《手違いダンジョンマスター~げられた魔達の楽園を作りたいと思います~》スキルを換してみよう
さて、ユキムラが完全に自分の世界にってしまって數分後、気を取り直して他の勇士達に會いに行こうかと思ったが、ここで完全に忘れていた事がある。
俺、ここに來て3日、1度も風呂にってない。
いや、狀況が狀況だったし、実は既に攻められてますよって言う予測とダンジョンを作らねばと言う責任とプレッシャーの中、ユキムラと言う謎スライムのせいで完全に頭から抜けていた。
ご飯はしっかりとっていたのだが、道理で若干ベトベトするわけだ。
「……どうするかな、DPで風呂でも出すか? いや、それだとしたら水の供給的な事も考えて、20000DPで足りるのだろうか」
今度は俺がぶつぶつ考えているとユキムラが顔を覗かせる。
「主、どうかされましたか?」
「ん? いやね、俺って風呂ってないからこのまま他のやつらに會いに行くのも失禮かなってさ」
「そんな! 主はどの様なお姿でも気にする者は居りますまい! 寧ろそんな奴、某が叩き斬りますぞ!」
「そんな騒な……、そこまでしなくても良いって!」
忠義スライムここにあり……仲間を殺すなんて真似はしないでくれ、敵ならいざ知らず。
しかし、どうしたもんかな、マスタールームに設置出來たかな……。
するとユキムラが俺の前までポヨポヨと移してくる。
「主よ、1つ試したい事があるのですが……」
「え? なに?」
「無禮に繋がる恐れがあるので。気に障ったのなら某を斷罪してくだされ!」
すると突然ユキムラが広がり俺を包み込んでくる。
のきはもがいてももがいても外に出ること葉わずユキムラので停滯するだけ。
うわっ、喰われる!? おのれ、ユキムラ……ここに來て裏切るか……。
……? 息は出來るな、どうなってんだ? と言うか全がひんやりしててかなり気持ちいいぞ。
眠たくなってくる。
もうし堪能したいと思った矢先にユキムラは俺から離れて謝罪する。
「主! 申し訳座いません! 無禮を働いたこのユキムラに処罰をぉ!」
「怖い怖い。そんなことしないって……それで、何をしたんだ?」
取り敢えずユキムラを宥めながらプニプニつつく。
ユキムラは押されては戻ってを繰り返している。
めっちゃ可いんですけど。
「実は、主が汚れが気になると仰ったので、某のの中で汚れをとってみたのですが……」
え? 汚れをとった?
を確認してみると、うん、心なしか綺麗な様な気がする。
なんか髪のベタつきとか無いし……ユキムラすげぇ。
「ユキムラありがとう! 助かった!」
ふふふ、ご褒に抱っこしてでてやるぞ。
一気にお風呂問題が解決してしまったじゃないか! あ、でも、常に頼むのも気が引けるな、取り敢えず解決策は他にも考えておくか。
「怒ってないのですか?」
「何言ってんだ怒るところなんて何もないだろ? かなり謝してるよ」
「ぬ」
「ぬ?」
「ぬおおおお! 主に! 謝のお言葉を頂いた! 某、主に使えて幸せですぞ! はっ、これは皆にも伝えねば!」
俺の腕から名殘惜しそうに降りながらもユキムラはすごい速度で何処かへ行ってしまった。
そんなに大げさにするかね、変わった奴だな。
ユキムラと一緒に行こうと思ったんだけどな……行っちゃったし、ユキムラが訪ねた後に俺が行くとなると十勇士と部下の確認事とか訓練の邪魔になりそうだし、今日のところは遠慮しておくか。
さて、ユキムラが居なくなったからやることも無くなった訳だけど、うん、まずは報収集から先だろうな。
俺は1度、マスタールームへと戻りリラックスしつつ、『ヘルプ』を起。
冒険者って?
『解、人間、若しくは亜人などが冒険者ギルドに登録した戦闘などが得意な職業です』
あとはあれだ、スキル。
あるのかは分からないけどユキムラ達スライムには何かしら備わってるしあれはスキルなんじゃないかな
スキルってある?
