《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第48話 聞き込みルル側

===ルル視點========================

「…………ほら、早くいきますよ」

「い~や、もうちょっと!」

現在、私達は街の酒場にいる。理由はお腹が空いたエルガさんの食事なんだけど………姉さんと別れてからかれこれ1時間、私の向かい側に座るエルガさんは未だにスピードを落とさず食べ続け、皿は山盛り、ジョッキは……6個ぐらいある。早く聞き込みをしたいのは山々なんだけど……エルガさんを引きづってでも連れて行こうとしても、床に大きな爪を立てたり、重を増加させたりしてちっともこうとしない。こうなったら気絶させて無理矢理…………

「ルル、手刀の構えでこっちに近づいて來ないでしいな………気絶させるつもりでしょ?」

「…………………………そんな事はない」

「ねぇ、今すっごく間があったよね!?どうしてそんな殘念そうな顔になってるんだい!?」

はぁ、一いつになったらいてくれるの?もう姉さん達は有益な報を手にれているかも知れないのに………。

「ん?もしかして、ルルは僕がただただ食事をしているとでも思っているのか?」

「……違うの?」

「まあ、それもあるけど………、僕のモデルは今何かな?」

「………………?」

「この耳はコウモリの耳なんだ。コウモリってのは耳がすごく良くて、目が見えなくても、音で周囲を知る事も出來るんだ」

確かにエルガさんの頭の上に黒くて貓の耳よりとんがっている耳がある。あの耳がコウモリっていうの耳……。

「この酒場……いや、酒場の周囲にいる人達の會話を聞いた限り、武闘大會は街の代表とかは中止の方針をとっているけど、街の人達は開催してしいと訴えているみたいだね」

「……………これからの目的地が決まった」

「ああ、次行くのは街の役所だね。でも、その前に………ジョッキ追加お願いします!!」

「はいよっ!」

「目の前の食べを殘さず食べないとね!」

「………………テーブルに乗っているので最後ですよ?」

「分かってる♪分かってる♪」

ほんと、この人は凄いのか凄くないのか分からない。けど、このマイペースさはお師匠様に似ているような気もする…。この際…………

「………エルガさん?」

「ん?何だい?」

「……お師匠様とはどのようにして知り合ったの?」

「ん~~~そうだね~~。僕がクソみたいな計畫の実験だったのは知ってるよね?」

(………コク)

「僕は他の実験とは違い、が特別だったようで、凄く実験がスムーズにいったんだ。ティフィラさんやユウキのように苦痛をじる事もなく、楽に力を手にれられたが、ある日、力が暴走したんだ。まあ、様々なモデルに変化させるために実験ではなく、材料にされた人が多數いてね………その人達の憎悪、怒りが僕の力を暴走させて、僕は意識を失い、誰かも分からない意識が僕のを使ってあらゆる街を破壊していったんだ……」

「……………………」

エルガさんの表は悲しんでいる訳でもなく、怒っている訳でもなく、ただ悔しそうな表だった。

「そして、ある日、目を覚ました。中がボロボロになっていて、今いる場所は焼け野原になっていて、元がどんなところだったかも分からないほど。僕は起き上がろうとしたけど、激痛でけなかった。どうしようかと思ってた時にユウキとティフィラさんがやってきたんだ」

「………それで?」

「何があったのかと聞いたら、僕の暴走を止めてくれたのはユウキだったみたいで、厳しい事に回復魔法は事を話すまでかけてくれなかったよ」

エルガさんは不満そうに微笑した。けど、そんなにには持っていないみたい。

「ユウキはともかく、ティフィラさんは僕が実験にされていた事を知ると途端に優しく接してくれてね。あの頃に戻りたい気分さ!まあ、これがユウキと一緒に旅をする事になった経緯だね」

エルガさんは話し終わるとジョッキの中にある酒を一気飲みして、また食べ始めた。

………今回の話でお師匠様が旅をしていたということは確証になった。昔は冒険者ギルドも無く、ほとんどの人は村人やら商人やら國直屬の騎士になっていた。お師匠様はどれになっていたのか、お師匠様の事だから、村人か旅人のどちらかと思ってたけど、これでハッキリした。……今夜、姉さんにも教えてあげよう。

「こんにちは~~」

「え、見かけない顔だね~~。一どうしたの?」

エルガさんの食事を終わらせた後、街の役所を聞き込みしながら探し出し、著いてすぐにエルガさんがレンガ造りの橫長で大きめの役所の中央にあった扉を勢いよく開いた。驚いた職員はがっつり警戒しながらも一応話は聞いてくれるみたい。

「今年の武闘大會はどうなるんですか?」

単刀直に言った言葉は、奧にいた職員すらもこっちを凝視するほどの注目を集めた。目の前の職員も眉間にシワを寄せながら、

「今年の武闘大會は中止になるの。だから、子供二人は早く家に帰りな」

あ、そう言えば聞き込みしやすくするためにエルガさんの長は初めて會った時の私より小さい長で、私が子供だから、エルガさんも子供だと思われたんだ。………今、エルガさんが大きくなったらより警戒されるし………どうすれば…………

(ボンッ!)「誰が子供だって?」

「ヒッ!」「あ……」

私の心配を気にもせず、エルガさんは攻武さんぐらい大きくなり、それに職員は驚いて餅をついた。奧にいる職員も唖然としている。

「とにかく、街の代表を呼んで來てくれないかな?」

「は、はいっ!今すぐに!!」

職員は大慌てで一番奧にある扉の中へと消えていった。奧にいる職員は壁に張り付くほどこちらから距離をとっている。

ししてから一番奧にある扉から職員と強面のムキムキな男がやってきた。攻武さんより大きくて2mくらいはあるのかも知れない。ここは獣人族が多いらしいので、これくらいの人じゃないと代表は務まらないのかも知れない。男は怒りを隠しきれていない表だ。

「何やら武闘大會の事について聞きたい事があるようだが、何かな?」

「単刀直に言います。今年の武闘大會はどうなるんですか?」

エルガさんは気味の悪い笑顔のまま、男に話す。敬語も使わない事に、奧の職員はハラハラしながら見守り、近くの職員はガタガタと震えている。

「今年の武闘大會は中止だ。異論は認めん」

「そこを何とかお願いしますよ。知り合いが武闘大會によく出る子で、その子を探しているんです」

「それはこちらには関係の無い話だが?」

「ええ。しかし、街の人々のほとんどは開催をんでいますよ」

「《オウガ》や《ブリュンビレ》の事件を忘れたか?」

「それは去年の事です」

「民衆の安全が第一だ」

「それはご立派ですが、街の人達は獣人族に怯えて暮らしている者も多いらしいじゃないですか。その獣人族に対する抑止力として武闘大會を」

男もそこは知っていたしていたらしく、見るからに痛いところを突かれたような顔になる。

「毎年毎年、トップか上位に必ず獣人族がっているからその効果は薄いぞ」

「なら、僕たちが出ます。この街の武闘大會は1位、2位、3位、4位、5位が上位にりますよね?」

「ああ」

「1~4位は確実に僕たちがれます」

「はっ、馬鹿言ってんじゃねーぞ。小僧!!」

まあ、信じられないのは無理ない。見た目は気味の悪い笑顔の青年と見た目通りの11歳の子供。普通の人が見たら、の程を知らない子供。でも、子供は子供でも、『全能の大英雄』に鍛えられた子供だから…………。

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キリの悪いところで終わってしまって申し訳ありません!!

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