《拾ったのはダンジョンコアでした!?》48話 船の上での戦いでした②

黒い影だったものが近くにまで近づいてきてようやくその影の正がわかった。それは僕の予想通り黒い影は船だった。そして、その船は海竜と思われる旗を掲げていた。

「おい!お前!俺たちは泣く子も黙る『海竜の渦』だぞ!」

船と船がすれ違うときに相手の船から1人の男が顔を出してきた。相手の船の方が僕の船より一回りもふた回りも大きかった。

「無事にこの海を渡りたかったら荷全てを差し出せ!」

そう言うと男は仲間を呼び僕の船へ乗り込もうと海賊達の船からを乗り出そうとし出した。

「みんなやるぞ!」

「わかりましたわ!」

「「モキュ!」」

「ん、やる」

「キュ!」

相手の船に乗っているのが海賊たちだということがわかったので僕たちは僕たちの船に乗り込もうとしてくる海賊達を迎え撃つことにした。

【ミドリ】

まずは遠距離攻撃の出來るミドリから攻撃を仕掛ける。

「私から行きますね!《グリーンバレット》」

ミドリは植の種に魔力を通わせて相手に種を発させる。

「なんだ!?これは!」

海賊達は僕の船に乗り込もうと飛び込んでが空中に出てきがしにくい狀況ではミドリの放った《グリーンバレット》は躱すことが出來ず當たっていた。そして《グリーンバレット》が當たったことにより僕の船に乗り込むことができずに海に落ちて行く。

「私達の船には1人たりとも乗せませんわ!」

ミドリは次々と船に乗り込もうとしてくる海賊達を1人殘らず《グリーンバレット》を放ち海に落としていった。

【モア】

ミドリが《グリーンバレット》を放ち僕たちの船に海賊達が乗り込むことができないのでモアラー隊は相手の船に直接乗り込むことにした。

「モキュ!」

「「モキュ!」」

モアラー隊のリーダーである、モアの掛け聲によって他のモアラー達は隊列を組み一列に並んだ。

「モキュ!」

そしてモアが1人のモアラーの手を摑みぐるぐると回し始めた。

「モキュー!」

そしてそのまま相手の船に向かって手を離した。

モアと手を繋いで回されていたモアラーは無事に相手の船に乗り込むことができた。

「モキュ!」

「「モキュ!」」

そして次々とモアは他のモアラー隊を次々と相手の船に飛ばして行く。

「モキュ!」

無事にモア以外のモアラーを飛ばすことができたモアはこれで自分に出來ることはなくなったので無事にモアラー隊が帰って來ることを祈った。

【モアラー隊】

モアによって飛ばされて無事に相手の船に乗り込むことができたモア以外のモアラー隊は船の上にいる海賊達を倒すことにした。

「何だこいつらは!」

「知らねえが!飛んできたぞ!」

「とにかくやっちまえ!」

「「モキュ!」」

海賊達はまさか自分達の船に僕たちが乗り込んで來ることは予想外だったのか驚いていた様子だったが飛んできたのが僕たち、敵なのですぐに僕たちを排除しようと剣を抜き襲いかかってきた。

「くっ!くそ!」

「ちょこちょこき回りやがって!」

「こ、この野郎!」

モアラー隊は船き回り海賊達を翻弄した。なかなかモアラー隊を仕留めることができない海賊達は船の中からも海賊達が出てきてモアラー隊を仕留めようとしていた。

「「モキュ!」」

海賊達が船の中から出て來ることがなくなったのでモアラー隊は攻撃を仕掛けることにした。

モアラー隊の1人が持っているノコギリで船のマストを切り倒した。

「な、マストが倒れるぞ!」

「逃げろ!逃げろ!」

マストが傾き出してからマストが倒れて來ることを予測したようだがもうすでに時遅し、船に逃げる前にマストは倒れて海賊達を、巻き込んで倒れた。その衝撃に巻き込まれて何人かの海賊達は海に吹き飛ばされていた。

「「モキュ!」」

そしてモアラー隊で倒れたマストを持ち上げてマストを振り回し始めた。

「ぎゃー!」

「逃げろ!」

「どこに逃げ場なんてあるんだよ!」

海賊達はマストに巻き込まれないように船に逃げ込もうとしたがモアラー隊が海賊達が船に隠れさせないように船れる扉の近くにいたので海賊達は船に逃げることはできずマストに當たって気を失うか、海に吹き飛ばされるかでしばらく時間が経った頃には船の甲板には1人も海賊達は立っていなかった。

「「モキュ!」」

船の甲板に誰1人として海賊達が立っていないことを確認するとモアラー隊はこの船でやる事は終わったので自分達の船へと戻っていった。

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