《異世界転生の特典は言語理解EXでした〜本を読むだけで魔法習得できるチートスキルだった件〜》第十話「エルフの姫様」
宿屋の食堂で夕食を頼んだ。
この店自慢の魔牛のロースステーキだ。それに合うように、赤ワインを頼む。
この世界では、15歳から人とされている。俺は、まだ14歳だが前世では20歳で人していたので、別に構わんだろう。
「はい!魔牛のロースステーキと赤ワインでーす!アツアツのうちに食べてくださいねー」
そう言って、店員のの子は魔牛のロースステーキを機に上に置く。
表面がこんがりと焼けており、香ばしい匂いが漂う。
自慢なだけあって、すごくおいしそうだ。
「ピィ!ピィイ!」
頭の上の子ドラゴンが食べたそうにしている。
子ドラゴンを機の上に座らせた。
取り皿を一つもらい、食べやすいサイズに切り分け、裝ってあげる。
子ドラゴンは、口にソースをべったりとつけながら、ステーキを食べる。
この子は、頭のいい子だ。ちゃんと、俺のステーキと自分のステーキを理解している。
俺も自分のステーキを食べよう。
ナイフで食べやすい大きさに切り、フォークで口に運ぶ。
「......うまいな」
焼き加減がレアなおかげで、を噛むと旨味のがドバドバと溢れ出てきて、口の中に広がる。
も、らかくて食べやすい。ロースは、筋が多いため筋切りをちゃんとしなければいけない。ここの店はしっかりとこなしている。
この料理には、赤ワインがよく合う。ステーキの旨味と赤ワインの程よい渋味と芳醇なぶどうの香りがよく合っている。
食堂でお腹いっぱいステーキを食べた俺と子ドラゴンは、自室に戻ってきた。
今から、子ドラゴンの名前をつけたいと思う。
しっかりとした名前をつけてやりたいところだ。
こいつのことを知るために、鑑定を発した。
鑑定
エンペラードラゴン
種族:ドラゴン
別:オス
年齢:0
レベル:1
≪能力≫
魔力量:10
攻撃力:11
防力:12
俊敏力:11
エンペラードラゴンって・・・伝説のドラゴンじゃないか。
2000年前にエルタニア大陸の皆が力を合わせて倒した伝説のドラゴン。
それがエンペラードラゴンだ。まさか、コイツがその伝説のドラゴンだったなんてな。
だとすると、親だと思っていた黒いドラゴンは、親ではないのか・・?あれは、伝説のドラゴンにしては弱すぎた。あとで、アイテムボックスから取り出して鑑定してみよう。
そういえは、黒いドラゴンのは、だらけになっていた・・。つまり、何かから逃げるためにテンゲン山にを隠したのか?
答えの分からない謎をこれ以上考えても無駄か。
引き続き、子ドラゴンの名前を考えることにする。
子ドラゴンの外見を見る。
白い。赤い目。
・・・・頭に名前がピンときた。
「・・・よし、お前の名前はティルだ」
「ピィピィ!」
「おお、気にったか!」
「ピィ!」
ティルの頭をでると、ティルは翼をパタパタと羽ばたかせ、自分の名前を理解したかのような反応を見せる。
さすが、エンペラードラゴン。賢い。
服をぎ、これからを洗う。
魔法のコントロールが上手ければ、簡単にを洗うことができる。
まずは、水魔法を使っての汚れを落とす。
水が床に落ちないように、重力魔法を使い、宙に浮かせておく。
しっかりと、の汚れを落としたら宙に浮いてる水の塊達を処分する。
このとき、火魔法を応用し、水の溫度だけを一気に上げ蒸発させると処分は楽だ。
これを使えば、部屋の中でもを洗うことができる。
蒸発させるときに、水蒸気がたくさん出るので、窓を開けておくことをオススメする。
ティルは既に床で尾を枕にしながら、丸くなって眠っていた。
俺も眠るとしよう。
翌朝、宿屋の食堂で朝食を済ませ、ギルドに向かう。
レグリア國に向かう護衛の依頼がないか探すためだ。
