《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第15話 ユウキの予
===ユウキ視點====================
「ああ、何せ俺たちは1000年以上も前に來たエルフ族の加護をけた一族だからな」
って!何言ってんだ!?あいつ!
喧嘩を止めた後、村中の人達に囲まれてやっと抜け出せたと思いきや、リリに(よく見たらルルも)初めて來た時の事を話していたみたいで、さらにこの村のまで話しかけてやがる!
「そんな事よりあの日の続きがありますよね?」
「そうですね、2人に話してあげてください」
「ああっ!師匠!!守姫さん!!」
「えっ!ユーグラスさん!?シナさんも!?聞いてたんですか!?」
リリと村人が俺が話しかけると過剰反応して、ルルは普通にこっちに來た。
「まあ、だいたいは。それより、あの日の続きを」
俺が促すと、
「は、はい!」
と焦りながら話し始めた話を聞きながら俺はあの日の事を思い出す。
はあ、何で俺が怒られなくちゃならないんだ。だいたい、守姫に殺意を向けたあいつらが悪いんだろ。守姫も他人に…甘い……から………。
「ん?」
「どうかしましたか?ユーグラスさん?」
「魔の群れが來ます」
「「「「「「「「「ええっ!!」」」」」」」」」
さっきから村の近くにある魔神領である森に"探知"魔法を拡大していったのだが、それに引っかかったようだ。
「數は……、500ってところです」
「「「「「「「「「500!!!」」」」」」」」」
「いつもは多くて200だろ!?」
「っていうか、今日來るなんて聞いてねぇぞ!!」
「トラップとかは仕掛けたか!?」
「いや!仕掛けてない!!」
「援軍は呼べるか!?」
「援軍っていっても《ブリュンビレ》の『特殊軍事防衛隊』を呼ぶのに1時間はかかるぞ!!」
「ける者は!?」
「いない!!子供、老人くらいだ!!」
「くっそ!!どうすりゃいい!!!」
「今まともに戦える奴なんて………!」
(ジィーーーーーーーーー)
「ん?私ですか?」
話し聲が急に止んだと思いきや、みんながみんな、俺を期待するような目で見つめ始めた。
「「「「「「「「「お願いします!!!この村を救ってください!!!」」」」」」」」」と一同魔力切れできにくいはずなのに、俺に頭を下げた。
「私からもお願いします、ご主人様。」
なんと守姫まで頭を下げちゃった…。
うーん、流石にここで斷るとマズイよな。
守姫にも嫌われたくないし、やるか。
「まあ、構いませんが」
「「「「「「「「「ありがとうございます!!!」」」」」」」」」
なら、さっさと済ませるか。
「"転移"」
俺は魔神領の森に転移し、魔を待ち構える。質はあの森に比べればレベルが低すぎる。こんなの素手で十分だ。
俺は右手を強く握りしめて、弓のように引きしぼり、左手は指を揃えて開き、照準を遠くに薄っすら見える魔の群れに合わせるようにして前に出す。
いよいよ群れが近づき、俺との距離が50mに達した時!
「『殲滅武』 "拳・衝波撃"」
俺は音もなく、だが凄まじいスピードで左手と右手をれ替えるようにして引き、そして突き出した。
(ドグゥゥゥゥゥッッッ!!!)
衝撃波が魔の群れを包み込み、魔全てを砕した。
「掃除終了!」
サラッと歴史に殘ったであろう大災害を片付けた事に俺はこの後言われるまでは気づかなかった………。
>>>ユウキ視點>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
「へぇ~~っ!そんな事があったんですか…」
「………、お師匠様はやっぱり規格外」
「ユーグラスさんのあの魔の群れを倒したであろう時の轟音は何事かと思いましたよ。」
「ご主人様はあの頃から余り自重しなかったです……」
それぞれが思うところがあったみたいだが、リリ以外が俺の事を言っているような……。まあ、とにかく!
「よし!今日はこの辺で帰りますよ!!」
「えええ~~~~~!」
リリが殘念そうな顔で俺を見てきた。
でも俺は譲らない!
「帰って修行の続きです!!」
「「そ、そんな~~!!」」
おっ?今度はルルも反論してきたが、拒否権はない!
「それじゃあ、また今度。"転移"「「ちょっ!!」」」
「さようなら~。」
リリとルルは焦って、守姫は呑気に別れの挨拶をしているのを俺は無視して3人にれ、転移して自宅に帰還した。
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「おっ!帰ったな!王よ!!」
「おかえりなさいませ。我が主人よ」
「おう、ただいま」
俺は今、1人で帰ってきた。
えっ?殘り3人?リリとルルは修行で守姫はその監督をやっているよ。
今度の修行相手は《キングオーガ》だ。
《キングオーガ》は長3mくらいの巨漢のような奴で、木を一瞬で握り潰せる程の筋力と各個が得意としている"屬"魔法を拳や、普通に飛ばしたりする。まあ、普通に強い敵だ。Sランク冒険者なら余裕ってレベル。
リリとルルの実力はAランクはある。そのステップアップとして、《キングオーガ》と戦ってもらっている。
因みに俺だけ帰ったのは別の用事だからな!
