《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第51話 罪悪

===ルル視點========================

「何故、けている?」

街の代表者の男は表で分かるほど戸っていながらも聞いてきた。

その男の顔を見たオリナは急に思い出したかのように、お師匠様から貰っていたであろう"アイテムボックス"を付與させたポーチから紫で毒々しく見える箱を男に見えるように突き出した。

「おお、こやつじゃ!部屋にこの魔導なんかを置きおったのは」

「なっ!それは俺の!!「馬鹿!!」……っ!」

オリナが出した箱を見て、思わず聲を出した男を見たギルドマスターは叱咤する。その顔は余裕が無く、何とかこの場を切り抜こうとしているように見える。というかしようとしているのだろう。

「あなた方も知っての通り、この魔導を置いたのはこの男です!この男が私達を奴隷のように使ってトドメを刺させようとしたんです!!」

ギルドマスターと他2人は代表者から私達の前に立ち、代表者を真の犯人に仕立て上げようとしてる。代表者はそれを見て、見捨てられた子供のように困した表で手をばす。

恐らく、ギルドマスターは私達が転移系の魔法を使って來たのだと思っているのだろう。その前の會話は聞かれていないと思っているのだ。

『監視はしてたが出て行ったのは見てないぞ!!』

「「「「!?」」」」

私が流した音聲に4人はすぐさま私の方に振り向くか、目を見開いて凝視している。私だっていきなり私の聲が聞こえたらビックリする。この男達も例外では無いようだ。仕方ない、何が起こったか分からない人達に答えを教えてあげよう。

「『魔導』"ストック"」

「魔…………導…?」「ス………トッ……ク?」

見たことの無い男達は全く検討もつかない事は表を見たら分かったが、ギルドマスターと代表者は否定するかのように戸った表で首を橫に振りながら、怯えるかのように後ずさっている。

「『魔導』"ストック"はありとあらゆるものを別空間に保存出來る。空気や魔法、武は勿論、音聲さえも」

私の説明を聞いて、ギルドマスターと代表者はその場にへたり込み、殘りの2人も驚きを隠せないでいた。

………まあ、私は數秒程度の音聲か、量の空気ぐらいを保存するので一杯だっただけなんだけどね……。

「お前はまさか………『全能の大英雄』?」

「「!?」」

ギルドマスターは私をお師匠様と勘違いしたようだ。でも、それは仕方ないよね、『魔導』を扱えるのはお師匠様だけってのが世界の常識だもん。

ギルドマスターから出た名前に2人は驚き、代表者も私を警戒心丸出しで凝視する。

「…………いや、私は『魔導』の後継者。『全能の大英雄』様は私のお師匠様」

「あ、私の師匠でもあるからね!『因みに私は『殲滅武』の後継者!!」

姉さんは張り合うかのように言わなくてもいい事を言う。…………まあ、姉さんだし、いいか。

「『全能の大英雄』が後継者を?そもそも、『全能の大英雄』はお伽話のはずじゃあ………」

「ねぇ、さっきから『全能の大英雄』って…………。あなた達みたいな存在が様を付けないなんて!!」

私達がご先祖様の影響もあって、昔から様を付けていたけど、様を付けるのは珍しいよ。だから、魔力を解放しないで?姉さん。

しかも、姉さんは気絶しないように、男達の頭上に魔力を解放したから、男達は床に伏せる。分かりやすく言うと、重力魔法を発しているのと変わりない狀態という事。

「ぐぅ……!信じ………られ……んな!『全…能の……大…英………雄』が……実っ…在………する……と…は………!」

「もうこいつらなんか消そう。ルル」

「「「「……………!!」」」」

「………分かった」

姉さんはお師匠様の事が絡まったら途端に兇暴になるんだから………。まあ、それも仕方ないよね?

私は魔導書をめくり、あるページを見つける。そこに書かれている『魔導』は………

「消すっ…………て……そん…な……!」

「姉さんの機嫌を損ねたお前が悪い。連帯責任で全員消えて」

私は今から発させる『魔導』の仕組みと核をすばやく理解していきながら、淡々と告げる。それを聞いた男達はみんな絶的になる。だが、誰1人命乞いをしない。まだ、諦めきれていないの?なら、それはこいつを見ても持ち続けれるかな?

私は見知ってない2人の男から適當に1人選んで、男の頭のおでこ辺りを摑み、発させる。

「『魔導』"プログラミング"」

「…………っ!ぐがぁぁぁぁぁ!!!」

させた瞬間、男は苦痛が痛いほど分かるほどぶ。目と鼻、口からはが出て、目に至っては充し過ぎて、目全が赤くなっている。いや、この赤か?もう、どっちでもいいか。

してから5分でやっと終わった。まあまあ持ってかれた魔力を気にしながら、2分辺りでばなくなった男を見る。男はうつ伏せになって溜まりをつくってかない。

「お、おい!何をやったんだ!?」

「……………脳に負荷を與え過ぎたけど、これで彼は私の人形になった」

「人………形……だと?」

「………立て」

「……………っ!!」

ギルドマスターは私の言っている事が分かっていないみたいだったけど、私が命令したら、もの凄いスピードで立ち上がった。溜まりで顔がまみれになった男を見て、より一層絶した表になる。

「………これを全員にやる」

「ヒッ!」「なっ!」「そんな……」

見知らぬ男は姉さんの魔力解放による圧迫を抜け出せる訳がないのに必死にもがき、代表者は驚き、ギルドマスターは絶した。

「………ほんとはこんな事をやりたくなかったけど、あなた達が恩を仇で返すような事をしたから……」

「俺は本當にただ付き合わされただけなんだ!だから頼む!見逃してくれっ!!」

「うるさい」

「うがぁっ!」

姉さんは男を片手で持ち上げる。勿論、魔力解放による圧迫は続いているので、男はより一層苦しんでいる。

それにしても、今日の姉さんは本當にガチギレしている。

「ルルがせっかく、平和的に進めようとしてたのに、あなた達はそれを蔑ろにした。だから、報いをけて當然よ!」

(グシャ!)「……………」

姉さんが男の頭を床に叩きつけると、鮮が勢いよく舞った。男は即死だった。念のために床をティフィラさんに"グランド"で強い床にコーティングしてもらってよかった………。

「…………ごめん、ルル。1人殺しちゃった」

「………重要な2人が殘ってるから大丈夫」

私は2人のおでこに手を付けて、"プログラミング"を発させる。

「「ぐがぁぁぁぁぁ!!!」」

「………………あなた達は念りにする」

響き渡るび聲を無視して、出來る限り脳のダメージを無くして、やらせる事を強制的に書き込む。

この『魔導』の凄いところは、優しく丁寧にゆっくりとしなくちゃいけないけど、命令を登録するだけで、本人の記憶を読み取り、本人と変わらないやり方で命令を遂行してくれる事だ。人との渉が必要でも、元の人通りに渉するし、資金が必要なら、しっかりと正規の方法で集める。誰にもバレる事なく言う事を聞かせられるのは凄い技だ。

闇屬魔法に死者をる魔法があるけど、それはきをるだけで、言葉も話せないし、その人の特徴や特技、得意な技は出來ない。"プログラミング"とはお話にならないとさえ言える。

「……………お師匠様はこの事を知ったらどう思うのかな?」

私は無理矢理人をろうとしている。お師匠様の『魔導』を悪用しているとも言えるかもしれない。

私の呟きは、2人のび聲によって掻き消され、罪悪のみが殘った…………。

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今回は殘酷な回になってしまいましたね………。

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