《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第49話 の程知らず
===ルル視點========================
「じゃあ、どうすれば分かっていただけますか?」
「ふん、そんなに自信があるなら冒険者ギルドにいる獣人族と戦ってもらおうか」
男は自信満々に言ってきたが、確か冒険者ギルドには姉さん達が……………
「何じゃこりゃ!!」
男の冒険者ギルドにいる強者の獣人族20人抜きという條件を果たすために冒険者ギルドに向かい、いざ、冒険者ギルドの扉を開けるとそこには多くの獣人族が床に寢かされたり、部屋の隅でガクガクと震えていたりしていて、職員や神殿から來た神は大慌てで治療をしているという災害後みたいな狀態だ。
この狀態に男は唖然となり、立ち盡くしてかなくなっていた。
「あ、ルル!」
「……姉さん!」
使えなくなった男をどうしようかと思ってたら、付の隣にある扉から姉さんが出て來た。姉さんの後ろにはティフィラさんもいて、その後ろにはモデル・タイガーの獣人族の男もいる。どうやら、その獣人族の男とさっきまで話していたようだ。
「どうしてここに?」
「この男が獣人族20人抜きしろって言ったから」
「あ、そうだったんだ。でも、ごめんね、私が先にやっちゃった♪」
姉さんは舌をちょっと出して、片手を立てて謝罪の意を見せる。………可い。
「……大丈夫、その後ろにいる男を倒す事で多めに見てもらう」
「ヒッ!」「………はっ!ちょっと待て!」
怯える獣人族の男を見て、漸く現実に戻った男は獣人族の男の前に立ち塞がる。
「これは君達がやったのか?」
「いや、私です」
「……………どうしてこんな事を?」
「なんか、喧嘩売って來たので仕方なく」
「………どうやったんだ?」
「単純に魔力を解放しただけですけど?」
姉さんの返答を聞くたびに青ざめていく男。魔力解放の事を聞いた時には真っ白に見えるくらいになっていた。
まあ、それもそのはず。戦闘力に関しては種族一の獣人族を子供が、しかも、魔力解放だけで大勢の獣人族を倒したという事は、実力が天と地程の差があるという事。怯えるのも青ざめるのも無理はない。
「…………この中で一番強いのは君?」
「いえ、ここのルルと私が同じくらいで、ティフィラさんとエルガさんも実力はかなり近いですよ」
姉さんは私の肩を持ちながら言った。……正直に言い過ぎなんじゃ……。
「君達は一何者なんだ?」
「ん~~、なんて言えばいいんでしょう?」
「普通にただの旅人と言えば良いんじゃない?」
「え、でも、昨日から始めたのに?」
「別に良いの」
「分かりましたー。という事で、私達はただの旅人でーす」
男はもう頭がいかれたかのか、ちょっと笑って……一直線に獣人族の男を引っ張って、姉さん達が出て來た扉に逃げ込むようにった。
「…………どうすればいいのかな僕達」
「………あなたはどっか行けば良いと思います」
「…………もはや、隠す気無しですか」
街の代表者である男と恐らくギルドの代表者である獣人族の男が逃げ込むようにして扉にった事で靜まり返ったギルドでティフィラさんとエルガさんの會話は良く響いた……。
「急に何も言わず逃げてしまった事は大変申し訳ありませんでした!ですからどうか!街の破壊だけは………!!」
現在、私達の目の前でギルドマスターと名乗る獣人族の男と街の代表者である男が土下座をしている。その景に、場に居合わせた人達であるギルドの人達は興味と畏怖が混じったような表でこちらを凝視している。中には「ざまぁみろ」とでも言っているかのような表の人達もいる。
「そんな事は致しませんので、取り敢えず頭をあげてください」
「いや、の程をわきまえない人達をロクに制出來ないトップなんて、今すぐ殺して………」
「ちょっと過激ですよ!?正気に戻ってください!ティフィラさん!!」
対等な立場で話そうとするエルガさんともはや殺そうとしているティフィラさんに板挾みになっていて、代表者2人の中でもプライドが意外と無かったギルドマスターが代表して渉しようとしているが、真反対のエルガさんとティフィラさんにお手上げのようで、目に涙を浮かべて私にすがるかのような視線を向けてくる。私を見ているのは多分、姉さんがティフィラさんを説得していてけないと分かったから私に助け舟を出してしいのだろう。
私はそれに対し、勿論…………目を背けた。いや、だって、私はそういった事はに合ってないし、苦手だから。
私が目を背けたのを見て、ギルドマスターはとうとう涙を流し始めた。隣の男は土下座をしているだけで屈辱だったようで、話は聞こえておらず、を噛み締めまくってるせいで、が滴っている。だが、あれは使えない。このまま放っていてもいいけど、それだと姉さんがティフィラさんに付きっ切りになってしまう。
「………この2人はとにかく、武闘大會はどうするの?」
「………!!勿論!開催させて頂きます!!」
「………なら、もう用は無い。開催は早めにする事、わかった?」
「勿論です!!」
「………じゃあ、帰りましょ」
私は強引にみんなを出す。エルガさんはともかく、ティフィラさんは終始殺した方がいいと言っていたけど、「慈悲もない怖い人だと思われたらお師匠様に嫌われますよ」と言ったらすぐ言わなくなったのは言うまでも無い。
===ガイラ視點========================
「くっそっ!!あの化けどもめ!たまたま力が強いだけで生意気なっ!!」
あの化けどもが帰った後、すぐにギルドマスター室に向かい、付嬢達に注意されるから隠しておいた酒の注ぎ口を強引に爪で切り落として酒をガブガブと飲む。後ろからついて來た街の代表者であるガルトも悔しさのあまり、手からを滲み出していた。
「で、どうするのだ?実力は本だぞ?」
「ふっ、いくら強くてもあの年齢じゃ大して経験を積んで無いに決まってる!あの大人の2人はともかく、子供2人は闇討ちでどうとでもなるさ」
「では、大人2人は宿に金を積ませて毒でも盛らせるか散布でもするか」
「そうだな、それでいい!」
ガルトはすぐさま容易にとりかかるようだ。ブツブツと呟きながらギルドマスター室を出て行く。時刻はもうすぐ夕方だ。早く準備をせねばな。
「闇討ちをやるのは俺とガルトにしようか。腕が鈍っていないか試すためにな」
服の袖を肩の全が見えるまでまくれば肩の最上部に飛沫の中にナイフがあるれ墨がある。これは今も一応所屬している暗殺組織のマーク。ほとんどがで命令が屆いた時のみく目立たない組織だが、暗殺に関しては他の組織より頭一つ出てると言われる組織。その組織に所屬している俺とガルトの暗殺を防げる訳がねぇ……
===ルル視點========================
「あ、クソ野郎、息を吸わないで」
「え!酷………分かったよ」
「どうしたんですか?」
「毒を量だけど、散布されてる。私の霊の中にははそういった事に敏だからすぐに分かるの」
現在、ティフィラさんの言う通りに宿の部屋で何をするでもなくくつろいでいると、何か変化があったようだ。
エルフ族の『霊』の霊の中には敵知や気配遮斷、木などに同化といった特別な能力をもつのもあるからティフィラさんの言う事には信じていいだろう。
「やっぱり來たわね、クソ虎、いや、クソ貍」
ティフィラさんの目はギラギラしていてまるで、狩人みたいだった…………。
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