《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第16話 師匠らしい事
===ユウキ視點====================
「ああ、近いに《ブリュンビレ》で野暮用を済ませてくる」
俺はちゃんと答えてやると、
「師匠って、師匠らしい事。あんまりやってくれないですよね?」
「……お師匠様の技を継ぎたい」
リリとルルが々痛い所をついてきた……。
「うーん、そうだな~~。よしっ!明日は俺が鍛えてやる!!」
「「本當!?」」
「ああ、師匠らしい所。見せてやるぜ!」
>>>次の日>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
「よっしゃ!!來い!!」
「たぁっっ!!」
「甘い、甘い!!」
「……ふっ!!」
「遅い、遅い!!」
俺は今、リリとルルに襲われている。
けど、ハッキリ言って差は歴然だった。
リリと斬り込みをスッとを引いて躱し、ルルの魔法を顔を傾けたり、肩を後ろに引いて躱したりと簡単に躱されている。それだけでなく、時々デコピンの空気弾を飛ばしてダメージを與えているから、差は開く一方だった…。
「ここまで!!」
流石にそろそろ疲れたと思ったから守姫に回復魔法"ヒール"を2人にかけてもらう。
「「はぁ、はぁ、はぁ」」
2人は見るからに疲労しているし、このまま続けてもみ薄だな。
「リリは素早い斬り返しを、ルルは魔法を2重3重にタイミングや軌道、スピードをそれぞれ変えて撃つとわせられる」とそれぞれにアドバイスしてやった。
「ふふっ。久しぶりに師匠らしい事を言ってくれましたね」と微笑みながらリリは何やら楽しそうだ。修行中なのに……。
「…………お師匠様、簡単に言ったけど難しそう」
ルルは自の『ソウルウェポン』を見つめながら次に出來るか頭の中でシュミレーションしているな。
「よし!休憩終わり!!次は逃げ回るから頑張って攻撃を當てろ!!」
「「はい!!」」
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
「あの~、師匠速すぎません!?」
リリが何やら申したい事があるみたいだな。
「いや?普通に走っただけだけど?」
「いやっ!いやっ!いやっ!殘像が5はいましたよ!?」
「あれ?5だけか~。よし!次は10くらいにしようかな。」
「やめてくださいっ!!やめてくださいっ!!さっきのスピードでも速すぎてルルは目を回しちゃっていますよ!?」
あっ、本當だ!ちょっと離れた所で仰向けに倒れてる…。
「守姫、すぐに回復させて。すぐ特訓を開始するから」
「了解しました!」
守姫はルルに一瞬で移し、回復魔法"ハイヒール"を掛けている。
「まだやるんですかっ!?」
リリはもう勘弁してほしいような目で見ているが、気にしない!
「次は俺が攻撃するから頑張って避けるか、防いでね。あっ、ちゃんと加減するから」
「あ~、私、生きて帰れるかな……」
リリが遠い目をしているが、「數歩で帰れるだろう」と言ったらあっちから襲ってきた……。向上心が高くて何よりだ。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
「「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ、はぁ…」」
リリとルルは大の字になって仰向けに倒れて息切れしてる。
「けねぇな、このくらいで」
「いやっ!いやっ!いやっ!師匠の攻撃スピードが尋常じゃないんです!!私達じゃなければ視認も出來ませんよ!?」
「…………、"強化"魔法をフルパワーでかけたのに殆ど見えなかった………」
「守姫、また回復魔法、よろしく!」
「はいっ!喜んで!!!」
守姫が2人のもとに一瞬で向かい、回復魔法の"ハイヒール"を掛け始めた。
「終わったら次は魔法で攻撃するからな」
「もっ!もう嫌だ~~~!!壊れちゃう!壊れちゃうよ~~!!!」
「…………、駄々をこねる姉さんもいい……!」
そんな思いは構い無しに俺は"回復"魔法が終わった瞬間、初級火屬魔法"ファイア"を放った……。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
「あ~~、もう日が暮れ始めたな。今日はここまで!!壊れた所は修理~修理~っと」
俺は修行で凹んだり、焦げたり、凍りついたり、斬り裂かれたり、水浸しになった地面を中級地屬魔法"グランド"で直していく。
中級地屬魔法"グランド"は指定した場所の地面を魔力に応じて変化させる魔法だ。普通、この魔法は相手の足元を凍った地面にするなど戦況に変化をつけたい時に使われる。俺以外は出來ないだろうが貴重なミスリル、オリオンハルコンやもっといえば、湖や砂漠、火山にする事も可能な魔法でもある。今回はそれで単純に通常の土に変化させて、元どおりにした。
「"グランド"で修復って魔力消費が悪いんじゃ……。まあ、師匠だから當たり前か」
「………、師匠の前では常識は意味をさない」
まあ、これくらい普通だよね~。
「よしっ!帰るぞ!守姫!」
「はいっ!!!"解除"」
「「ん???」」
俺が解除してやったのに2人は何の事か分からないみたいだな。
「師匠、解除とは?」
「お前達には守姫に、しずつ"重力"魔法を掛けてもらい、効率良く修行していたんだ」
「「えっ!!!」」
案の定、2人は豆鉄砲を食らった鳩みたいな顔になった。
「常日頃掛けてもいいんだか、それはまだ早いな」
「これから毎日、今日のような修行を続けてもらい、あいつらに面倒を見てもらう時にはあいつらを驚かせてやるくらい、強くなってもらうぞ」と俺からこれからの説明をしてやるとリリが、
「あの~、あいつらって?」
やっぱり聞いてくるよな~。
「來るのは2人の予定だ。1人はエルフ族で、もう1人が獣人族だ」
「その人達と師匠の関係とは?」
やっぱりそれも聞いて來るか~~。
「どっちも俺と同類。頭のおかしい奴らにをイジられた奴らさ」
「そっ、そうですか……」
あれ?2人とも落ち込んじゃったな。
「大丈夫だって。エルフの奴はでちょっと守姫といい勝負するくらいうるさいけど、「ちょっと!うるさいってなんですか!!」獣人の奴は男の子ってじの奴だけど、近接戦闘は中々のもんなんだぜ」
俺は守姫を無視しながら、2人にあいつらの事をしでも伝えてやりながら奴らの事を考える。
エルフのティフィラはまだあんまり強い頃じゃなかったとはいえ、初めて俺に本気を出させた事のある奴なだけあって、かなり強いし、獣人族・モデルウルフのエルガだって、中々俺を追い詰めれた數ない人達の1人だ。
俺はあの2人に甘いところがあるのには否定出來ないからし刺激を與えてやらないとな。
「まあ、取り敢えず明日に備えて今日は早く食べて寢よう!」
「今日はとても濃い1日だったから、早く寢たいな~~」
「………、姉さん、今日も一緒に寢よう?」
「ちょっとご主人様!?聞いてます!?私はうるさくありませんからね!?」
こんな日も悪くねぇからこそ、こんな日を守る為に魔神に會わねぇとな。
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次回にユウキが魔神の事を知った訳を載せようと思います!
それにユウキの同類の存在であるティフィラとエルガも出來れば出したいと思います!
次回はユウキ視點とリリ視點になります。
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