《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第13話 ラーグ村
===ルル視點=====================
お師匠様の転移で私達は《ラーグ村》の正門前にきた。
実際來るのは姉さんと私は初めてで、《ラーグ村》の周囲を囲っている塀は厚さ2mはあり、高さは7mくらいはありそうだ。
正門には、明らかに強そうな守衛達が外を見張っていて、常に厳戒態勢のようだけど。
私達は正門を通ろうとすると、
「これは、これは!ユーグラスさんとシナさんじゃありませんか!?」
村の中から、話しかけて來ながら1人の守衛が出てきた。
守衛の中でもSSSランク冒険者相當の守衛の中傷だらけの黒っぽいののムキムキの2mは軽くいきそうな図のおっさんだ。
どうやら、ユーグラスさんがお師匠様、シナさんが守姫さんみたいだ。
「いつも、出迎えなくて下さらなくて結構ですよ?」
エルフ族は丁寧な言葉遣いの人が大半なので、お師匠様も丁寧な言葉遣いで喋っている。
「そうですよ?私達はただの村人ととして接してもらって構いません」
守姫さんもお師匠様に習って喋っている。
「そんな!我々のとんだ無禮な行、言を問わず、尚且つ拭いもして頂いた方々をそんなただの村人だなんて!!」
こんな強そうなおっさんを萎させるなんて…、何をやったんだろう?
「あの~、ところでこちらのお二方は?」
「この2人は私の弟子のリリとルルです。ほら、ご挨拶を」
お師匠様が私達を前に押しながら、おっさんに私達を紹介させる。
「リリです。10歳です。ルルとは雙子で私の方が姉です」
「……、ルルです。同じく10歳。姉さんの妹」
私達は挨拶をする。
すると、おっさんは途端に慌てだし、
「おい!お前ら!!ユーグラスさんが弟子を取ったぞ~~!!!」
村全域に響き渡る聲でおっさんはんだ。
すると、
(ドッドッドッドッドッドッ!!!)
村中からの足音が地響きの様に近づいてきた!
「はあ~、しょうがありませんね」
お師匠様は正門を通り、村の中にって手を前に突き出し、
「『魔導』 "重力支配"」
お師匠様はそう言うと、足音が無くなった代わりに村中から歓聲が聞こえて來た!
「ルル、見てくれる?」
姉さんが気になった様で私に頼んできた。
姉さんもそうだか、私も気になるし、何より姉さんの頼みなら斷る筈がない!
「"千里眼"」
魔法を遠くからでも當てられる様にするために"強化"魔法の応用として、目を強化する事で視力を極端にあげる事が出來る。
よく村の中を見てみると、村人全員が浮いていた……。
"重力"魔法は決めた範囲の重力を上げ、相手を圧殺、もしくはきを封じる為に使われる魔法なのだが、重力を下げる事が出來るのは誰1人としていなかった……。
これが『魔導』………!
魔法の全てを理解し、改変させて、更なる高みに登りつめた力……!
「やはり、本でしたか………」
おっさんは予想は出來たけど、余りの景に驚きを隠せない様だ………。
「どうぞ!おりください!!お弟子さん方もご一緒に!」
おっさんは浮いた村人がいる村へと招いてくれた…………。
「もう毎回毎回同じ事をやらせますからこの村は……」
結局すぐ村人達を降ろしたお師匠様は、気持ち的の方がぐったりしている様なじで、誰かに聞かれても大丈夫なの様に、丁寧な言葉遣いで話している。
「早く調味料を買って帰りましょう」
守姫さんに連れられ、店を回った。
店先々やすれ違う人達にお師匠様が來たことや弟子である私達の事を聞く人が後を絶たなかったが、お師匠様が威圧で黙らしていた。
村の中は意外と活気よく、村の建も特別頑丈そうなもなく、普通の木造だった。
村人は普通の村人の様に生活し、村自の大きさも大して大きく無かった。
私達は作を一度にたくさん売り、売った金で調味料を買っていると、
「おら!やんのか!?」
「やってやんよ!!腰抜け!!!」
「なんやと!!ぶち殺してやる!!!」
村の緑かな広場でSSランク相當の片方は鍛治職人みたいな人と、もう片方は屋さんの人が喧嘩をしていた。
鍛治職人はドワーフ族の様で、ドワーフ族特有の小さい背と年のった顔つき、手には頭部が人の頭並みにある金槌を持っていた。
屋さんは人族のようで、太ったおっさんの様な容姿、白のエプロン、帽子といった一般的な屋さんの服裝なのに、手に持っている包丁は通常の骨切りナタの倍以上ある。
「こんな爭いも日常茶飯事だ」
お師匠様が並んでいる私達2人の耳元に小聲で教えてくれた。
「お二方もやめてください」
「「いくら貴方様の申し出でも引くわけにはいかないんです!!」」
お師匠様が止めにったのに、2人は聲を揃えて斷り、揃った事に更に腹を立ててしまい、
「貴方様が止めるようにと仰っても、力づくであいつを叩き潰す為に貴方様を叩き潰す覚悟があります!」
「貴方様を越えて!あいつを殺す!」
2人が一斉にお師匠様にそれぞれが持っている道で襲いかかった!
目にも止まらないスピードでお師匠様に近づいた2人が武を振り下ろした様なのですが、私がお師匠様が襲われている事に気づいた時には、
「『魔導』 "萬掌握"」
とお師匠様が言った瞬間、
「「な、なんだ!?これは!?」」
2人の手首を広場に生えていた雑草がびてけ止めており、足は地面に沈んで腰辺りまで浸かり、またまたびた雑草が首元に絡まって絞め殺そうとしていた。
それが一瞬で行われた事に見ていた人全員が息を呑んだ。
「分かって頂けましたか?お二方?」
「「は、はい!!」」
お師匠様が怖い笑顔で2人を見ると、2人は真っ青な顔のまま、機械の様に返事した。
「ああ、やっぱりユーグラスさんは強すぎるな」
「あの日の俺たちは本當にバカだったよな」
「ええ、私達如きがユーグラス様に勝てるはずがありません。あの日までの私達は調子に乗り過ぎてましたね」
「どうにかしてお近づきに……!」
「ユーグラスお兄ちゃんは無敵だね!」
「ユーグラスさんが負ける様な事があればこの村はおろか、大陸全土が絶滅するのぉ」
と、口々に村中の人達がお師匠様を褒め稱えているけど、
「すみません、あの日って何ですか?」
姉さんが村人の1人に聞いているのを隣で聞き耳を立てて聞いておく。
「ええ!?知らないのか!?あの日はユーグラスさんとシナさんが初めて村に來た日に決まってんだろ!」
「師匠が來た日に何があったんですか?」
「ああ、お前はこの村の風習を知らないんだな。この村では初めて來た奴にそれも強い奴の実力を知る為に村人達が襲う事になってんだ。この村では強い奴が村長になるから、村長を決める為にな」
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ユーグラスとシナという名前は適當につけました。大した意味はありません。
次回はルル視點です。
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