《英雄様の非日常《エクストラオーディナリー》 舊)異世界から帰ってきた英雄》閑話 出會い①

私はずっと一人ぼっちだった。

仲間達からはずっと化け呼ばわりされてた。

だから、私は………。

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「いきなり、召喚されて勇者だって言われてもなあ。はあ、月に會いたい」

俺は蒼月。勇者としてこの世界に召喚された。

つーか、呼ぶなら月も呼べよ。

一人じゃ心細い……。

今いるのは王國の城下町。

商店街だ。

「なんだあれ? あ、パン屋か」

裏にどデカイ倉庫のあるパン屋があった。

ちょっとお金もらってたし、食べてみるか。

「オッチャン。パン一個!」

「よお、見ねえ顔の兄ちゃんだな? 噂の勇者様か?」

へー、もう噂として流れてるのか。

「ほら、姉ちゃん! パン一個だ!」

廚房らしき方からの子が出てきてオッチャンに渡した。

「ほいよ」

「ありがとうございます。あれは娘さんですか?」

話す話題が無かったので、とりあえずさっきの子について聞いてみる。

「いや、あの姉ちゃん。どうやら、家族がいないみたいでな。ついこの間こっちにきて、こうやって仕事をしてもらってる訳だが。いつか王國に行かなきゃならねえ」

家族がいないか。

なんか仲良くなれそう。

俺はパン屋を後にして、他の店も回った。

パンは普通に味しかった。

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