもっと反応見せて俺を楽しませろよ! もっと苦しめ、生き地獄でもがけ、じゃねえと割に合わねえだろうが! そうだ、お前が死んだら、殘ったお前の大事な人、全員殺してやるよ。白詰の死を飾った部屋で、犯して、全で土下座させながら”白詰を殺してくれてありがとうございます水木様”って謝させながらさ、んで最後は生きたままバラバラにすんの。な、いいだろ? なあ、死んでほしくないやつ1人ぐらい居るだろ? その景を想像してみろよ、最高だからさ! で、それ俺がお前の死んだ後に実現してやるからさ!』
ああ……死ぬって、こんな、冷たくて、寂しいものだったのか。
いくら、好きな人のためだって言っても、はは、やっぱ、辛いよ。
首を締められた時、僕だったら、やっぱ無理だって振りほどいてたかも。
それに耐えたの、すごいよ。
僕なんかより、ずっと、すごい。
ああ、百合も――エルレアも――彩花も――こんな気分を、味わって。
味あわせて。
人、失格じゃないか。
どんなに、幸せにしたって……それで、臺無しだ。
もっと、一緒に居て……もっと、幸せになって……それで、やっと……。
『はっへへへへ、死ぬか? 死ぬのか白詰? いいよ、死なせてやるよ。悔いて死ね。生まれたこと、生きてきたこと、全部後悔して死ね。それがお前にはお似合いだよ、そうやって死ぬために生まれてきたんだよ、白詰はさぁ! ほら、みんな喜んでるぞ、あの世のクラスメイトも、お前の両親もみんな、白詰が死んでくれて!』
あ……も……だめ、か。
あと、は……おね、ちゃ……りあ、と……ス……ぷぁ、な……ぅ。
うまく、やって……く、れ――
◆◆◆
エリュシオン艦橋。
水木はその中央にある椅子に足を組んだ狀態で座りながら、前方に浮かぶ大きなディスプレイを眺めていた。
その口元には、笑顔が浮かんでいる。
まさにご満悅と言った様子だ。
「へ、へへへ……死んだ。やっと死んだよ、白詰のやつがさ。ほらソレイユ、見ろよ。復讐完了だ、気持ちいいだろ?」
「ああ、そうだな」
椅子の後ろに立ち、ソレイユは彼と共に岬の死に様を眺めていた。
ディスプレイに映し出されているのは、岬の亡骸だけではない。
その生死を表すデータも一緒に示されていた。
岬の死は誰の目に見ても明らかだったし、エリュシオンの解析によって得られたデータも、彼の完全なる死を証明していた。
「大人しくいじめらっ子の役割を全うしときゃよかったのにさ、俺に逆らうからこうなるんだよ」
水木は、たった今自分がやったことも、そしてこれまで自分がやってきたことも、一切後悔したことはない。
岬がげられるのは當然のことである、そう疑わずに言い切れる。
そういう男なのだ。
教師になる前も、同じように何人もの人間を追い詰めてきたし、中には自殺したやつも居た。
屋上から飛び降り、アスファルトの上で潰れた死を見て、彼は攜帯端末で寫真を取り、それを見て友人と笑いあった。
そういう男なのである。
しかし、他人の前で善人の面をする用さもあれば、平均以上に他人と対話するコミュニケーション能力もある。
それらの能力のおかげで、彼には味方が多數存在した。
同時に、彼には他人から味方を奪うだけの能力もあった。
だから、誰も水木を裁かないし、被害者だけが一方的に、理不盡に裁かれる。
例えば、つい先ほど命を落とした岬のように――
「ひっひひひ、いやあ、それにしても、いい気分だわ。死んだ、白詰が死んだ。これだけでずっと笑えるっての。死を見てたら余計に來るわ、うけるわ。ひひひひ、あははははっ、くっひゃははははははは!」
ディスプレイに表示されたウルティオの亡骸を見て、水木が高らかに笑う。
そんな彼の姿を、ソレイユは暗い表で眺めていた。
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