「技姫、エルフのあいつに近々會いたいと伝えてくれないか?」
「………、構いませんがどうして今になって?」
「ルルの修行相手になると思ってな。あっ!獣人のあいつも頼む。リリの修行相手ならあいつだからな。」
「獣人族のあの方は會ってくれるか分かりませんよ?」
「別に駄目元でいい。何なら今の住所も伝えておけば乗ってくれるかもしれないしな。」
「なあ、どうして今になってあいつらにリリとルルを合わせるんだ?」
「うーん、まあ、言ってもいいか。」
「「???」」
「俺はリリとルルを預けた後、ちょっと《ブリュンビレ》に行って野暮用を済ませてくる」
「野暮用とは?」
「何か、俺に會いたくて《ブリュンビレ》に向かおう奴がいるみたいだ。そいつに會う」
「……!おいおい!そいつは俺達の事を知っているってことか!?」
「知っているっていうか、そいつの検討が《ブリュンビレ》だから向かっているみたいなじだな。」
「………、その方と會って大丈夫なのですか?」
「まあ、一応お前の裝備を付けて行く気だ。何より、今行かないと大事な事に気付けない気がする…。何となくだか……」
「………っ!我が主人の予は良く當たりますからね……。気をつけてくださいよ?」
「ああ。っていうか、まだ行かねぇよ!?」
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技姫と攻武に一応伝えといたけど、大丈夫だよな……。
「「た……ただいま……」」
2人が帰って來たようだ。
「おう、おかえり」
俺は2人にリビングにあるソファーで寢転びながら出迎えてやると、
「師匠!」「お師匠様!」
ズカズカ俺に足音を立てながら近づいて、
「「近いに出かけるって本當ですか!?」」
はあ、大方、技姫が守姫に念話で伝えやがったな……。
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あいつとあいつはユウキと過去に出會った奴らです。
【大英雄の過去編】に出す予定です!
次回もユウキ視點です。
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舊タイトル:「え? 僕の部下がなにかやっちゃいました?」ハズレギフトだと実家を追放されたので、自由に辺境開拓していたら……伝説の村が出來ていた~父上、あなたが尻尾を巻いて逃げ帰った“剣聖”はただの村人ですよ? 【簡単なあらすじ】『ハズレギフト持ちと追放された少年が、”これは修行なんだ!”と勘違いして、最強ギフトで父の妨害を返り討ちにしながら領地を発展させていくお話』 【丁寧なあらすじ】 「メルキス、お前のようなハズレギフト持ちは我が一族に不要だ!」 15歳になると誰もが”ギフト”を授かる世界。 ロードベルグ伯爵家の長男であるメルキスは、神童と呼ばれていた。 しかし、メルキスが授かったのは【根源魔法】という誰も聞いたことのないギフト。 「よくもハズレギフトを授かりよって! お前は追放だ! 辺境の村の領地をくれてやるから、そこに引きこもっておれ」 こうしてメルキスは辺境の村へと追放された。 そして、そこで國の第4王女が強力なモンスターに襲われている場面に遭遇。 覚悟を決めてモンスターに立ち向かったとき、メルキスは【根源魔法】の真の力に覚醒する。【根源魔法】は、見たことのある魔法を、威力を爆発的に上げつつコピーすることができる最強のギフトだった。 【根源魔法】の力で、メルキスはモンスターを跡形もなく消し飛ばす。 「偉大な父上が、僕の【根源魔法】の力を見抜けなかったのはおかしい……そうか、父上は僕を1人前にするために僕を追放したんだ。これは試練なんだ!」 こうしてメルキスの勘違い領地経営が始まった。 一方、ロードベルグ伯爵家では「伯爵家が王家に気に入られていたのは、第四王女がメルキスに惚れていたから」という衝撃の事実が明らかになる。 「メルキスを連れ戻せなければ取りつぶす」と宣告された伯爵家は、メルキスの村を潰してメルキスを連れ戻そうと、様々な魔法を扱う刺客や超強力なモンスターを送り込む。 だが、「これも父上からの試練なんだな」と勘違いしたメルキスは片っ端から刺客を返り討ちにし、魔法をコピー。そして、その力で村をさらに発展させていくのだった。 こうしてロードベルグ伯爵家は破滅の道を、メルキスは栄光の道を歩んでいく……。 ※この作品は他サイト様でも掲載しております
8 102【書籍化作品】離婚屆を出す朝に…
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