《魔がない世界で魔を使って世界最強》最終決戦
彌一は現在柱のに隠れて、合図を待っていた。
すると彌一の頭の中にセナの聲が響く。
『彌一。準備できた』
「了解。カウントダウンを始める。」
契約霊とはある程度意志の疎通ができ、セナとの場合は念話が可能になる。
セナとの念話で準備が完了したことを確認し彌一はカウントダウンを開始する。
「5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・GO!!」
カウントと同時に柱のから【加速魔】を使用して飛び出す。一歩踏み込むたびに地面を陥沒させ超スピードで迫る。
ゴーレムは迫りくる彌一に向け熱レーザーを放つ。レーザーは地面を溶かしながら迫り直撃する寸前、彌一は蒼く輝く障壁が盾のように展開、まともにければ障壁が破壊されかねないので障壁に角度を付けレーザーを逸らし流す。
レーザーを逸らしたのに障壁が壊れかけていることに冷や汗を掻きつつさらに一歩踏み込む。
こうしてそろそろ氷結の効果範囲にるところまで來ると【防魔】と【耐火魔】を発し効果範囲に突する。そう【耐寒魔】ではなく【耐火魔】をだ。
効果範囲にると溫が奪われていくのをじる、しかし彌一はそれでも止まらずむしろ加速する。
そして、がしづつ凍っていき行が鈍り始めたその時。
「今だ!セナ!!」
瞬間彌一の目の前で炎の発が発生し、すぐ近くで発生した炎を彌一はもろにける。こうして彌一を炎が包みこんだ。
普通は至近距離で炎に包まれれば全が焼け死んでしまう、しかし彌一はそんな炎から先ほどと変わらず飛び出しまた加速をする。
そしてまた彌一のが凍っていくが、またも炎が発生し包み込みそこからまた彌一が飛び出し走り出す。
これが彌一が考えた作戦だ。
作戦自はが凍らされる前に炎によって全を焼き、凍らされないようにするというシンプルな強行突破だった。
【防魔】と【耐火魔】によって炎による耐を付け、縦の上の方で待機していたセナが彌一の合図で目の前に炎の炎を魔法が凍らさせられる寸前で発させる。
こんな強行突破はお互いに信頼してないとできるような蕓當である。
「うぉおおおおおおおおおおおおーーーーーーー!!!!」
腹から聲を出してび炎に呑まれながら彌一は一歩一歩、大地を踏み込み走ってゆく。
ゴーレムはチャージが完了したのか再度柱の熱レーザーを彌一に向かって放つ。
距離が近い上に萬全の狀態でもギリギリの障壁だったのに、幾度もの炎に巻き込まれ【防魔】と【耐火魔】を維持し続けたことで力、魔力ともにすでに限界に近い彌一はこのレーザーを防ぐ手段がない。絶絶命のピンチ。
でも、彌一はまったくそんなことは思わなかった。なぜなら-----
「《阻め・その力を》!!」
-----最高のパートナーがいるから。
空中にを躍らせて風の魔で調節し落下してくるセナが呪符をつかって彌一から教わった障壁を彌一の前に展開。障壁の角度を調節しレーザーを逸らし彌一の橫を通り過ぎてゆく。
「いって!!彌一!!!」
彌一は最後の力を振り絞り最後の加速。
たどり著き、跳躍
「これで終わりだぁあああああーーーーーーー!!!!」
【蒼羽】を振り抜き上から一刀両斷。
ゴーレムに一本の線が走り、縦に割れゴーレムは完全に停止した。
「お、おわった、のか・・・?」
ゴーレムが完全に停止したことを確認した彌一は【蒼羽】を落とし、ふらついて倒れそうになる。
「彌一!!」
そんな彌一をセナは正面から抱き留め支える。
「彌一!彌一!!」
「あぁ、大丈夫だ、セナ、ただし、疲れて・・・」
そうして彌一はセナの暖かさに包まれ、意識をまどろみの中に意識を手放した。
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『彌一。お前は戦う理由が何かわかるか?』
『うーん。わかんない。』
いつの記憶だろうか。とても懐かしくじる。
『それはな、怖いからだ。』
『?怖いのになんで戦うの?』
そんな言葉に父さんは苦笑いを浮かべ俺の頭をでる。
『今はまだわからなくていい。でもいつか守りたいものができたとき、もう一度考えてみろ。そうすればわかるようになる』
『そうなの?』
『ああ、だからいつか・・・』
その時父さんがなんていったか思い出せなかったがでも不思議とわかるような気がした。
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後頭部にらかいが広がっており、そのらかさにもう一度意識を沈めたい気持ちを抑え目を開ける。
目を開けると目の前には顔を上から逆さまの狀態で覗き込んでくるセナががいて目には涙が浮かんでいた。
「彌一!!」
目を開けた彌一の頭をセナは抱きかかえる。
「ん!?んんーー!!」
顔全に広がる幸せなと息ができない苦しさが同時に襲ってきてもがく彌一。
そんな狀態の彌一に気づき慌てて頭を解放する。
「彌一大丈夫!?」
「ああ。何とかな。」
そういって上を起こしの狀態を確認する。
「それでセナ、あれからどれくらいたった?」
「えっと1時間くらい。」
「そんなにか。ゴーレムの方は?」
セナは指を指す。そこのは頭から一刀両斷されて崩れ落ちているゴーレムがいた。
そうしてその橫には今までのじの階段とは違う白で裝飾された階段が出現していた。
「どうやらあれが、ゴールっぽいな。」
「うん。彌一が気絶してから一応警戒していたけど魔は現れなかった。」
「よし。じゃあ行ってみるか。」
ふらつきながらもセナに支えられ彌一は階段を下って行く。
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そこは床や壁、天井まで白く天井の照明が照らし、どこか研究所を思わせる雰囲気の場所だった。
水耕栽培をしている部屋やクリーンルームのような部屋などこの世界では考えられないテクノロジーの施設が揃っていたり、かたや、風呂場や寢室など生活のある部屋などが集まっており、まるでここに人が住んでいたかのようだった。
「本當になんだここは?これは・・・パソコンか?本當になんなんだ?」
「こんなもの見た事ない」
そう言って異世界版パソコンもようなものをしまい、辺りをしていく。しばらくするとセナが何か見つけたようで、それを彌一に渡す。
「これは鍵か?一どこの?」
「あれじゃない?」
そうしてセナが指した壁には鍵のようなものがあった。
そこに先程の鍵を差し込み回す。
すると鍵から枝狀に線がびある程度の大きさになると壁が人が通れるくらいの長方形型に沈み、両サイドに開き部屋を出現させる。
その部屋の橫にはハンガーに掛けられたコートがり、奧には一つの銀のプレートが壁には掛けられ、名前が彫られていた。
それを読むべく彌一は近づきそこに書かれている名前を見て驚愕し、まるで石像のように固まった。
そんな彌一にセナはまだどこか悪いのかと心配になるが、彌一がプレートに驚いているだけだと気づきそのプレートを見て首を傾げる。
「彌一。なんて書いてあるの?」
そんな彌一は聲をし震えさせ、そこに書かれている日本語で書かれた名前を読み上げる。
「日伊月ひいづき 甲明こうめい・・・俺の父親だ。」
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