《ただの世界最強の村人と雙子の弟子》第79話 阻む者
個人的な事で投稿出來ず、申し訳ありません!!
===リリ視點========================
「では、早速向かいましょう!」
あの『戦神』の言う事が正しかったら『神の強ゴットグリード』が師匠の下に向かっているはず。なるべく早く著かないと。
「それはそうなんだけど、ここからだと1週間以上かかるよ?」
「は?何言ってんの?私の"転移"で《ラーグ村》まで行けばいいでしょう?」
「いや、いくらティフィラさんでも魔力が足りないでしょう?」
エルガさんの言う通り、最初は私も"転移"で行った方が良いと思ったけど、ティフィラさんの魔力が足りるとは思えない。
ルルも"転移"は使えるけど、慣れてないのと、前よりは多くなっているとはいえ、魔力量が"転移"を使うのには足りない。ルルの魔力量は確かに平均を遙かに超えているけど、それでも"転移"を師匠やティフィラさんのように自由に使えるほどじゃない。
「いや、それなら問題ないでしょう?」
「「??」」
「あなた達が合すれば魔力量の心配もいらないと思うけど」
「「あ!!」」
言われてみれば私とルルが『共神化』すれば、師匠と同等以上の魔力を持つ事が出來るんだった。簡単な事なのに思いつかなかったのは、それだけ『共神化』を戦いの為だけの手段だと思っていたからだと思う。
「………はぁ、自分達の力ぐらい把握……いや、自由に使えるようにしときなさいよ」
「……………そんな事言ってるけど、ティフィラも『霊』を使えば、ほぼ魔力枯渇にならないくせに」
「………………………え?」
イアさんがボソッと呟いた言葉に、ティフィラさんは呆れた表から固まり、暑くもないのに汗を流し始めました。
「『霊』の核たる霊は外部の魔素を魔力に変換して霊魔法を使う。『霊』には微々たる魔力が必要だけど、それは霊を外に出す時に存在を確たるものとする時のもの。だから、霊をに留めていたら、霊は魔力供給をしてくれる存在になる」
イアさんがが全くこもっていない聲で言った容はとんでもない事で、そんな事を知っている人は何処にも居ないでしょう。だって、1000年生きたティフィラさんですら知らなかったようですし。
「きゃぁー!お姉ちゃん知り~~!!」
アイはイアさんに抱きつく。けど、イアさんは何の変化も見せず、ただ抱きつかれながらも、表の無い顔でティフィラさんを見ています。
「………それは……本當なの?」
「え!?お姉ちゃんを疑うんですか!?」
ティフィラさんが驚きに満ちた顔でイアさんに確かめます。………確かに私も師匠の『ソウルウェポン』が守姫さん達だとはなかなか思なかったからその気持ちは分かります。
その行為にアイはほおを膨らませ、イアさんをより一層抱きしめてまるで我が子を守ろうとする母親のようになってしまいました。なお、そんな事をされてもイアさんの表は全く変わらなかったけど。
「…………これはマス「なら本當なのよ!!」………」
いきなり態度を変えたティフィラさんに、流石のイアさんも冷たい目になっています。
……それにしても、師匠は本當に何者なんでしょう?異世界から來た勇者様は皆、誰にも負けない特別な力があったと言います。……師匠は一何を?
