《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第12話 大英雄とラーグ村
===リリ視點=====================
「は~い。よく出來ました」
そう言って師匠は上級雷屬魔法"雷刀"と呼ばれる刃渡り1mくらいの雷の刀を右手から出し、《オルライトス》の首を一瞬で斬り落としました。
私とルルは結局、私は自の『ソウルウェポン』で自分の魔力を剣に纏わせ、かすり傷を、ルルは自の『ソウルウェポン』の能力で2倍にした"クラノサグト"を撃ち、軽い火傷を負わせられたので、合格となり、師匠に助けて貰いました。
「よし、晝頃だな。帰るぞ、ダッシュで」
「「えっ!!」」
「"えっ"って何だよ?お前らは修行しているんだろ?なら、移も修行にしないでどうする?」
「そ、そんな~」
(ガクッ)
先程まで全力で《オルライトス》に逃げていたのに、その上、家まで2kmも走らないといけない事実に私もルルも肩を落としてしまう…。
そんな様子を見て、師匠は両手を開け閉めしながら、
「お~い、早く行かないと何されるか分かったもんじゃないよ~~!ただでさえ、無防備なのに~!」
師匠は私達を舐め回すかの様な目で、悪い笑顔をしながらこちらに寄ってきた…!
疲れて座っている私達に…。
私達は今、『服』と言うらしい服を著ていて、その服が白の半袖と紺の半ズボンでしかも、白の半袖にはそれぞれ"リリ"と"ルル"って書いており、それがまた、子供っぽくて屈辱的だった!
「な、何…、を…、する……、の?」
ルルは師匠に恐る恐る聞いてみると、
「そりゃあ、大人の遊びに決まってるだろ」
「「………っ!!」」
お、大人の、遊びって……、あんなことや……、そんなことをする様な事じゃ…!
ルルは師匠の言葉を聞いて、一目散に走っていった…。
「後はお前だけだそ~~、いいのか?いいのか?」
師匠は更に寄ってくる…!
でも、師匠とならいい…、かも。
「べっ別に、良いですよ……、師匠」
私の発言に師匠が口を開け唖然になった。
「「…………………。」」
いつまで続くのかわからない靜寂の中、遂に師匠がこっちに……!
「ご主人様~~!」
「ふぐっ!」(ヒューン、ドッカーン!)
突如、守姫さんが師匠にぶつかってきた!
師匠はそのまま木を3本ほど突き破って4本目で止まった…。
「だあぁ!守姫!また突っ込んできやがって!!どうしてここが分かった!?」
師匠が守姫さんに質問をすると守姫さんは來た方向を見て、
「彼がご主人様がここにいるって教えてくたの」
そこにはゼェゼェ言いながら、木にもたれているルルの姿があった!
「ルル!?」
ルルはフラフラになりながらも私の所に來て、
「……、ね え さ ん ? な に を し よ う と し て た の ?」
座っている私を立って見下ろし、睨みつけながらルルが一文字一文字強調して聞いて來たけど…、目にがない……!
それは師匠も同じみたいで守姫さんに何やら聞き取れないくらい責め立てられていた…。
「え、え~と。師匠に大人のにしてもらおうと………、思い…、ま…した……」
私は正直に言うと、ルルは目に涙を浮かべ、悔しそうにを噛み、
「……….、姉さんはお師匠様の事が…、好き………、なんだ……。ふっふふふふふ」
ルルは絞り出す様に言った後、笑い出し、そして、
「お師匠様!決闘です!!賭けるのは、姉さん本人です!!!」
「ええっ!!!」
ルルが突然、いつもより流暢りゅうちょうに大きな聲で師匠に決闘を申し込んだ事にも驚いたけど、その賞品が私だと言うことに驚きました。
対して師匠はと言うと…………、
「あぁ、ご主人様~~!!!」
守姫さんに気絶させられたようで、白目を向き、犯人の守姫さんは師匠の上をがし、細い腕なのに筋がしっかり出てて、腹筋も割れ、板もいい合に張っている師匠の上半を舐めたり、頬ずりをしながら、師匠の上半を堪能していた………。
「「…………………」」
これには黙り込むしかない……。
「ねっねぇ、ルル。今日は一緒に寢ましょう?」
「……、うん。嬉しい……、姉さん」
私達は大人の世界は怖いと、認識した…。
私達は先にあらかじめ倒してくれていたであろう魔のいない森を進み、30分で家に著き、師匠達が帰ってきたのは……、2時間後だった……。
私達は晝ご飯を気まずく食べ、師匠が空気を変えるかの様に、
「よ、よし。午後は《ラーグ村》に行くから玄関に集合な。メンバーは俺と守姫とリリとルルで攻武と技姫は留守番な」
「えっ!あの村に行くんですか!?」
私は思わず聞いて見た。
あの村は冒険者だったら最低でもSランクはいくであろう人達がいっぱいいる村だ。
そうじゃないと、毎日のようにくる魔の大群れスタンビードに対抗できないからだ。
《ラーグ村》が無くなれば連合國は壊滅すると噂で言われているが、噂だと切り捨てられない程、影響力が大きい。
農民もS、商人もS、鍛冶屋もS、守衛に至ってはSSSランクレベルもいると言われる程、強者しかいない村。
故に《冒険者ギルド》は必要無く、治安もある程度は維持されているが、強者しか空気にすら耐えられないほど、殺伐としており、噂では、喧嘩で山を吹き飛ばした事もあるらしい。
そんな村が安定しているのは1人のエルフの男が影響しているらしい。
その男はエルフ特有の能力、『霊』を使えないらしいが、それでも、魔法の腕だけで村の人達を叩き潰したらしい。
その男を引き抜こうとする聲は大きいが、彼の住所も素や家族も全く分からず、実力行使も返り討ち、権力での圧力も力で返り討ちといった危険で村人から慕われているエルフがいる村に行くなんて…、師匠は何を?
「ああ、調味料を買いに行くぞ」と師匠は軽く返事をした。
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いよいよ、出発の時に師匠が、
「"幻覚"魔法、エルフ族。」
師匠は自分と守姫に魔法を……、あれ?今、"エルフ族"って……。
「因みに師匠は村ではどういった立ち位置なんですか?」
「ん?なんかな、初めてきた時に村人総出で襲ってきたからな、『魔導』で返り討ちにしてやったら、いつの間にか村長的なポジションにされてた」
ああ、そうだった。師匠は規格外の象徴とも言える人だった……。
「………、はぁ~」
これにはルルも呆れていた。
師匠は濃い緑の髪を肩までばし、これまた濃い緑の目に長はそのままで、優しそうな顔で服裝はエルフ族特有の緑を基調とした長袖長ズボンに上にけた白のベストを羽織り、守姫も同じ様な印象の容姿で服裝は長ズボンをロングスカートに変えただけで他は全て同じだった。
「よし、行くか。"転移"」
師匠は私達の手を摑み、転移した…。
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今回からは3000字に近い字數でいこうと思います。
次回はルル視點ですが、特別章や記念章の影響で本編が遅れる場合があります。
そこはご了承ください。
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