《英雄様の非日常《エクストラオーディナリー》 舊)異世界から帰ってきた英雄》第3話 彼は彼の兄ではない
やばいやばいやばいやばいやばい
え?何がってそりゃ
偽裝系魔法をかけ忘れたんだよ。
つまり、今俺の容姿は陣野なんだよ。
あー月を影から見守ろうとか思ってたのに臺無しだよ。
あーやべえ
めっちゃこっち見てるよ。
記憶消そうかなぁ、でもリスクがなー。
とりあえずこのまま様子見かな。
「じゃあ君は、窓側のあそこね」
「はい」
このクラスは、六列あって一列七人いる。
俺は、その窓側の前から七番目だ。
因みに妹は、廊下から二列目前から四番目だ。
「なあなあ、お前 このクラスに可い子いるだろ」
「いや、誰だよ」
「あーっと、天宮さんだよ」
「ちげーよバカやろー初対面なんだから名のれよ」
「いや、初対面でバカ呼ばわりはダメだろ。俺の名前は八月一日 亮平はっさく りょうへいだよろしくな」
「で、月がどうしたって」
「え?」
「は?」
「なんで天宮さんの名前知ってんの?」
あっ、やべ
「いやーって來た時に座席表をすこし見たからな偶々だ」
「ああ、そう言う事か ああでね 天宮さんあまり男子とは関わらないからさ注意しなよ。それに天宮さん好きな人いるみたいだし」
「は ︎好きな人だと」
「うん、誰かは言ってなかったけど多分太先輩じゃないかな義兄さんだし、よく一緒にいるし」
やばいなこれ、神的ダメージが半端ない。
俺、天宮家にる隙ねえじゃん。
泣いていいかないいよね。
「おい、なんで泣いてんだよ。狙ってたのかよ」
そして時は、過ぎて晝食の時間。
月が話しかけてきた。
「あのおに「悪い、俺は“天宮”じゃないんだ」 えっ」
そう俺は、天宮じゃない陣野だ。だからお前の兄にはなれない。
そしてまだ気持ちの整理がついてないんだ。
だから俺がお前の兄ちゃんになるまで待ってろ。
それが俺の元兄としてのお願いだから。
次は、天宮家視點です。
寒いよ朝
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