《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第43話 予定
===リリ視點========================
「あの~、技姫さん?」
「何でしょう?」
「これからどうするかとか師匠から聞いていませんか?」
私達は地下室のちょっとした空きスペースで、技姫さんが"アイテムボックス"から取り出したキッチンや調理などを使ってクリームシチューを作っています。私もルルも親の手伝いで料理はある程度出來るし、何より技姫さんが料理出來るので、早く進み、今は技姫さんがシチューをかき混ぜているところです。私とルルは食類とテーブルを技姫さんに出してもらい、セッティングしているところです。
「聞いていませんが、恐らく夕食時に説明されるかと……」
「ああ~、確かに師匠は食事中に予定をよく決めてましたね」
「……………よし、出來ました」
「はやっ!かき混ぜ始めてから5分経っていませんよ!?」
「この鍋も私が作りましたから」
技姫さんはシチューを人數分しっかりと分け、師匠を起こしにいきました。若干師匠のは量が多いのは無意識のうちにやってしまったのでしょうか?
「ふぅあぁぁ。おはよ」
「ご主人様……もうし寢てなくても良かったのですか?」
「あなたが膝枕したいだけでしょ」
「あ、一応僕もいるからね。忘れてないよね?」
「はい、しっかりとエルガ様の分も用意してありますよ」
眠そうな師匠と睨み合う守姫さんとティフィラさん、私もちょっと忘れていたエルガさんも技姫さんと一緒に來て席につく。
「技姫とリリ、ルルはありがとな。いただきます!」
「「「「「「いただきます!」」」」」」
師匠が食べる時に言う"いただきます"をみんなで言うのはもうお決まりになっています。ワイワイとみんな思い思い話に花を咲かせ、もうみんなお腹いっぱいに近づいてきた時に師匠が立ち上がった。
「これからの予定を発表しようと思う」
「あ、ちょっと待ってください。そういえばオリナは?」
今更だけど、オリナと攻武さんが居ない。食も今の人數分しかないから気づくのが遅れてしまった。
「ああ、オリナなら外で攻武と特訓してる」
「俺達が地下室にる前にオリナが攻武に特訓してほしいと頼んだらしく、まだ特訓してるんじゃないかな?」
へぇ、そうだったんだ……。師匠は周りをしっかりと見ていて凄いです!
「まあ、オリナと攻武は置いといて、これからの予定だが………」
みんなの視線が師匠に集まります。
「リリとルル、ティフィラとエルガにはイアに會いに行ってもらいたい」
「え?師匠は?」
「俺はちょっと1人で會いに行きたい奴がいる」
「え!?ユウキと離れなくちゃいけないの!?」
「………いや、それよりアイって誰?」
「ああ、リリとルルは初めて會う事になるな。イアは俺と同類のドワーフ族だ」
師匠はティフィラさんの訴えを無視してアイさんの説明をしてくれました。
「イアはドワーフ族の『昇華』を高められた子だ。単純な攻撃力なら、俺より強いかも知れない」
「え、マジですか………」
「ああ、マジだ」
「ユ、ユウキっ!一つ問題があります!」
「ん?何だ?」
ティフィラさんは師匠と離れたくないだの師匠と離れると死んじゃうだの言っていましたが、急に真剣な表になり、それには師匠もし真剣になります。
「彼の行方が今、全く分かりません!!」
「「え?」」「は?」
私とルル、師匠が唖然になるのはほぼ同時でした。
「え?お前ら報換はしてないの?」
「してませんっ!もともとはユウキが勝手にいなくなったからで……!」
「そうだね、僕も彼の行方は分からないよ」
ガミガミと説教をしだしたティフィラさんと一瞬忘れていたエルガさんの言葉に當然私達は驚き、師匠もティフィラさんの説教を聞き流しながら、脂汗を流し始めました。
「う~ん、確かイアは大會に出て、その賞金で生計を立ててたから、賞金ありの大會に出まくったらいつか會えるはず!」
「それは時間がかかりすぎるわっ!」
「いや、今回は時間がかかってもいい」
「……?それはどうして?」
「俺はイアが見つかるまでの間、修行をしようと思う」
「「「「え!?」」」」
予想外の事に思わず驚いてしまいます。……師匠が…………修行?
「師匠の修行相手はいるんですか?魔を相手にはここの森の魔を瞬殺出來るのでいませんし……」
「ああ、魔では話にならないから竜族に頼もうと思う」
「「「「竜族?」」」」
私とルルは知らなくて當然ですが、ティフィラさんとエルガさんも知らなかったみたいです。
「竜族ってのは、普段は竜になっている人達の事だ。強い奴はマジで強いからそいつらに相手になってもらおうかなって」
………世界は広いです。まさか、新たな種族がいるなんて………。けど、それより……
「それなら、私達は一緒に行かなくていいんですか?」
私とルルは合して師匠を追い詰めた神を倒せた。けど、まだまだ通常の狀態では弱いから、私達も師匠と一緒に修行をした方が………
「お前らはあの合をコントロール出來たのか?」
「「うっ」」
あの合から、合間をってもう一回なろうと思ったけど、全然なれなかった。それを師匠はやっぱり、見破っていました。
「イアは脳筋だが、ティフィラともエルガとも違う強さがある。イアに相手になってもらえば、強くなる。なにより、ティフィラとエルガ、イアも竜族と戦えば負ける。それほど竜族は強い。今のお前らじゃ勝てない」
師匠の的をた言葉に言葉が出ません。不安定な力に頼らず、私達は素のままでも強くならなくちゃ!
「まあ、大きな大會に出たらイアも見つかるかもしれないし、聞き込みもしたら知っている人もいるかもしれないから、しっかり頼んだぞ!」
「「はいっ!」」「分かったわ!」「やれやれ…」
「通信石はティフィラに預ける。何かあれば連絡してくれ」
「分かりましたっ!!」
「あ、どうでもいい事を連絡するなよ?」
「…………はい」
「隨分と間があったな?」
「はいっ!」
「よし」
絶対、師匠とどうでもいいような事を話そうと思ってましたね?ティフィラさん。
「出発は明日の晝ごろにする。こんな狹い部屋で悪いが、休息を取ってくれ」
師匠はそう言い殘すと、さっきまで寢ていた場所に戻っていきました。その後ろをついていった守姫さんは恐らく、また師匠に膝枕をするのでしょう。羨ましいですが、ここはグッと堪えて今日は寢ましょう。
みんなが食べ終わった皿をルルと技姫さんと一緒に洗い、片付けた後、技姫さんから寢袋をもらいました。これで寢ろって事なんでしょう。
「…………姉さん、大丈夫?」
「ん?大丈夫って何が?」
「………すごく暗い顔になってた」
「…………」
ルルに言われるまで気づきませんでした……。私はどうやら、暗い顔になっていたようです。……まあ、師匠とこれからどのくらいか分かりませんが、離れ離れになるのです。悲しくない訳がありません。
「………師匠と離れ離れになるのが……ちょっとね…………」
「………………大丈夫、姉さんには私がついてる」
ルルはそう言って、私の手をとって微笑みました。………やっぱり、私よりルルの方がお姉ちゃんというじがします。
「ありがとう、ルル」
「……姉さんを支えるのは當たり前」
私とルルは手を繋ぎ、向かい合いながら寢袋の中にって寢ました…………。
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最近の投稿がギリギリすぎてヤバイです。
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