《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》3-10出発するんじゃないの?
災厄竜の討伐について考えながら、數日を過ごしたが、特に何が思いつく訳でもなく連合本部に行く日になった。災厄竜がいかに強い敵なのかは、作戦を考えながら調べた報で分かった。
「約束の時間は晝頃だから準備しといてくれ。ミアちゃんは、荷纏めておいてね。今回の敵は危ないとかそういうレベルじゃないから、ミアちゃんを守りながら戦うのは難しいと思うんだ。だから領主さんのところでお手伝いしてきてくれ。」
強敵とはいえ、俺、マイカ、エリさんは十分に戦えるのだ。しかし、ミアちゃんを守りながらでは危険だし、周りに迷がかかる可能もあるし、ラピスにモフらせる約束してたし、領主さん家のメイドさんが忙しいって言ってたらしいからちょうど良いと思う。
「ご主人、私を売ったりしたのですか?」
そんな、泣きそうな顔をするの止めて。売ったりするつもり無いから。2人も俺にジト目向けるの止めて。
「売ったりしてねぇよ。ただ、今回のクエストは危ないからな。なんならスペレイヤーの屋敷で、ニカとミーシャに聞いてみると良いよ。」
詳しい事は言ってないけど、仕事もできるしヘルプ要員として預けるかもしれない的な事は言ったからな。
「本當ですか?なら、なんで領主さんのところに行くんです?」
「それは、領主さんのところのメイドさんが、領主さんの商會の仕事もしてるらしいんだけど。仕事が忙しくて、メイドとしての仕事に手が回ってないらしいんだ。一応ニカとミーシャにも出來る範囲で頼んでるんだけど、人手が足りないらしいから。」
まぁ、今忙しいのはリバシーの件がメインだし、責任をしはじているからな。
「そうなんですか、なら安心です。」
「ラピスが。あー、この間の商人が、ミアをモフモフしたいって言ってたから気が向いたらモフモフさせてあげてくれ。」
「分かったです。」
良かったなラピス、気が向いたらモフらせてくれるらしいぞ。
「ユウくん、準備できたよ。」
「何も持ってないように見えるのは俺だけだよな?」
何も持たずに準備できたと言われても困る。もしかすると、無いとは思うが、説明後すぐに出発する可能だってあるだろ。
「何も持ってないよ〜。ユウくんの無限倉庫ストレージボックスに私のものれるスペース作ったでしょ〜。」
勝手に作ってたっけ、そんなじのやつを。固有能力とか恩恵ギフトは魔法に干渉可能なんだよなぁ。
「一応言っておくが、希な魔法なんだぞ。せめてカバンかなにか持っていってそこから出してるように見えるようにしとけ。」
「でも、ユウトさんの無限倉庫ストレージボックスは異常ですよ。」
そんな事は無いと思う。小説とかで異世界転生する奴らに取っては転移した時に初期ステータスに盛り込まれてるだろ。
「って、いつの間にエリさん戻ってきたんだ?」
「エリさん部屋で、準備してたんじゃないの?」
影薄いなぁ、元の世界でマイカに會う前の俺程では無いけど。
「ユウトさんもマイカさんも酷くないですか?」
そりゃまぁ、殘念系枠だしねぇ。
「で、何が異常なんだ?」
何処も異常じゃないと思うんだが?
「普通は、普通の無限倉庫ストレージボックスはれた狀態をそのまま保管するなんて無理なんですよ。時間が経てば中にれているものも時間が経つんですよ。それに普通なら無限倉庫ストレージボックスを分割してしようなんかで來ませんから。」
そうなのか?なんか元からの機能っぽかったから、普通なのかと思ってたんだが。
「やっぱりユウくん、魔法適正が高いんじゃないな?」
魔法適正でなんとかなるんだろうか?
