《ガチャって召喚士!~神引きからはじめる異世界ハーレム紀行~》第十二話 海の前には水著でしょ!
海底窟での冒険の準備をするために、俺たちは商店街を歩いていた。
武屋・雑貨屋・飲食店等の様々な店が並んでいて、ここにあるものだけでも大抵の生活用品は揃いそうだった。
「とりあえず服屋にいかないとな。こっちのほうだったか?」
俺は商店街の地図を見ながら進む。
「おっ! あった! ここが服屋か……噂どおり、水著もあるみたいだな」
中を見渡すと、コーナーの一角に水著が用意されている。
數こそないものの、花柄のものやパレオのついたものなど、元いた世界と比べてもなんら遜のないおしゃれな水著が並べてある。
この世界の水著って、ふんどしみたいな簡素なものだと思っていたけど全然そんなことはなかった。
どこの世界でもの子がおしゃれ好きなのは変わらないのかなぁ、なんてことを考えていたら、早速ローザとアリサは水著を選び始めている。……よし、閃いた。
「みんなー、俺がみんなの水著が似合ってるかどうかをジャッジするので、お気にりの水著を選んだら著て見せてくれ!」
俺はみんなの水著選びを見ているだけでは飽き足らず、ついこんなことを言ってしまう。だって俺も男だし、目の保養がしたいんですもの。
「ふーん。の子の水著に興味があるお年頃なのね?  ちょーっとユート君には刺激が強すぎるかもしれないけど、大人の魅力ってものをみ・せ・て・あ・げ・る」
ローザはノリノリである。
ローザが乗ってくれるのは予想通りだ。
「何言ってんの!? わたしは自分で選ぶから邪魔しないでもらえる?」
アリサがこう言うのも予想通りだ。
しかし、俺にも策がある。
「アリサだってローザに負ないくらいグラマラスだと思うんだけど。いや、でもさすがにローザの前じゃあ逃げるしかないか……」
俺は意地悪くそんなことを言う。
勿論これはアリサを釣るためだ。
「――なっ!? あんたねぇ。いいわ、見ときなさい。は大きさだけじゃないってこと、教えてあげるから」
アリサはローザのをちらちらと見ながら言った。
アリサも乗ってくれたようで結構。
「シルヴィアも參加してくれるよな?」
「……ユートが……そういうなら」
シルヴィアは本當素直だな。素直過ぎて俺がなんか悪いことをしている気分になってきた。でもこれで役者は揃ったぞ!
「それじゃ、俺は向こうで自分の水著を探しとくから、その間に著替えよろしく!」
俺はそう言うと足早に服屋から出て、向かいの雑貨屋へと足を延ばす。実のところ、俺はすでに水著を選び終えているので、もう一つのやるべきことをやるのだ。
雑貨屋には織や陶のような工蕓品から、化粧品や調理などの日用品まで様々なものが取り揃えられ、棚に陳列してある。
俺が視線をかすと、目當てのものはすぐに見つかった。
手持ち花火だ。この世界でも花火という文化が存在するかどうかはし不安だったけど、見つかってよかった。
「店員さん。この花火、全部貰えるか?」
――――――――――――――――――――
花火を買い終えるとすぐに水著売り場まで戻ったが、すでにアリサとシルヴィアは著替えを終えていたようで水著姿の二人が見える。
「どこいってたのよ!? あんたが著替えろっていうから著替えたのに」
アリサは明るいオレンジのフリルの著いたビキニを著ている。元にリボンがついていたり、下はスカートになっていたりで、何とも可らしいのを選んだものだ。
「うんうん、普段強気な子が可いもの好きだったりすると、ギャップで萌えるよね。いいと思います!」
「何気持ち悪いこと言ってるのよ。……それとじろじろみないで、恥ずかしいから」
悪態をついてはいるが、褒められてまんざらでもないらしい。
「……ユート……わたしは……どう?」
シルヴィアから聲をかけられる。シルヴィアは水のドレスのようなワンピース型の水著を著ている。彼のまだしきっていないさが凝されたようなスタイルだ。
「はなくてもこれはこれで……。シルヴィアも合格!」
「お……ない……?」
がないと言われたことがショックだったのか、シルヴィアはを手で抑えて悲しみの表を見せている。ごめん、そんなつもりで言ったんじゃないんだ。
アリサとシルヴィアの水著品評會をしていると、試著室のカーテンが勢いよく開かれローザが飛び出してきた。
「――さあ、真打ちの登場よ! ユート君、お姉さんのこの完璧なスタイル! 目に焼き付けてごらんなさい!!」
ローザはほとんど紐としか言いようがない水著――というか布をつけて、ポーズを取っている。あれは、マイクロビキニというやつだろうか。
「――っ!? 何て格好してるんだ、あんた仮にもシスターだろ!?」
俺は目のやり場に困りつつも突っ込みをれる。
「あら、恥ずかしがらなくてもいいのに! 海は人を開放的にさせるっていうじゃない!」
ここは商店街の中だっていうのに、この人は一何を言っているのだろうか……。
「わかった、ローザ。お前が癡なのはよくわかった。でもね、その格好で戦うのは無理があるだろ、うん」
「わ、わたしは癡じゃないってば! ちょっとサービスしてあげただけなのに、もう……」
そういうと再び試著室の中にりカーテンを閉めてしまった。本當弾みたいな人だ。
「ところでその大きな袋、何がってるのよ?」
アリサが花火のっている袋を見ながら言う。
「これは花火だよ。さっき雑貨屋で買ってきたんだ。クラーケン討伐の兵ってとこかな」
俺はしたり顔で言う。――これで準備は整った。
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