《英雄様の非日常《エクストラオーディナリー》 舊)異世界から帰ってきた英雄》第27話 親子

遅れてしまって、申し訳ございませんわ。

やはり、戦闘シーンが多くなると思うので三人稱メインでやっていきます。

蒼月は引きつった笑みで舊友たちと話していた。

「どこ行ってたんだって聞きたいけどさ。まあ、なんか事があったんだろうから深くは聞かないよ」

誰が言ったのか、その一言のおかげで蒼月が問われることはなくなった。

「なあ、お前らなんで高二のメンバーで集まったんだ」

蒼月はそう問いかけた。

今、蒼月ふくめ彼らの歳は二十歳。

高三から數えてまだ二年しか経っていないのだ。

何故、そんな面子で同窓會なんか開いたのか、蒼月はそれが聞きたかった。

「全員集まったんだよ。お前を除いたクラスメイト」

「はっ?」 

「いやー、マジでびっくりした。中學の時の奴らは用事ある奴多かったし」

「ここにいる全員そうなのか?」

「そうだよ」

「ああ」

「奇跡だよな」

マジか、と蒼月は苦笑した。

「お兄ちゃーーーん」

月の聲がした。

「んじゃあな」

もう戻ることはないかつての居場所に手を振る。

また會う日まで、と。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よっ、月」

「 ホテルにお母さんいるから行こ」

「ああ」

ガチャリとドアを開けた。

「母さん……」

「蒼月ィィィィィィ」

おもいっきり抱きつかれた。

「母さん!? ギブギブ、痛い痛い」

蒼月は神や悪魔である前に一人の人間であった。

「ごめんなさい」

「いや、大丈夫だから。それより母さん。俺の方こそごめん」

「いいのよ。貴方の事だから、月を置いてくなんてないだろうし。世界でも救っていたのかしら?」

「あはは」

わりかし合っている母の予想に笑うしかなかった。

「あー、蒼月にお客さんよ」

「えっ?」

唐突に後ろのドアが開いた。

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