「まあ、そういう事だからちょっと練習してくるわ」
そう言って、ティフィラさんはどこかに"転移"してしまいました。
「………………今の間に組手でもする?」
「……良いですね、イアさんもどうですか?」
「參加させてもらう。アイもどう?」
「お姉ちゃんがやるならやる!!」
ティフィラさんが戻って來るまでルルとオリナを抜いたメンバーで闘気味な組手をしました。結果はイアさんの一人勝ち。アイのあのスピードもかなり速かったけど、イアさんは次元が違うと思うほど速かったです。…………多分『共神化』したら同じぐらいになると思うけど、イアさんは本気を出して居なかったからよく分からないです。
「よーし、だいぶスムーズに出來るようになったから三人ずつ転移させるよ~」
あの組手から5分程度で満足そうにしているティフィラさんが戻って來て、早速みんなを《ラーグ村》に飛ばすみたいです。
「まずはオリナとアイ、そしてイアね」
「妾とこやつだけでは不安じゃったから良かったわい」
「私はお姉ちゃんと一緒なら何でも!」
「…………アイ、うるさい」
ちょっと別の意味で不安な三人は、ティフィラさんによって転移しました。ちょっとふらついたティフィラさんですが、5分もせずに元どおりになり、今度はルルと私、そしてエルガさんの番になりました。
「ええ~!どうせならティフィラさんと二人っきりで転移したーー」
変に駄々をこねるエルガさんの所為でいきなり転移させられました………。
「「「…………………」」」
私達の目の前には前の活気溢れる強者達の村の面影は無く、ただ破壊盡くされた村、村人達ので塗られた村に変わり果てていた。
「お主らは何をぼさっとしているじゃ!さっさと生存者を探さんかい!!」
先に行ったオリナは手に瓦礫を持ちながら怒聲にも近い聲で言った言葉で漸く意識がしっかりとしました。私達は急いで片っ端から村の崩れ去った家を掻き分けます。一人でもいいから生存者を探す為に。
………探し始めてから20分。後から來たティフィラさんも混ざって探すけど、皮にも見つかるのは既に息絶えた村人ばかり。これじゃあまるで、《オルガ》の時のよう………!!
「お願い……!誰か一人でも………!!」
手が傷だらけになりながらも必死に瓦礫を掻き分けます。…………私は《オルガ》の時の悲しみを思い出さないように、一心不に瓦礫を掻き分けました………。
「………………見つかったのはこれだけ」
ティフィラさんが向けた視線の先には、地面に寢かされ、包帯でグルグル巻きになったいつ悪化してもおかしくない10人の子供。
全員がどこかを欠損しており、いつ死んでもおかしくないという張が私達を襲っている。
「どうしてこの《ラーグ村》がこんな狀態に………」
ルルの言う通り、ここは《ラーグ村》。最強の村であり、強い村人が最も多い村で、すぐ近くにある不気味な合いの森は《魔神領》の森で、ほぼ毎日魔の群れスタンビードが起こっていると言われているけど、そんな事はあまり気にせず、軽く抑え込んで住んでいた人達。
多分、連合國にこの村の人達が加われば、《魔神領》を落とすのも現実的なものになる。それほど男問わず実力を持った人達がほぼ全滅した。これは放っておけない事が起きている。
「いや………、まさかこれも『神の強ゴットグリード』の仕業なんじゃ……」
多分、間違いない。ここにはSSSランク冒険者並みの人がいたのに、こんなにも圧倒的な力で潰されたようになる事はまずあり得ない。そんなのはあの連中ぐらいしか出來ないはず………!
「久しぶりだな」
暗い雰囲気の中、突如聞こえた聲に驚き、聲の主の方に振り向くと、そこには傷一つない『戦神』がいた………。
===============================
この度は本當に申し訳ありませんでした!!
そして、とても気が引けるのですが、夏休みが終わってからの投稿もこういった事が起きてしまう可能があります!本當にすみません!!
- 連載中300 章
貞操観念が逆転した宇宙人の軍隊でエースパイロットの俺だけが唯一男な話【書籍化決定!】
『戦場は女のものだ。男は引っ込んでいろ』そんな言説がまかり通ってしまう地球外知的生命體、ヴルド人が銀河を支配する時代。地球人のエースパイロットである北斗輝星は、その類稀なる操縦技能をもって人型機動兵器"ストライカー"を駆り傭兵として活動していた。 戦場では無雙の活躍を見せる彼だったが、機體を降りればただの貧弱な地球人男性に過ぎない。性欲も身體能力も高いヴルド人たちに(性的に)狙われる輝星に、安息の日は訪れるのだろうか? カクヨム様でも連載しています。 皆様の応援のおかげで書籍化決定しました。ありがとうございます!!