「そうなのか?って、もうこんな時間か!?急ぐぞ。」
「待ってください、ユウトさん。荷持ちながらは走れないんですよ。」
「ご主人、いってらっしゃいです。」
「時間あったら送ってってやるから。」
*****
「よく來たな、我が連合を代表し、災厄竜に挑む者たちよ。これより、説明を始めたいと思う。」
遅刻こそ回避できたが、時間ギリギリの到著になってしまった。さすがにまずかったとは思う。 
「災厄竜についてだが、國境にある小さな村を占領している。とても強いモンスターなので、我が連合の先鋭部隊と共に、カルドクルシュ王國との共同作戦になる。各自連攜をとって戦うように。出発は明日の晝だ。本日はこれにて解散。回復魔法が使えるものは殘ってくれ。」
とりあえず終わった。殆ど未知の敵ってだけあって何1つとして案が出ていなかった。
「これ、集まった意味ありますかね?」
「どう考えても、時間の無駄だと思うな〜。」
心で思ってることを口に出すな。いや、確かに無駄だとは思う。けど口に出したらダメだろ。せめてここを出てからにしてくれ。
「じゃあ、裝備整えに行くか?」
ミアちゃんを屋敷に送ってその帰りに、裝備を領主さんオススメの店で見繕ってくるか。
「そうだね〜。でも、どこに行くのユウくん?」
「ユウトさんは、ミアちゃんを送りに行くんじゃないんですか?そうすると、時間的にきついと思うんですけど。」
「そこんとこは、しっかり考えてあるから大丈夫だ。」
*****
「ご主人、もう戻ってきたんですか?すごい早いです。驚きです。」
俺も驚いたよ、明日出発以外に報が無かったからな。
「さて、スペレイヤーの屋敷に行こうぜ。」
「またあの行列に並ぶの〜。暑いし、戻って來れなくなるかもだよ〜。」
「それにまた商人に目を付けられるかもしれなせんよ。」
2人とも全然乗り気じゃないな。涼しくなりつつあるとはいえまだまだ暑いしな、分からんでもないが。
「もし並ばないで行けるなら良いのか?」
「そりゃもちろんだよ〜。お屋敷の方がのんびりできるし。」
「並ばずに行けるのは、最低でも領主、ほかには貴族ですよ。もちろん例外もありますが。」
領主さんから貰った許可証は、萬が一の責任をすべて領主さんが持つ事になるものだし領主さんからの信頼がないと貰えないんだけど、あっさり貰っちゃったんだよなぁ。
「じゃあ、問題ないし屋敷に行くか。準備しておいたか、ミアちゃん?」
「はい、ご主人。準備はできてるです。向こうでも遊べるならトランプ貸してしいです。」
段々とミアちゃんは我がままを言えるようになってきたし、いいじになれてきたのかな?
「向こうに行ったら、々渡してあげるからニカとミーシャ、居たらラピスや領主さんが相手してくれるよ。」
どうせり浸ってると思うんだよな。この間ミアがそっちに行くこと伝えるために電話した時も聲が後ろから聞こえてきたんだよな。
「じゃあ、行くぞ。ついてこないと並ぶ事になるから注意な。」
人數制限は引率者込みで8人だから1回で終わるな。良かった、往復とかするのは嫌だからな。
*****
「ほんとに並ばないで通れるんだ〜。さっすがユウくん。」
「凄いですねユウトさんは。」
「今日は、早く行けたです。並ばないとこんなに近いです。」
確かに並んでる時は遠いってじるけど、実際並ばないときに見てみると近い事ってあるよな。
「屋敷にこんなに早く行けるなら明日までのんびりできますね。」
「え〜、明日の朝までこっちに居るんじゃないの〜?」
「あれっ、皆さんどうしてこちらにいらっしゃるんですか?たしか災厄竜討伐の件で今日は呼び出されていたんではないですか?」
買い帰りと思しきニカが、俺らに気付いて話しかけてきたんだが、マイカとエリさんは思い出しきれてないらしい。
「ニカさん、偶然です。」
「その服來てたのか。似合ってると思うぞ、俺は。」
「それは、ご主人が選んでくれたからですよ。」
俺のセンスは期待できないって、マイカに言われ続けてるんだが。
「ユウくん、いくら奴隷とはいえ、メイドだよ。手を出したら駄目だよ。」
怖い、怖いよ。目からが抜け落ちてるよ。
「ご主人は皆さんのも一生懸命考えてましたよ。特にマイカさんのは最後まで、こっちか?いや、これか?って。」
マイカの目にが戻ってきたよ、助かった。ただ恥ずかしいから言わないでしかった。
「まぁいいや、ミアちゃんを先に屋敷の方に連れてってくれ。裝備整えてから屋敷に行くから。」
「ミアちゃん先に私とお屋敷に戻りましょ。」
「分かりましたです。」
さて、領主さんのおすすめの武屋に行くか。この間行こうかと思ったんだけど裝備は自分に合うのを自分で見つけた方が良いからな。
「ユウトさんミアちゃんを預けてどこに行くんですか?」
「裝備を揃えに行くんだ。招集されたとき回りの奴らは持ってたし普通は持ってるもんなんだろ。それにあった方が戦いやすいしな。」
「私は杖が良いな〜。」
「私は片手直剣ですね。冒険者時代に使ってましたからね。」
