《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第35話 襲來
===ユウキ視點=================
チッ、一何なんだ!急に落ちてきやがって!
「守姫!技姫!攻武!狀況は!?」
俺の指示に従い、近くに守姫達が現れる。
「何者かが私達の家に落ちて來ました。その數は3人です」
「エルガ様とティフィラ様にも狀況説明をしました。今こちらに向かってます」
「オリナは俺が保護した」
「なっ、何なんじゃ!いきなり!」
オリナは攻武に片腕で抱えられたまま、パニックになってるな。
「師匠!これは一……!」
「分からん。だが、検討はつく。オリナを狙いに來た神々だろ、どうせ」
俺の予想通り、砂煙から出て來たのは膨大な魔力を持つ3人。
1人は紫の髪に、先端がし金になっている、神とは思えないほど赤い目の目つきの悪い男。だらしなく著たYシャツの上に羽織ってある程度のスーツの上著といった服裝。
次に、長髪の金髪に金の目のTHE神みたいな巨の。古代ギリシアの服を著ている。
最後に赤髪蒼眼の格のいい、寡黙そうな男。紫の奴とは違って、しっかりとスーツを著ているあいつが一番ヤバイ!
「攻武、守姫は俺に戻れ!技姫は到著したティフィラとタッグを組め!!アレを使ってもいい!!」
「「「はっ!!!」」」
攻武と守姫を戻し終わってすぐに、
「來ました!ユウキ!」「だいぶヤバそうな相手だね~」
よし、ティフィラもエルガも來たな。
「ティフィラは技姫と一緒に行しろ!エルガは3人を連れてここから離れろ!」
「ちょっ!ちょっと待ってくださいっ!師匠!?私達だって戦え「駄目だっ!」……!?」
「今のお前達では足手まといにしかならん」
実際、3人がかりであのうちの1人と戦っても勝てないだろう。今ここで3人をやらせる訳にはいかない。
「エルガっ!強引でもいいから連れて行けっ!」
「……分かったよ。3人を安全な場所に連れていったら加勢するよ」
「………ああ、頼む」
「行かせると思うか?」
「てめぇらが俺達、神に勝てる訳ねぇだろっ!!」
「殘念ですが、諦めてください。あなた達は所詮、我らの道に過ぎないのですから………」
さっきまで黙っていた神どもが口々に否定してくるが、
「黙れ、赤髪以外は雑魚のくせに」
俺は魔力を全力解放する。そんな事、今まで殆どやらなかったが、口うるさい奴らを黙らせたかったからな。
俺の魔力の膨大さに、赤髪以外の神は顔を歪ませながら後ずさる。それもそのはず、何故なら………
「ほう、魔力で空間を歪ますか……」
そう、俺と神々の間の空間は歪みに歪んで、ぐっちゃぐっちゃになっていたからだ。
「………エルガ、早く」
「……あ、ああ」
エルガはフェニックスになって、腰を抜かしてけない3人をくちばしで挾んで運び、背中に乗せると、そのまま飛び去った。
「…………他の2人は使いもんにならん。貴様の相手は私がしよう」
「はっ、栄なこって」
まあ、この赤髪は俺以外の奴には勝てないだろうしな………。
「……あいつが"特異點"……。チィッ!しょうがねぇ!俺たちはあの2人をやるぞ!」
「えっ、ええ!」
「私達の目標はあの2人の殲滅。最低でも、我が主人の邪魔はさせないようにしましょう」
「ええっ!勿論っ!今回は私を頼ってくれたんだもん!!」
技姫は自を顕現させ、ティフィラは霊を300ほど一気に出す。
「こりゃ、驚いたが、大した脅威じゃねぇ」
「そう余裕をぶっこいていられるのも時間の問題ですよ?」
「あなたが一番弱そうねっ!いいわっ!私があなたの相手をしてあげる!」
「ええ、よろしくお願いしますよ。弱い者同士仲良くね……」
技姫が珍しく挑発をしているな……。
「ムッキーッ!!あなたなんか一瞬で片をつけてあげる!」
それにしてもあいつも馬鹿だな……。この場で俺の次に強いのはティフィラだが、アレを使った技姫なら、一番強くなるのに……。まあ、俺もアレを使えるんだけどね~。って、あいつの主人が俺だから、使えて當たり前か。
「……長考は終わったか?」
「へぇ、待っててくれたんだ……。そいつはありがとなっ!!」
言い終わる前に、右手に攻武、左手に守姫を顕現させ、攻武で斬りかかった。
「………愚かな」
「…………!?」
突然、あいつのが赤くなり、次の瞬間、
(ドゴォーーーン!!)
「………かはぁっ!!」
俺は吹き飛ばされ、反吐を吐いていた……。
===リリ視點==================
(ドゴォーーーン!!)
「…………っ!」
森が小さく見えてくるなか、それでも激しい音が聞こえた……。戦闘が始まったんだ………。
「………私、強くなった気でいた。師匠には勝てなくても、攻武さんやティフィラさんとは互角に戦えるぐらいは強くなった気でいた……。でも、あいつらの魔力をじた瞬間、どこかで恐れている自分がいたの………。それを必死に抑えて、師匠達と一緒に戦おうと思ったけど………」
私の獨り言のような話を誰も止める人はいなかった……。きっと、ルルもオリナも、同じ気持ちなのだろう……。
「…………姉さん、お師匠様達なら大丈夫だよ」
ルルは私をそっと抱きしめてくれたけど、ルルも微かに震えている……。
「………お母さん達みたいにならないよね?」
私がこぼした言葉に、ルルはビクッと反応するだけで、否定はしてくれなかった……。
===技姫視點==================
「はぁっ!」
「ふっ!」
私の斬り込みを難なく躱す神。
「"フレイムウェーブ"!」
「"変形"!」
神の炎で出來た波を、自を私を覆う盾に変形させて、波を突き破り、刀に戻して下段から斬りかかる。
「ぐっ!」
予想外だったのか、右太ももから左肩の間の腹部に長めの傷がつき、鮮をほとばしらせる神。………この神は大して強くない。
「あなた、本當に神ですか?とてもそうとは思えませんが………」
「フッ、アハハハハッ!アハハハハッ!」
私の挑発を聞いて、突如笑い出す神。…………あの目は諦めた目ではない。きっと何か裏が……。
「私にとって、は武。私のは、力を放つ!!」
急に笑い終わると、今度は手を腹部に當ててをべったりと手に付け、
「"の息吹ブロードブレス"!!」
「!?」
神は手をこちらに向けて、赤い突風を出した。………正の分からないものに當たるのは危険ですね…。
私は大きく飛び、下で吹き荒れる赤い突風によって、何が起きるのかを見る。……突風が消え、私は落下していながらも見ていると、草木が赤く染まり始め、膨らみ、破裂した。破裂した草木からは赤いのようなが出る。
私は魔素を固めてし高い位置で空中に立つ。何も考えずに降りるのは危険ですからね。
「……これは一何なんですか?」
「アハッ、答える訳ないじゃない!」
「……そうですよね………"解析"」
私は辺り一面にあるのようなにばした自を突き刺す。
すると、一気に報が流れ出す。
……気化式……腐敗式……浸式……生式……発式……。なるほど…を気化させて、対象を軽く腐敗させ、浸しやすくなったところに重ねて浸式を使って完全に浸させ、部で神のと同じ分を生させ、発させる事でまた辺りに浸させる……。
ギリギリこちらには影響はありませんが、このままだとこの森が無くなってしまいますね…………。しょうがありません、アレを使いますか………。
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次回はほぼ戦闘です!
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