『解、あります。スキルとは、現存する魔導書から手にはいるで、大きく分けて一般的に存在するコモン、戦闘などに役立つレア、滅多に地上に現れないユニークがあります』
コモンは一般家庭の人にでも使えるように良く出回っていて、例えば飲み水や焚き火の為の火など、本當に害のない位のスキルらしい。
レアは冒険者や騎士など、魔を相手する戦闘系のスキルが多く、一撃の威力を上げたり、一定時間速度を上げたり等が主らしい。
そして最後のユニーク。
これはほぼ伝説級で、どういうものか等は一切分からないが、確実に他とは次元が違うらしい。
転移魔法や鑑定眼などがそれに該當するらしい。
しかし、魔導書なんてで覚えるんだな、めっちゃ努力とか生まれつきの才能で手にれるだと思ってた。
つまり、あまり驚異にはならないんじゃないか? 冒険者って……いやいや、そんな考えは良くないぞ。
全員がチートと思ってやらなきゃな、萬が一があるわけだし。
「にしても、魔導書か。DPで換できるかな」
最下級火魔法【火種】(200DP)
最下級水魔法【水玉】(200DP)
最下級風魔法【扇風】(200DP)
最下級土魔法【土壌】(200DP)
最下級魔法【提燈】(200DP)
最下級闇魔法【暗転】(200DP)
なるほどなるほど、確かに一般的にしか使えなさそうで殺傷力がかなり低い。
でもかなり便利だなこれ、全部で1200DPしかかからない上にこれさえ揃えておけばなかなか死ぬことは無いんじゃないか?
面白いな、魔導書。
「そうだな、やっぱり気になるのは……」
ユニークの方が1番気になる、かなり強いと思うし手にはいるなら手にいれたい。
【転移】(1000萬DP)
【鑑定】(1000萬DP)
わお……完全に無理じゃん。
持ってるやつなんているのか、こんなもん。
探した方が早い気がしてくる。
「面白いし、暇だから他にも見ておくか」
畫面をスクロールしていき、スキルは結構沢山有るんだな、と実する。
でもユニークでも當たりハズレがありそうだな。名前だけでもショボくじるし……。
例えばこれだ。
【魔化】……名前を見ただけじゃさっぱり分からん。
十中八九自分を魔にするとかだろうか。
これはハズレだな、それなのに無駄にDPが高かったりするのだ。
【魔化】(2000DP)
 ……ん!? おかしくないか? 他のユニークはどんなものでも8桁以上いっているのに2000って……そんなに外れなのか。
「これは俄然興味が沸いてきた。よし、手にいれよう」
早速ポチッと押すと目の前に1冊の禍々しい本が出てくる。
うわ、怖……。
捲って見ると日本語で書かれている。
たしかクソ神の部下の人が理解できるようにしてくれてたな、ありがたい。
『ヘルプ』には魔導書に魔力を流すと書かれていたので言われた通りにやってみた。
すると魔導書は浮き上がりページがどんどん捲られていったと思えばだす。
「うおっ!?」
咄嗟に目を瞑るが何も起きない。
「……どうなったんだ?」
すると脳に【魔化】のスキルが何故か頭にっている。
いや、覚的には知っていたってじだ。
どうやら、【魔化】を覚えた様だな。
「使い方知らねぇや……」
◇
「ここ、表記間違ってますよ」
僕の部下の神が唐突にそう言ってくる。
そんなバカな、僕に限って有るわけ無いじゃん。
そう思いながら部下から渡された資料に目を通す。
あー、これはあれだね、し前に間違って召喚した奴のDPカタログのユニークの表記だ。
確かに2000DPになってるね、危ない危ない。
こんなミス上からまた見つかったら怒られる所だったよ。
「ちょちょいって直して……はい、これで良いでしょ?」
「……確かにけ取りました。これが見付かってたら危ない所でしたよ、これであの召喚された者への手続きは終わりです。ご苦労様です」
「はいはいー、いや、漸く終わったね~手違いのせいで書類多くて大変だったよ」
おでやる気が出なかったね。
ま、【魔化】のスキルなんて役に立たないスキルだし、今回バレないと思うね。
僕なら2000DPでも使わないし。
「では、もう彼に干渉は出來ませんが良いですね?」
「良いよ良いよ、ちゃっちゃとやっちゃって」
思い出しただけでガッカリするんだから、彼の事は忘れるとするさ!
……はぁ、これから他の仕事か、憂鬱だ。
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