《異世界不適合者の愚かな選択》編
編試験は終わった。
だが
『いやぁ〜、流石の腕前ですなぁ〜。
編試験を見事にクリアしたカナタくん、ズバリ、今の想をどうぞ!』
インタビューは終わらなかった。
『えぇ、まぁ、何とか…』
言葉がでなかった、モンスターが弱すぎて何をいえばいいのかわからなかった。
あの盛り上がり合から見ても、かなりの難易度のはずなのだが、俺からすれば、特に難しくもなんともなかったのだ。
だからこそ、想がしずらい。
『何とかって言ってますが、隨分と余裕があるように見えますが…』
これ、引かれてるのか?
ならフォローしなくては。
『いえ、立っているのがやっとです。
見えをってるだけですよ。』
『ほほぅ、なるほど、ならもうインタビューはここまでにして、今年度の編試験は終わりにしたいと思いま〜す!!』
ふぅ〜、やっと終わった。
「お疲れ様、カナタ。」
インタビューから解放された俺に聲をかけたのはルナだった。
「あぁ。」
「隨分と余裕でクリアしたみたいだね、さすが封印されてるだけはある。」
「あははははは、まあな。」
俺は苦笑いをする。
正直、なんで封印されたのかわからない。
俺が以前にどんな罪を犯したのかも分からない。
だが、もし……
「おい、編生、今からお前の教室に案してやる、付いてこい。」
先生に聲をかけられた。
「はい。
また後でな。」
「うん、またね。」
ルナに別れを告げて、俺は先生について行った。
その途中
「お前、大したもんだな、あの課題をクリアするとは。」
「えぇ、まぁ、あれってそんなに難しいんですか?」
「っ?……………
難しいも何も、あれはそもそも理事長キチガイがふざけてれたのもだ。」
あ〜そういうね〜
「なるほど。」
「それにしても、あれをクリアするとは、恐ろしいったらありゃしねぇよ。」
「どうも。」
「っ……………」
苦笑いされた。
まあ、ともかくごまかせたかな?
そうこうしているうちに、教室についたみたいだ。
「さて、お前ら、もう知っていると思うが、今日からテメェらのクラスメイトになるカナタだ。
おい、自己紹介しろ。」
「カナタです。よろしくお願いします。」
挨拶をする、周りはシーンとしている。
「んじゃ、テメェの席はあそこだ。」
先生が適當に指した位置(一番後ろの窓側)に向かう。
「ぁ、ルナ。」
「一緒のクラスだね、よろしく!」
「あぁ、よろしく。」
一緒のクラスになった。
多分、ルナの親父が仕向けたんだろう。
まあ、護衛のしやすさを考えるなら、妥當だな。
俺は席につく。
「さてとテメェら、1時間目は、診斷テストだ、時間になるまでに診斷室に集まれよ。」
俺が席についたところで先生が、話を進めた。
診斷テスト、なんの診斷なんだろう?
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【2022年6月1日 本作が角川スニーカー文庫様より冬頃発売決定です!!】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辭めてほしいの」 「わ――わのどごばまねんだすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に曬しかねないとのギルドマスター判斷だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス直々にオーリンへの隨行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて勵ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所屬する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。 小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを毆りつけようとした、その瞬間。 「【拒絶(マネ)】――」 オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出來ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一體――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。 「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都會に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都會系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快なみちのく冒険ファンタジー。
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