《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第55話 武闘大會開催

===ルル視點========================

お師匠様の正について話した日からちょうど2週間後。參加者は街中の人も遠くから來た人も闘技場の地下にある大きな地下空間でそれぞれ最後の仕上げをしている中、私と姉さんは………

「ふぁぁぁ、眠いね」

「……うん、まさか4時起きだなんて」

「まあまあ、シャキッとしてね」

大きくあくびをしながらゆっくりと予選開始を待っていた。エルガさんは私達と一緒にいるけど、ティフィラさんはこの大會の參加者にイアさんがいないか探しに行った。

オリナは今頃、隠れて観客席にいるはず。確か、5日前ぐらいに完全に周りから分からなく出來るようになったとはしゃいでいた。その時、ピョンピョン跳ねていたから、が凄く揺れいていたのが腹立ってを潰さん限りに握り締めていたら、姉さんに止められた。

因みに私と姉さんは再び合出來るか試していたけど、一度も出來なかった。あの時みたいに切羽詰まった狀況じゃないと出來ないのかあの時ぐらいに息が合わないと出來ないのかは分からないけど、とにかくあの合をコントロール出來る様になっていないとお師匠様に怒られる。

「うーん、それにしても今は大8時ぐらいなのにまだ始まらないの?」

「どうやら、人數が多すぎて選をして席決めをしているみたいよ」

「ティフィラさん!」

霊に外の様子を見に行かせたら、それはもう大蛇のような行列だったわ」

ティフィラさんはこっちに來ながら言った。どうやら、イアさんは見つからなかったみたい。

霊って、壁とかすり抜けられるんですねー」

「ええ、霊はどっちかというとアンデット種にるから」

アンデット種とは、魔や人の魂が死してなお殘り、その結果、新たにアンデット種という魔に変化する。通常の魔にある魔石という核が無く、ゾンビと呼ばれる死から魔になったのは理攻撃が効くが、実の無いゴーストと呼ばれる方の場合は魔法でしか倒せないという厄介な魔

どうやら、霊はそのゴーストに近い存在らしい。

「それにしても、人が多いですね」

「そうね、大500人くらいはいるんじゃない?」

「500人!!」

この広い地下に500人もいる。一応、近くにいる人達に近い訳では無いけど、會話は聞こえるぐらいの距離しかない。この地下は相當広く作られているのは多分、武闘大會の規模が昔から大きかったという事なんだろう。

「お待たせしました!これから開會式が行われます!ゆっくりと2列になって出て來てください!そこから職員の指示に従って並んでいってくださいね!!」

「お、やっと始まるみたいだね」

「遅すぎですよ~」

「開會式はやる必要あるの?」

ゆっくりとき出した人達に続いて歩きながら、地下にって來る時のり口とは真反対にある出口かられ、そこに次々と人がっていく。2列になるのに若干もたついているところもあったけど、どんどん出て行き、遂に私達も出る事になり、姉さんの隣で一緒に歩く。り口付近で歓聲が聞こえる。後ろではティフィラさんがエルガさんを罵っている聲が聞こえる……。

「よし、行こう!ルル!」

「うん!」

そして、り口から出ると、耳が痛くなりそうなくらいの歓聲が響き渡っていて、観客席の人達は誰も座っておらず、みんな開催を喜んでいるのがわかった。

正面にはし高いところに戦いの場となるフィールドをガラス越しに一出來る特別な席もあり、そこには偉そうな人が人が座っていた。その中には連合國の人族代表の長くて綺麗な金髪で、いつも変わらず白を基調としたドレスを著て、いつも通り目を閉じていたシャルティ様もいた。

シャルティ様は10年程前は人族が一つの國を有していた頃の國王の子孫で、全ての國が連合國という大國になった今でも人族の王と言われる程、人族に人気なのは勿論、他の種族にも優しい事から全ての種族から支持を得ている人だ。連合國立もシャルティ様がいなかったら実現不可能とさえ言われている。

そうな外見に反して、やり手と言われ、優しいながらも切り捨てる時はあっさり切り捨てるぐらい冷なところもあるらしい。

だが、シャルティ様が切り捨てる時はほぼ無い。何故なら、今も側近として近くにいる騎士団長がいるからだ。お父さんは《オウガ》の騎士団長だったけど、その騎士団長は連合國に各自で勝手に設けられた各種族ごとが自國とする地域に配屬された騎士団の騎士団長だ。その実力はSSSランク冒険者並みと言われ、過去にあった様々な問題を力技で解決している。そういったところでは、《ラーグ村》に近い。

「ねぇ、シャルティ様がいるんだけど……」

「………うん、多分騎士団とかにう人を探しているんだと思う」

私達が張して下を見下ろしているシャルティ様を見ている中、後ろのティフィラさんとエルガさんは……

「ふーん、あれが人族のトップね」

「ティフィラさんの方が可いね」

「死ね」

いつも通りのやり取りをしており、その普段と変わらないところを聞いていると張が解けていく。………そういえば、お師匠様も私達が張している時は決まってふざけていた……。お師匠様とティフィラさんとエルガさんはどこか似ているのかも知れない……。

「さーて!いよいよ開會式を始めます!!まず、王と名高いシャルティ様に挨拶をしてもらいます!お願いします!シャルティ様!!」

並んでいる參加者達の前にある高めの臺にいつの間にか司會者がいたのに驚いたけど、シャルティ様の挨拶はどうやってするんだろう?

ガラス越しに下を見ていたシャルティ様は立ち上がり、自分の目の前に筒の先に玉がついた魔導らしきものを持ってきて、喋り出した。その聲は闘技場全域に広がり、澄んだ聲が聞こえた。

「みなさん、今回の武闘大會、去年に々と事件があって中止するだろうと言われていましたが、街の代表者であるガルトやギルドマスターのガイラの努力で無事、開催する事になりました。是非、日々の積み重ねを気兼ねなく思いっきり見せてしいと思います。みなさん、頑張ってくださいね」

シャルティ様が話し終わった瞬間、観客席は勿論、參加者も歓聲を上げてうるさいくらい拍手をする。私達も勿論した。

因みに、ずっとシャルティ様は目を閉じていているが、しっかりと周りが見えると言われていて、武闘大會も目を閉じながら見るのだろう。

「シャルティ様、ありがとうごさいました!!本當はガルト様やガイラ様にも挨拶をしてもらう予定だったのですが、當初の予定よりだいぶ押しているので、すぐに予選を始めようと思います!予選は100人で行う闘!闘は2人殘るまで続けられ、殘った2人が本選出場となります!ので、10人が本選出場者枠です!狹い枠を奪い合って下さい!第一回目は10分後始めます!それまで暫くお待ちください!!」

そう言って、司會者は臺から降りてどこかに行った。

2列に並んでいるのは人數を分けやすくするためだったみたいで、私達は2回目、ティフィラさんとエルガさんは3回目になった。分け方が縦ではなく橫だったのが幸いした。

「頑張ろうね、ルル!」

「勿論!」

1回目以外の人はさっきの地下へと戻る。その地下には戦闘の様子を映す魔導があるみたいなので、予選1回目を見てこの武闘大會のレベルを見極めよう……。

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実はシャルティは初期から考えていたんですが、中々出す機會がなくて次出そう、次出そうと考え、まるで、エルガのような狀態になってしまいました。

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