今回の領主さんのおすすめは國境のすぐ近くの裏通りにある店で、どんなじの武にしようかなんて考えている間に著いた。しかし、そこは裏通りにあることもあり、人は全く居なくて、奧で店主が晝寢をしていた。
「本當にこの店が領主さんのおすすめなの〜?」
「確かにそう思いますが、置いている武はどれも一級品です。」
ゲームでも隠れ店舗は一級品が扱われてたりするが、店主が寢てるってのはどうなんだ。
「選んで、買う時に店員さんを起こしましょう。」
それもそうだな。とりあえず武を見て見ようとするんだが、値段ごとにコーナーが作られていて、そこに無造作におかれているだけだった。
「なぁ、流石にこれは酷くないか?」
「これは武屋って言うよりもフリーマーケットだよ〜。」
俺もそう思ったんっだが、メニューの鑑定機能を使ってみても一級品しかないんだよなぁ。
「私はこの片手直剣を買います。」
もう決まったのか早いな。
「私はこの杖にしよ〜、魔力流しやすいし。」
マイカも早いな。俺も急いで決めないと。
「ん、何だこれ?『チャージ魔法魔導書』?」
鑑定機能使って鑑定したところ、魔法をチャージして威力を高めるやり方が書かれた魔導書らしい。興味もあるし買う事にして、適當な武探しに戻る。
「ユウくん、このナイフなんてどうかな?魔力も通すっぽいし。」
「もうそれで良いや。」
裝備もきやすく、防がそこそこなものを選んだ。
「起きて下さい、これらを買いたいんですが。」
「フワァァ、よく寢た。これ全部?15金貨だ。」
「これで良いか?」
「はいよっ、確かに。またのご來店をお待ちしてます。」
なんだかんだで俺の魔導書が一番高かった。8金貨くらいしたし。とりあえず屋敷に帰って読むか。
12ハロンの閑話道【書籍化】
拙作「12ハロンのチクショー道」の閑話集です。 本編をお読みで無い方はそちらからお読みいただけると幸いです。 完全に蛇足の話も含むので本編とは別けての投稿です。 2021/07/05 本編「12ハロンのチクショー道」が書籍化決定しました。詳細は追ってご報告いたします。 2021/12/12 本編が12/25日に書籍発売いたします。予約始まっているのでよかったら僕に馬券代恵んでください(切実) 公式hp→ https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=9784824000668&vid=&cat=NVL&swrd=
8 141【書籍化/コミカライズ決定】婚約破棄された無表情令嬢が幸せになるまで〜勤務先の天然たらし騎士団長様がとろっとろに甘やかして溺愛してくるのですが!?〜
★書籍化★コミカライズ★決定しました! ありがとうございます! 「セリス、お前との婚約を破棄したい。その冷たい目に耐えられないんだ」 『絶対記憶能力』を持つセリスは昔から表情が乏しいせいで、美しいアイスブルーの瞳は冷たく見られがちだった。 そんな伯爵令嬢セリス・シュトラールは、ある日婚約者のギルバートに婚約の破棄を告げられる。挙句、義妹のアーチェスを新たな婚約者として迎え入れるという。 その結果、體裁が悪いからとセリスは実家の伯爵家を追い出され、第四騎士団──通稱『騎士団の墓場』の寄宿舎で下働きをすることになった。 第四騎士団は他の騎士団で問題を起こしたものの集まりで、その中でも騎士団長ジェド・ジルベスターは『冷酷殘忍』だと有名らしいのだが。 「私は自分の目で見たものしか信じませんわ」 ──セリスは偏見を持たない女性だった。 だというのに、ギルバートの思惑により、セリスは悪い噂を流されてしまう。しかし騎士団長のジェドも『自分の目で見たものしか信じない質』らしく……? そんな二人が惹かれ合うのは必然で、ジェドが天然たらしと世話好きを発動して、セリスを貓可愛がりするのが日常化し──。 「照れてるのか? 可愛い奴」「!?」 「ほら、あーんしてやるから口開けな」「……っ!?」 団員ともすぐに打ち明け、楽しい日々を過ごすセリス。時折記憶力が良過ぎることを指摘されながらも、數少ない特技だとあっけらかんに言うが、それは類稀なる才能だった。 一方で婚約破棄をしたギルバートのアーチェスへの態度は、どんどん冷たくなっていき……? 無表情だが心優しいセリスを、天然たらしの世話好きの騎士団長──ジェドがとろとろと甘やかしていく溺愛の物語である。 ◇◇◇ 短編は日間総合ランキング1位 連載版は日間総合ランキング3位 ありがとうございます! 短編版は六話の途中辺りまでになりますが、それまでも加筆がありますので、良ければ冒頭からお読みください。 ※爵位に関して作品獨自のものがあります。ご都合主義もありますのでゆるい気持ちでご覧ください。 ザマァありますが、基本は甘々だったりほのぼのです。 ★レーベル様や発売日に関しては開示許可がで次第ご報告させていただきます。
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