《なんか転移したのでチート能力で頑張ります。》第24話 領主の提案
「僕とはどういうことでしょうか?」
正直、意味が分からない。いや理由は何となく理解出來るのだが人選が分からない。正直、俺を手元においてもただ敵を倒すことにしか特化出來ないと思うのだが…
そんな風に考えていた俺であった。しかし、領主は
「なに、簡単なことよ。君のその実力を買ってのことだよ。」
と言ってきた。
しかし、それだけならこの世界は広い。現時點では俺よりも、もっと強い者達も存在するはずだ。
そう考えた俺は詳しく話を聞くことにした。
「いえ、自分の実力はそんなご想像通りのものではないと思われますが…さらに申し上げますと、私なんかよりこの世界ではもっと強き者達も存在されると思われますが、そこのところは如何なものでしょう?」
「ふむ、確かにそうかも知れないが、私の目からみた君の実力は現時點でも世界のトップの実力者に並ぶほどと私は考えている。そんな者が殘念ながらこの地には居なくてだな。」
と領主はそんなことを言ってきた。
しかし俺にとってみればそんな者を近くに置く理由が分からない。いや、権力爭いでもあるのならば話は別であると考えているが…
なので俺は
「なるほどその辺りは理解出來ましたが何故この話を私に持ち掛けたのでしょうか?」
と領主にそう問いかける。
すると、彼はこんな話をし始めた。
「なに、簡単な話だよ。やはり近くに強き者を置いておくといざ、というときでも何とかなるものであろう?勿論他にも理由がある。なにぶん他の貴族どもがうるさくてだな。最近もよくこちらにちょっかいを仕掛けてくる。しかし近に、それも私の元に君のような者を置いておけばそれも無くなると思っていてだな。…なに、心配な顔はしなくてもよい。実質一回だけ実力を見せればこれ以降は手を出さないと思うしな。」
と言ってきた。
俺はどうやら心配しているような顔をしていたらしいが、多分それは「うわぁー…面倒くさそうだなぁ…」みたいなじの顔だったと思う。
そんな事を考えていたら、領主は俺にとあることを問いかけた。
「では質問だが、真琴よ、今回の私のようなうるさくてしつこくしてくる相手にはどのような対応をとれば大人しくなると思う?」
と言われたので俺は
「それは私の意見としては、一度実力を見せておけば…!」
「そう、その通りだ。うるさくてしつこい相手はな、一度こちらの実力を見せておけばある程度の期間は大人しくなる。…まぁそれでもすぐにそやつらは手を出してくるとは思うがな。」
なるほど、確かに一度黙らせておけばある程度の期間はこちらに手出しは出來ないであろう。
しかしだ、何故そこまでの実力者を求める。相手はどのくらいの強さなのか?
そう思った俺はさらに質問を出す。
「なるほど、確かにそれは一理ありますが、そこまでするべき相手なのでしょうか?それこそその為だけならば、そこら辺のお金を稼ぎたい冒険者達でも一定の期間雇っておけば問題はないのでは?」
と俺は領主に問いかける。
しかし、領主はいや、と一言おいてから話を始めた。
「確かに私も本來であればそのような手段を取りたいのだが、今回ばかりはその手段はとれないらしくな。…相手のレベルとしては真琴君、君と同じレベルだと思われる。その為その方法はとれないのだよ。」
と彼はそう告げた。
「なるほど、確かにそれは、その方法は取れませんね。」
そして、彼は「だからこそだ。」と言ってから続けて
「なんとか今回ばかりはこの件をけ取ってしいのだが。報酬は私が手にる程度のものであれば何でも飲もう。…どうだ?」
と言ってきた。
うーん、容としては正直いいものだと思うのだ。報酬も弾むと言っているし何より、強い敵と戦えると言う點においても経験という意味では是非とも経験したいところではある。
しかし今回の件、本當にけてもよいのだろうか?
この件に関わると正直凄く面倒くさそうな事に関わることになってしまいそう。と俺は何となくではあるが自分の勘がそう告げている。
俺の勘は昔からだが、特に嫌なことが起きる場合の予想的中率は100%だ。
今回の件はその勘が絶対に関わるなと言っている。
皆ならどうせただの勘といって流すことが出來るとは思うが、俺はこの勘にいつも救われてきている。そう命もだ。
だからこそ俺はこの勘を信頼している點もある。
…仕方ない、今回は止めておこう。
「すみません、今回の件はどうにも私のがけ付けないので遠慮しておきます。」
と俺は斷った。
しかし、彼は特に殘念そうにするということはなく、
「そうか、しかしそれが君の決斷というならば仕方ない。分かった今回の件は無しということにしよう。」
と言った。
どうやら諦めてくれたらしい。
「分かった、今回は諦めよう。では後日モンスター討伐の報酬を送らせて貰おう。では、今回の件は終了だ。気をつけて帰りたまえ。」
という訳で何とか話が終わったのであった。
「ふぅ、張したが何とか上手く出來たような気がするな」
と思いながら俺はこの場を去るのであった。
「あれ、でもここどこ?」
どの方向に帰ればよいかが分からずにではあったが。
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「帰ったか…」
先ほど彼との會話を終わらせた私は次の仕事の準備をしながら彼のことを考えていた。
「あの禮儀作法、中々板についたものであったな。」
これは私の彼への評価も変えなければいけないなと思いながら作業も続ける。
「しかし、斷ってきたか。」
これは予想通りではあったので特に問題はないが、作戦は上手く進んで悪いことはないのでし惜しい気持ちはあった。
「まぁでも、直に後悔するであろう。私の提案を蹴ったことは。」
私は準備を終え、次の作業に取りかかりながら
「さて、無駄な足掻きはどのくらいまで見せてくれるのか楽しみだな。」
と思うのであった。
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この時の真琴はまだ知るよしはなかったのだ。これから何が待ちけているのかを…
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