《なんか転移したのでチート能力で頑張ります。》第10話 コロン街防衛戦 前編
Sランクモンスター
それは言うなら化けである。
ゴブリンなんて比べにならないし、俺が戦ったジャイアントネオとも比べにならない。
Aランクモンスターでも十分に強い。
しかし、それらとは決して比べられないものがある。
そう、個としての特殊能力だ。
Aランクモンスターまででも、姿を消すものや、致死に至る攻撃力など様々なものがあるが、Sランクはその効果が桁違いだ。
例えば、とあるCランクモンスターが持っている、姿を消すという能力なのだが、その能力は一定の時間のみ使用できるというものだ。
しかし、Sランクモンスターにもそういうのはいるのだが、そいつは自分の好きな時に姿を消せるというまぁチート能力である。
さらにモンスターはその危険度でランクが変わる。
人間に対する行や、その格、戦闘の強さなど様々な點を考慮してランクというものが変わる。
しかし、やはりSランクモンスターは違う。
こいつらはただ単純な強さで決められている。
そう、その位の戦闘能力を有しているのだ。
通常、Aランクモンスターまでのモンスターは策やそのランクより上の冒険者がいればなんとかなるものなのだが、Sランクモンスターは違う。
こいつらに関して言えば、どんな種族でも戦って勝てるという保証はない。
その位なのだ。
まぁ倒せる奴らは倒せたりするのだが。
そんなSランクモンスターが100來てしまった。
対するは強さも、結束力も何もかもがバラバラな約一萬人の冒険者達。
しかし、俺達は負ける訳にはいかない。
なんで、こんなモンスターが100も現れたのかは聞きたいところだが、それが分かるのはこれが終わってからだ。
さぁやるぞ、こんなところで死ねはしないさ。
俺達が迎えいれるのは、街の技力の結晶とされている。最強最の高さ15メートルの街を覆う防壁。
対するモンスター達は長10メートルの正不明のSランクモンスター。
その両者が合間見えた。
こうしてこの街を賭けたモンスターと冒険者の戦いが始まった。
先にいたのはモンスター達だった。
モンスター達はその巨を利用し、こちらの城壁へと突進する。
頭がいいのかは知らないが、北、西、東、南と別れ、25ずつで各所に波狀攻撃を仕掛ける。
対して俺達は、各方向の防壁に人員を設置し、モンスター達の攻撃を凌いでいた。人數は各所のモンスターの數の100倍程だ。
すると
「いいか!この防壁を盾にして、その間に魔法やら武やらなんやらなんやらをぶち放て!」
と指令が出たので、各所で魔法やらをぶち放っていた。
さて、まずきがあったのは、西側だ。
北、南方面は重要視されたのか知らんが、何気に強い人達が著いたらしい。
しかし、そんなお互いに実力も知らず、適當な配置をしていると必ず脆いところもあるわけで。
「くそ!こいつら!」
西側でも皆が皆魔法やらなんやらを放っていた。
しかし、強い人達が集中しているとどうしても火力が足りない。
「ちぃ!火力が足りない!アイツら全然傷付いてないぞ!くそがぁ!」
そう、いくら攻撃しても攻撃が通じることはなく、ただ、ひたすらに防壁にダメージが加算されていく。
こうしている間にとある問題が発生した。
「魔力切れか!くっ!」
そう魔力切れをした冒険者が出始めて來たのだ。
ランクと魔力量は比例しないが、それでもランクが高い人が魔力量を多く持っているというのは事実である。
さらに短時間で激しく魔力消費をしているので疲労も大きい。
つまり、ここはランクがそこまで高くない人達が多いということである。
ここで、俺達人間側の弱點が出してしまった。
すると、モンスター達はすぐに數ほど西側の防壁へと向かい、攻撃わ開始する。
「くそ!西側にモンスター達が集り始めたか!此処にに人員を送れと伝えろ!速く!」
こうして、西側は不利になってきていた。
対して、俺達がいる北や南側は
「わっははー!!!圧倒的ではないか!我が北側は!」
そう言って獅子王の団長であり、今回の防衛戦のリーダーであるガング・モルデアスはいう。
実際そうだった。
北側と南側には、獅子王や遠雷の怒號のパーティーメンバーが多く配置されていたのだが、その人達が圧倒的な力を見せていく。
「インフェルノ!」「サンダーバースト!」「エクスサンダーボルト!」
彼らは次々に上級魔法をり唱えていく。
流石にダメージはけたらしく、
「グゲァ!ーーース!!!」
とモンスターの悲鳴が聞こえてくる。
「モンスターに攻撃が通じているぞ!もっとだ!もっとやれ!」
とこのように圧倒的な火力を見せつけている。
しかし、彼らのリーダーであるガングは
「しかし、我等のところでもまだ火力が足りんな!」
言う。
「このままだと魔力切れで終わってしまう可能もある。マジックポーションも足りない可能も出てくる。…さて、どうすればいいのか…」
南側も同じようなじで、東側は均衡狀態である。
この狀況を考えて、いつまで持つかわからない。西側も危ない。
今はまだ、為すなどなかった。
そう、今・は・ま・だ・
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