ひとしきりエリーを連れて家の中を案すると、ローザから聲がかかった。

「ユート君？　悪いんだけど、しばらくエリーを借りてもいいかしら？」

「えっ？　……別に俺はいいけど」

エリーの方を見ると、彼はし膨れている。

「……もう、せっかく二人だけの時間でしたのに。何の用ですの？」

「いいからいいから、ちょっと來なさいな。あ、ユート君はどこかでゆっくりしといてね～」

ローザはエリーの手を引いて自分の部屋に引っ張り込むと、ドアを閉めてしまった。……どうしたんだろう？　もうしエリーと話がしたかったんだけどな。仕方ないから一旦部屋に戻るか。

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部屋に戻ってからしばらくの間橫になっていたが、頭の中にはギルド謝祭のことやヘルヘイムのこと、エリーのことなど々なことが浮かんでしまっていまいち落ち著けなかった。……こんなことなら俺もクエストに行っておけばよかったかもな。

「……とりあえず風呂でもっとくか」

アリサたちが行ってるクエストは清掃だから、帰ってきたら汚れを取るために真っ先に風呂にるだろう。その後エリーとローザもるだろうから、誰もいない今のうちにっとくのがベストだな。

俺は立ち上がり、著替えの服を持って浴場へと向かった。

――ガラララ。浴場の引き戸を開けると、中にはハーブの香りが広がっていた。湯船には草が浮かんでいて、お湯はほんのりと薄緑をしている。……今日風呂の準備をしてくれたのは誰だっけ？　なかなか乙な事をしてくれるじゃないか。

俺はを洗おうと洗面にお湯を汲み、タオルに水をつける。――その時、

「ダーリン！　お部屋に居ないと思ったらこんなところにいましたのね！　探しましたわよ」

エリーの聲だ。――俺が浴中なのを分かってってきたのか！？　俺は急いで腰にタオルを巻いた。

「――エリーか！？　俺今風呂ってるんですけど！？」

エリーは俺のびをものともせずに中にってきた。見ると、エリーはにリボンを巻き付けただけのハレンチな格好をしている。全に巻き付けられたリボンは蝶々結びで縛ってあり、と間のあたりに結び目がある。その結び目を引っ張ってほどけば、彼の恥ずかしい部分はさらけ出されることになるだろう。

「――な、なんちゅー格好してるんだよ！！　服を著ろ服を！」

そんなことをいいながらも、俺の目はおっぱいと間にくぎ付けになっている。

「ローザからアドバイスをもらったのですわ。夫婦仲良くなるためには、スキンシップが大事だと！　……なのでわたくしのをダーリンにプレゼントいたしますの」

エリーは恥ずかしそうにぽっと顔を赤らめて顔に手を當てる。不覚にもその姿にドキッとしてしまう。

「……せっかくお風呂にっているのだから、わたくしのも洗っていただけませんこと？」

エリーがたゆんたゆんとおっぱいを揺らしながらこちらに近づいてくる。くそっ、ローザのやつ……なんていうアドバイスをしてくれたんだ！　こんなの見せられて我慢できるわけないじゃないか。――ええい！　ままよ！

「……わかったエリー。背中を流してやるからこっちにきてくれ」

俺は自分の橫に椅子を置いてエリーに座るように促した。言われたとおりにエリーは椅子に背を向けて座った。

「……ほ、ほどくぞ？」

俺はエリーの後ろからの真ん中のリボンの結び目に手をかけ引っ張った。すると、パサっと音がしてリボンが床に落ちる。

「さ、洗ってくださいまし」

エリーは長い髪を手でたくし上げ、背中をあらわにする。俺は石鹸をつけたタオルをその背中に當て、上下にかした。

……ゴシゴシ。……ゴシゴシ。……ゴシゴシ。一心不に背中をこする。覚悟を決めたつもりではあったけど、俺の中の恥心が邪魔をしてエリーのほうをまともに見れない。

「ダーリン？　いつまで背中を洗ってるんですの？　きちんと前も洗ってほしいですわ」

「……あ、ああ、そうだな！　前も洗わなくっちゃな！」

俺は腕を回し、タオルをエリーの背中からの前に持っていく。

「……い、いくぞぉっ！」

興して聲が上ずってしまった。……落ち著け俺！　エリーと俺は何故か夫婦という設定になっているから、何も問題はないはずだ！　俺は思考を停止してタオルをエリーのおっぱいに押し付けた。

ぷにゅぷにゅ。ぽよんぽよん。ぐにょぐにょ。

うひょーっ！　タオル越しでも伝わるこの弾力、らかさ。これはローザにも劣らないすごいものだ！　――このをずっと味わっていたい！

「――ちょっと！？　いつまでを洗ってますの！？　あなたは言われないと次の場所を洗えないんですの！？　……まあいいですわ。次は下半をお願いしますの」

か、下半だって？　エリーのおを見ると、まだ下半にはリボンが巻き付いている。……この紐をほどいてしまってもいいのだろうか。――ごくりっ。俺は生唾を飲み込んだ。

「……あ、あのさ、いったん代！！　今度は俺の背中を流してくれ！」

俺はひよってエリーに背を向けてしまった。……お、落ち著け。まだチャンスはあるはずだ……って俺は一何がしたいんだ。自分で自分がわからなくなる。

「――もうっ！　中途半端ですわね！　……ダーリンのを洗い終わったら続きを頼みますわよ？」

エリーはそう言って渋々俺の背中を洗い始めた。その間に俺は興してれた息を整える。……ふー、しは落ち著いてきたな。

――その時、俺の背中にらかくぷにぷにとしたものがぴったりとくっついた。

「あ、あの……。おっぱいが當たってますけど！？」

「こうしないと前が洗えないですの。子供じゃないんだから、これくらいは我慢してほしいですわ」

「……はい、子供じゃないので別の意味で我慢できないのですが」

エリーは俺の言うことは気にせず、俺のの辺りを洗い始めた。うぅ……、気持ちいい、でもこのままいくとこれってもしや。

「さ、タオルを取りますわよ」

俺の腰に巻いてあるタオルにエリーが手をかける。まずい、今俺の下半は戦闘モードになってしまっている、ヤバい。ヤバすぎる。

俺が必死に抵抗してタオルを抑えていると、所から聲が聞こえてきた。

「今日のクエストも楽しかったのである！」

「……レイチェル……いつも……元気ね」

「今日のお風呂は容に効果があるハーブをれて準備しておいたから、楽しみだわ」

……アリサたちが帰ってきたのか！？　なんてこった！　この狀況が見られたら不味すぎるだろ！

「ちょっと！？　ダーリン！？　タオルを著けてたら洗えませんのよ！　――えいっ！」

エリーは強引に俺のタオルを剝ぎ取り、タオルが宙を舞った。

――ガラララ！　タオルが舞ったのと同時に浴場のドアが開いた。

四人の子の視線が俺の下半に集まる。

「――――――――っ！？」

時が止まった。――その間約三秒。

――ピシャリ！　アリサは浴室にる前に無言でり口のドアを閉めた。