8 77 - 連載中78 章
【書籍化・コミカライズ】誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで〜嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、実は優しく誠実なお方で気がつくと溺愛されていました〜【二章完】
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑稱だ。 その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。 骨まで見えそうなほど痩せ細った體軀に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。 義母と腹違いの妹に虐げられ、食事もロクに與えられず、離れに隔離され続けたためだ。 陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。 誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。 今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。 お相手は、社交會で『暴虐公爵』と悪名高いローガン公爵。 「この結婚に愛はない」と、當初はドライに接してくるローガンだったが……。 「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」 蓋を開けてみれば、ローガンはちょっぴり口は悪いものの根は優しく誠実な貴公子だった。 幸薄くも健気で前向きなアメリアを、ローガンは無自覚に溺愛していく。 そんな中ローガンは、絶望的な人生の中で培ったアメリアの”ある能力”にも気づき……。 「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……國家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」 一方アメリアがいなくなった実家では、ひたひたと崩壊の足音が近づいていて──。 これは、愛されなかった令嬢がちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。 ※書籍化・コミカライズ決定致しました。皆様本當にありがとうございます。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップにも掲載中。 6/3 第一章完結しました。 6/3-6/4日間総合1位 6/3- 6/12 週間総合1位 6/20-7/8 月間総合1位
8 88 - 連載中96 章
あなたの未來を許さない
『文字通り能力【何も無し】。想いと覚悟だけを武器に、彼女は異能力者に挑む』 運動も勉強も、人間関係も、ダメ。根暗な女子高生、御堂小夜子。彼女はある晩、27世紀の未來人から大學授業の教材として【対戦者】に選ばれる。殺し合いのために特殊な力が與えられるはずであったが、小夜子に與えられた能力は、無効化でも消去能力でもなく本當に【何も無し】。 能力者相手に抗う術など無く、一日でも長く生き延びるためだけに足掻く小夜子。だがある夜を境に、彼女は対戦者と戦う決意をするのであった。 ただ一人を除いた、自らを含む全ての対戦者を殺すために。 跳躍、打撃、裝甲、加速、召喚、分解、光刃といった特殊能力を與えられた対戦者達に対し、何の力も持たない小夜子が、持てる知恵と覚悟を振り絞り死闘を繰り広げる。 彼女の想いと狂気の行き著く先には、一體何が待っているのだろうか。 ※小説家になろう、の方で挿絵(illust:jimao様)計畫が順次進行中です。宜しければそちらも御覧下さい。 https://ncode.syosetu.com/n0100dm/
8 183 - 連載中9 章
神様になった少年の異世界冒険記
高校2年の藤鷹勇也(ふじたかゆうや)は夏休みが始まり學校から帰る途中で交通事故に合い死んでしまった。そこで、神と名乗る老人から神の力を貰い異世界を楽しむ物語
8 59 - 連載中34 章
異世界不適合者の愚かな選択
両親を事故で失い、一週間家に引きこもった久しぶりに學校へいくと、突如、クラス転移された そこは魔法とスキルが存在する世界だった 「生き殘るための術を手に入れないと」 全ては生き殘るため しかしそんな主人公のステータスは平均以下 そんな中、ダンジョンへ遠征をするがモンスターに遭遇する。 「俺が時間を稼ぐ!!」 そんな無謀を世界は嘲笑うかのように潰した クラスメイトから、援護が入るが、逃げる途中、「お前なんてなんで生きてんだよ!!」 クラスメイトに、裏切られ、モンスターと共に奈落へ落ちる、そこで覚醒した主人公は、世界に仇なす!
8 68 - 連載中432 章
俺の高校生活に平和な日常を
主人公・佐藤和彥はただのアニメオタクの普通の高校生。普通の高校生活をおくるところがある1人の少女と出會うことで和彥の平和な日常が壊されていく。暗殺者に吸血鬼に魔法少女etc… 果たして和彥に平和な日常が戻ってくるのだろうか?
8 84