ティルは、頭の上で丸くなり、眠っている。
ギルドの扉を開け、付に向かおうと足を進めるも、橫から來た二人に行く手を遮られた。
「あなた様が、アレン様ですか?」
二人のうち一人が聲をかけてきた。
外見は、キレイな金髪の長い髪と長い耳が特徴的だ。
俺よりし背が小さく、鼻筋がスーッと通っている。中々の形で、服をキチッと著こなしている。強い意思をじさせる目や喋り方からして真面目さが伺える。前世の記憶で、こういタイプの學級委員長がいたような気がするな。
外見から察するにコイツは、エルフか。
もう一人は、外套を著ていて、フードを深く被っているため顔が見えない。
「ああ、そうだが」
「レグリア國に向かう予定なのですよね?ギルド長から聞きました。良ければ、私達に力を貸してください」
「ギルド長か...。冒険者のプライベートは保護されていないのか?」
「昨日、力のある冒険者を探して、この冒険者ギルドにやって來ました。そこで、あなたを見つけました。ギルド長にあなたの事を探ってほしいとお願いしたのです」
どうやら、ギルド長とこの2人は深い関係のようだ。
ギルド側は、冒険者のプライベートを保護するものだと規約で決まっている。
だが、この2人はその規約をも無効にできてしまう権力の持った人。
きな臭くなってきたな。
「・・・なるほどな。それで力を貸すってのはどういうことなんだ?」
「話が早くて助かります。詳しいことはギルド長室にてお話します」
そう言って、二人はギルド長室に向かっていく。
ここでは言えない話なのだろうか。
仕方ない、二人についていこう。
ギルド長室にると、ギルド長の姿はなかった。
ギルド長にも言えない容ということか。
「アレン様、私達が力を貸してほしい理由を今からお話しします。ですが、その前にこのことは力を貸す、貸さないにしろ他言無用でお願いします」
「ああ、なんとなく騒な話なのは察してたからな。約束しよう」
「ありがとうございます。まず、話を分かりやすくするために我々の分を明かします。姫様、外套をおぎください」
外套をいだ人は、真っ白なをした真っ赤な長い髪をしたエルフだった。長い髪は、左右二つに分けて結ばれている。綺麗な二重をしていて目が大きく、まつも長い。長は、155cmほど。歳は、俺と同じかし上ぐらいだろうか。雰囲気、というかに纏うオーラが一般人と違う。前に、アルデバン王國の王を見たときと同じような印象をけた。
「...私は、レグリア國第二王ルーシェ・レグリアです」
ルーシェは、綺麗なお辭儀をして挨拶をした。
依頼をけようとは思っていたがレグリア國の姫様から力を貸してくれ。なんて頼まれてるとは思ってもみなかったな。
...それにしても、このお姫様おっぱいがでかい。
「...でかいな」
「え?」
「いや、なんでもない。獨り言だ。」
おっと、心の聲が表に出てしまった。
姫様は、し首を傾けている。どうやら、気付いてなさそうだ。
もし聞こえていたら、不敬罪とかで罰せられるのだろうか。
「そして、私が騎士のミカエラです」
ミカエラもルーシェに続き、挨拶をする。
第二王であるルーシェ一人に護衛が騎士一人とは、無防備すぎないだろうか。
「それで、俺に何をしてほしいんだ?」
「それは...」
ルーシェは、決心がついていないのか口を閉じ、下を向いてしまう。
しばらく、無言の時間が続いたがルーシェは顔を上げ、俺の目を見つめる。
その黃いまっすぐな瞳には、覚悟が宿っているように見える。
「レグリア國を救ってほしいのです」
ルーシェから発せられた言葉は、冒険者一人に依頼するには、途方も無い容だった。
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