《異世界召喚!?ゲーム気分で目指すはスローライフ~加減知らずと馴染の異世界生活~》5-1武の新調、義手の能
「そろそろ完したと思うし、明日にでも様子見に行くけど、みんなはどうする?」
「義手を頼んでからもう3週間経ったんだな。他の予定もないし、なんか面白いものあるかもしれないから、俺は行くぞ。」
「そうか。」
結構頻繁に出掛けては領主さんに頼まれたものを買ってきてはいたけれど、ようやく全部買い終わったのか。
「師匠の義手の出來は気になりますし、行きます。」
「僕もまた、長期休暇をもらったから一緒に行くよ。武とかも売ってたはずだから、新調したいなぁ。」
「資金はあるし、俺も新調できるかもしれないな。」
*****
「いらっしゃいませ。ってけ取りだね。」
「注文してたのはできましたか?」
「うん、出來たよ。余ったのは貰えるって話だったけど結構な量余っちゃったから、災厄竜の武がいくつか出來たよ。」
それも、値段次第では買ってもいいかもな。魔法メインだったけど、武も振り回せた方型良いだろうし。
「完した、義手の説明をするね。まず、災厄竜のは魔導と同じような働きだったから、義手も魔導みたいなじだってこと。2つ目は魔法が撃てなくなっちゃうから、いくつかの魔法の魔法式を組み込んで撃てるようにしたことかな。厳に言えば、魔法がほとんど撃てなくなるだけで、肩から魔法を使えば義手を通して、撃てるんだけどねな難しいからね。」
なるほど、すごいってことは分かった。魔法式は魔法用紙に魔法を撃てば分かるらしいし、便利になりそうだな。し金額が不安になって來たけど。
「えっと、いくらですか?」
「その前に、これで魔法式作ってね。」
1枚2、3金貨はする魔法用紙、これも費用にるよな、やっぱり高めになりそうだ。ラピスとかは魔法用紙の価値も分かるんだろうな。口を開けて心ここに在らずってじだし。
やっぱり、災厄竜の腕だしブラストレーザーはしいだろ、それからファイヤーボールもあったほうがいいだろ。ついでに回復魔法もしいよな。でも重力魔法グラヴィティもしくはなるよな。魔法用紙は5枚だし、ラストは何にしようかな。
「とりあえず、ブラストレーザー」
被害が出ないように、外に出て地面に紙を置いて撃ったんだけど、魔法用紙は無事だったからすごいな。魔法言語は読むものじゃなくて、魔力を流すもよだけどすごく小さな文字がぎっしり詰まっててびっくりした。魔法巻マジックスクロールに比べると本當に沢山の文字が書き込まれているのが分かる。
「すごいね、こんな高度な魔法を片手で軽々しく使えるなんて。普通はかなりの詠唱してから両手じゃないと撃てないんじゃないかな?」
そうなのかよ。だとしたら多はまずかったかもしれないな。まぁ、今更どうにか出來るようなものでもないしな。だいたい魔法ってのは概念の話だし、イメージさえあれば詠唱なんか必要ないんだけどな。
「次はファイヤーボール」
こちらも、魔法用紙の下は一切被害がなく、風で飛んでいくこともなかった。
*****
「はぁ、ようやく終わったよ。」
「お疲れ、魔法式の読み込みも終わったし會計にらせてもらうね。」
高くついてそうで本當に怖いな。王族貨はしないって言ってたけどさ。
「お會計は28金貨になります。」
案外安くて済んだし助かったな。さて、武も新調しようかな。みんなも選んでるだろうしな。
「そういえば、武探してたりする?義手作った時の素材のあまりで鎌を作ったんだけど使って見ない?今なら安くしておくよ。」
鎌か。義手も正常にいてるし、この人の作るものだし絶対にいい武だよな。
「それも、貰うよ。」
「これも頼む。」
「こっちもお願いします。」
「僕はこれがしいな。」
いつの間にか見なくなったと思ったら武探してたのかよ。というか、會計にどさくさに紛れて俺に払わせる気だろ。
「全部で金貨3枚銀貨8枚だよ。」
「おい、払ってください的な目やめろ。金もってんだろ?目を背けるなよ。」
思いっきり目を背け過ぎだろ。ラピスに至っては目どころか顔ごと背けてるし。
「後で返せよ。今は払っておくが。」
「はい、ちょうどぴったりだね。ありがとうございました。」
*****
「さて、買ったし用も済んだから帰ってもいいんだが、しだけ義手の能と武の能を試していいか?」
「いいよ。」
「俺も試したいしな。」
「新調した武の能、気になりますよね。」
「じゃあその辺の森で魔獣を狩るか。」
小遣い稼ぎしてやろうじゃないか。行きは散々だったけどな。
「それはいいんだが、その腕どうやってかしてるんだ?」
「あぁ、この義手な。どうしたいかを考えながら軽く魔力を流すとくぞ。俺は流しっぱなしで、考えたらその通りにくようにしてるけどな。」
「魔力量も規格外ってことですか。」
ちょっと、さらっと他も規格外みたいに言わないでね。そろそろ人間じゃないって言われちゃいそうじゃん。
「おっ、いいところに。」
「義手だとどれくらい威力に差が出るのか知っておきたいよな。チャージができないから、それを補えるとまでは言わなくても、ある程度の威力がしいよな。」
さて、なにを撃とうか。ブラストレーザーは森が消えるかもしれないし、大人しくファイヤーボールでも撃つかな。ブラストレーザーは別の機會で試そう。
「喰らえ、ファイヤーボール」
「すげー。こんな威力が出るんだな。」
「さすが師匠です。」
みんなは驚いてるけど、しだけチャージした時と同じくらいなんだよな。まぁ、威力は底上げされてるしいいか。困ったらブラストレーザー使えばいいし。
「まぁまぁ、だな。全然反がないってのはいいかもしれないな。」
「今までだって反なんてなかったろ。」
「あれだけの魔法を使いながら、別の魔法を使ってたものですから、反をけないものかと思いましたよ。」
そこまで大きな反では無かったけど、反はあったからな。
「その義手って近距離戦もできるとか言ってなかったっけ。」
「あぁ、爪を出して、至近距離でも毆れるというか、抉ることくらいなら出來るぞ。」
「抉るって、どうなんですか?」
「爪だし、引っ掻くとかのほうが正しい気がするなぁ。」
爪が引っ掻いた拍子に抉っちまいそうな爪だから、抉るって言ったんだけどな。
「こんなんだぞ。ちょっとそこにある木でも引っ掻いてみるか。」
「これは、引っ掻くじゃなくて抉るだな。」
「軽く引っ掻いただけに見えたのに、威力はすごいね。」
「魔相手に使ったら、絶対に返り塗れですよ。」
この爪も強いけど問題があるな。いや、これだけのものの問題點が返りとチャージが出來ないだけって、すごいんだろうけどさ。
「じゃあ、次は新調した武の能を試そうぜ。」
「いいぞ。その代わりしっかり金返せよ。」
「分かってるって。」
ならいいんだけどな。金返さなかったら俺の武にしてやろ。
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