《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第29話 魔神とユウキ
===魔神視點==================
ユウキと『戯神』が激闘を繰り広げている間、妾は辺りの魔素を、ユウキに迷がかからないように吸収し、やっと立ち上がれるところまで回復した。これも"ハイパーヒール"をかけてくれたユウキのおじゃな。
「さて……、これからどうすれば……」
(ドゴォーーン!!!)
「うおっ!」
突如聞こえた音と風が妾を襲う。
「一何が……」
風が吹き終わった後、顔を起こして向こうで立ち込めている砂煙を見る。すると、砂煙から右手を無くした『戯神』が現れた。
「よしっ!!これでユウキの……!」
『戯神』がやられているところを見て、喜んでいると、ユウキが何やらこっちに走って向かって來てる。
「何故こっちに……?なっ!!」
不可解なユウキの行に違和を覚え、辺りを見渡すと、こっちにの玉が向かってきておった………!
===ユウキ視點=================
「はあぁぁっ!」
魔神の前に立ち、魔神に迫ってたの玉を日本刀で斬りつけた。だが、の玉は発せず、霧散した。『聖魔師』もいなくなっていた。
「ふふっ、それじゃあ」
『戯神』は嘲笑うかのように笑うと、後ろの空間に逃げ込もうとする。
「させるかっ!」
(ドシュッ)
俺は奴を追おうと、重たいをたきつけて走り出そうとした矢先、から黒い刃が現れた。その刃は塗られて、が地面に滴り落ちていた。
「は?」
俺は訳が分からなくて、振り返るとそこには、目にが無くなった魔神が魔素で作った刀を俺のに突き刺していた…。
「アッハッハ!僕がそいつをれる可能は考えなかったのかい?本當はそのまま魔神にトドメを刺させて連れて行きたかったんだけど、今ので魔力切れだ。君も分かるだろう?僕の支配領域が狹まっていくのが……。まあ、今日は久しぶりに楽しかったからそのお禮としてけ取って♪それじゃあ!バイバイ!!」
『戯神』は散々喋りまくった後、さっさと真っ白な空間にり、その出り口はすぐに跡形も無く消えてしまった……。それと同時に奴の支配領域は消えていき、そして魔神の意識も元に戻ってきたのか、目にが戻ってきて………
「……………はっ!……妾は何故立っておる?…………っ!ユウキ!?どうして妾はユウキに刃を刺しているんじゃ!?」
意識が戻った瞬間、魔神は慌てふためいてしまった。まあ、気がついたら他の人を刺していたら誰でも驚くよな……。という事は奴にられている間は意識は無くなるって事か………。
「……まあ、落ち著いて。っ!……とりあえず……剣を…とって……」
俺は口の端にを滴らせながら、自分の容を、魔力を通して見る。これは心臓を見事に貫かれているな……。が抜けて意識も不安定になってきた。
「わ、わかったわ」
魔神は魔素で出來た剣を霧散させる。剣が消えると、一気にの中央にが空いているのが嫌でも実させられる。
「"ハイパーヒール"」
俺は取り敢えず、心臓を修復させた。本當は管や皮も塞ぎたかったが、それは"強化"で自己治癒力を高めて、治す。だが、これを使うとさっきまで高めていた免疫力が一時的に低くなるから、毒の回りが……!
「ぐぅっ!!と、取り敢えず、魔神!これから俺は寢るから、後は頼んだ……!」
「ちょっ!!まっ!待つのじゃ……!!」
俺は焦る魔神を無視して、いち早く傷口を塞ぎ、免疫力を高めてから、意識を手放した………。
===守姫視點==================
「「「………………………!!!」」」
私と技姫と攻武はリリとルルがティフィラ様とエルガ様相手の修行を見ていました。すると、突如私達に、いやご主人様に変化が現れました。
これは……!でも…そんな……!!
私達3人の神妙な顔に、リリとルルはおろか、ティフィラ様までこっちに心配そうに來ました。
「どうかされました?守姫さん」
心配している3人を代表してリリが私に聞いてきました。これは…言わない訳にはいきませんよね……。
(この事態は、皆で共有した方がいざという時にきやすいかと……)
(まあ、黙っとく訳にはいかねぇよな。これは……)
私の心境を素早く察した技姫と攻武は、私達だけの念話で話しかけてきました。どうやら、伝えないといけないと思ったのは、2人も同じみたいでしたね……。
「今……ご主人様からの魔力供給量が大幅になくなりました………」
「「「……………!!!」」」
「そっ、それってどういう……」
リリが恐る恐る、予想はできているけど、この予想が外れてしいと言わんばかりの目で聞いてきました。
「……考えたくありませんが…………ご主人様のに何かあったのだと思います…」
こればっかりは噓を言っても仕方ありません……。
「そっ、そんな……」
リリはその場で座り込み、ルルも驚きのあまりに直立不に…。ティフィラ様はふらりと倒れそうになり、それを私が支えます。………ライバルとはいえ、ご主人様のご友人ですからね。
一同が暗い雰囲気に包まれる中、
「落ち込むティフィラも中々……!」
空気の読めないエルガ様の聲で、私達は八つ當たりと言わんばかりに一斉に襲いかかりました………。
===魔神視點==================
妾とユウキは今、森の奧にひっそりとあった窟の中にいる。
ユウキは苦しそうにきながら寢ており、妾はそのユウキに膝枕をしてやり、手をの至る所に當てていた。
勿論、ユウキのをペタペタるのには理由がある。
今、ユウキのを蝕むしばんでいる毒は、の細胞を自と同じ毒素に変換させ、増していく恐ろしい毒だ。そんな毒を外に出すと、今度は妾が染してしまう。幸い、その毒は空気中と染した中のみしか活出來ないから、その毒が蝕んでいる所はれられる。
毒が蝕んでいる所をペタペタって、妾はその場所の毒に濃させた魔素をぶつけ、毒素を消し、消毒のような事をしておる。この消毒法の凄い所は、魔素が毒を倒すと、さっきまで毒にやられていた細胞に魔素が吸収され、その部分のみじゃが、その部分の治癒力等が活化するのじゃ。
つまり、毒も消せて、細胞も良くなる一石二鳥の消毒法なのじゃ!
無論、これは誰にでも出來る訳では無い。というか、妾が持つ『魔素支配』が無ければ出來ん。それに時間もかなりかかるし、集中力がかなりいるから、戦闘中には使えんしな。
「せめてこれぐらいせんとな……。恩返しと謝罪の気持ちを込めて……………!」
『戯神』が帰ってから、かれこれもう1日が経った。勿論、飯は食べておらん。睡眠は最低限はとっておる。1日のほとんどは消毒に回しておる。じゃが、まだ三分の一……。もっと頑張らねば……!
>>>ユウキ視點>>>>>>>>>>>>>>>>>
「ん、ん~~ん」
俺は眩しい朝日を浴びて目を覚ます。不安定な所で寢たからか中が痛い。背中に石が當たっていることから、ここが外だと言うことは分かったが、なら頭の後ろにあるらかいものは何だ?
目を開けた瞬間、カクッ、カクッとなりながら寢ている魔神の顔が見えた。というか俺、魔神に膝枕されてたのかよ………。
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朝、目が覚めると手にの子のアレが……!なんて事は実際あり得ませんよね!?ね!?ね!?
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