《異世界はチートなカードで乗り切ろう!?》28.自己紹介と嫌な予
ハルトが小屋の扉を開けると、そこには………
犬耳(多分)銀髪で、明るい灰?の目を持った獣人が1人とエルフが2人(1人は首を付けていて、どちらも金髪碧眼)、どちらも15歳頃と思われ首がついている。片方は黒髪黒眼の人族で、もう片方は蒼髪と目は髪と正反対の紅の人族だった。
「ええっと、たまたま通りかかったらオークを見つけて討伐した者ですが、皆さんは手を出されていませんか?」
ハルトがそう言うと達は一斉に振り返り、夢でも見ているんだと思い、目を閉じ……
「いやいやいやいや、現実ですから、夢じゃないですよ?!」
「ほ、本當に、現実……?」
1人の犬耳の獣人がそう言いながら自分の頬をつねる。いや、なんで確かめる方法がそれなんだよ…異世界も同じとか、びっくりなんですけど。
「い、痛いってことは、現実…よかっ、た」
なんか、シリアスなはずなのに全然そんなじに思えないのはどうしてだろうか………まあ、そこは深く考えないでおこう。
「それよりも、オーク達に手は出されてないんですね?」
ハルトがもう一度聞くとの冒険者(服裝から判斷)が
「私たちは手を出されていないけど、それよりも前に攫われていた人達が連れていかれて……連れて……「それ以上は言わなくて大丈夫ですよ」…はい」
が言葉に詰まったことによりだいたい察した。それがいつのことなのかは分からないが、ここ以外に達の生反応がなかったことを考えると、その人達は死んでいるだろう。その事を念のため伝えておくとしよう。
「一応、いろいろな場所を見てきましたが、誰もいなかったので、恐らくは…」
「…そう、ですか。オークに攫われてしまえばそうなることは解っていました。私達は幸運ですね」
「そう思っていただけるなら嬉しいですが、僕一人でこの人數を守るのはなかなか大変ですね」
達はハルトのなりから貴族の子どもで、優秀な護衛がいてそのおかげでここまで來れたのだろうと判斷していたのでは1人だとは思ってもみなかったようだ。
(まあ、そう思うのも仕方ないか…)
実際、この世界ではハルトの読んでいたラノベと同じで、ほとんどの貴族は自分たちで戦うことをしない。するとしても、攻撃魔法の類を嗜む程度で、護も素人にが生えた程度のものしかやらず、護衛がそのを守っていることが多い。(アルフォード家や騎士から貴族位へ上がってきた者は例外)
「ところで、この中に冒険者の人はいますか?」
「私は一応冒険者よ……と言ってもベテランって程じゃないけどね」
犬耳の獣人の人が手を上げる。
「わかりました。ショートソードでいいですか?」
「え、えぇ、それでいいわ。でも、どこに持っているの?」
ハルトはそうなるよなぁ、と思いつつカードをショートソードが収納されたカードを取り出す。
「も、もしかしてそれがあなたの魔道なの?」
「はい、正確にはその能力の一部ですがね。っと、こんなところで長話するのもアレですし、場所を移しましょう」
ハルトがそう言うと、達はすぐに首を縦に振った。
オークとハイオークの死を回収するとオークの巣をマジックカードから出したファイアーボールで焼き払い、焼失させた。
そして、【ロングワープ】を使いハルトが最初に野営をしていた場所に戻ってきた。達の中に、魔道としてテントを持っている人がいたので、出してもらい、その中にった。
「まずは、自己紹介から始めましょうか。僕はハルト=アルフォード、年齢も言っておきますね。年は6歳です」
その言葉に達は固まり…
「「「「アルフォード家の息子?!」」」」
「?」
と、黒髪黒眼の以外は聲を揃えてそうぶのだった。
「しぃぃぃぃぃぃ!聲が大きいですよ。まあ、驚く気持ちもわかりますが…」
「そ、そうね、じゃあ次は私よ。私の名前はミツキよ。犬じゃなくて、狼の獣人だかんね!そこんとこ間違わないでね。冒険者をやってるわ。これでももうすぐCに上がれそうな位は実力があるわ。と言っても、オーク數匹に遅れをとるぐらいだけどね…魔道はある程度のがれられるマジックバックよ」
ミツキの自己紹介の最中、ハルトは犬じゃなかったのか…と思っていた。
「私はフェスティリナ、見ての通りエルフよ。職業は學者で、この森にたまたま立ち寄った時に連れ去られてしまったの。魔道はを拡大して見ることのできる顕微鏡って名前のものよ。これがなかったら學者なんてやってないわ」
「まさかの顕微鏡?!そ、それを見せてくれますか?」
「あら?あなた、知っていたの?みんなの自己紹介が終わったらいくらでも見せてあげるわ」
「はい、ありがとうございます」
「次は私ですね〜?私はソニアといいます〜。見ての通り奴隷です〜。移中に襲われて〜、奴隷商人は〜、あっけなく殺されちゃってるんです〜。あ、魔道はみなさんが使ってるこのテントです〜」
なんだろう、語尾をばしてるからなのか聞いてて地味にいらいらしてくる…
「わ、私は!フィミアです!ソニアさんと一緒で奴隷です。な、何でもしますから、捨てないでくださいね…?あ、魔道は火屬の魔法書です!」
張してるのかやたら「!」が多いな。いや、張というよりも怯え…かな?
「…最後は私ですね。私は神薙かんなぎ 詩織と言います。神薙が家名で詩織が名前です。ソニアとフィミアと同じで奴隷です。でも、私達は借金奴隷でも犯罪奴隷でもないし、親に売られた訳でもないんです。この首をつけた奴隷商人に連れさらわれてしまったからなんです。魔道は神楽鈴かぐらすずっていう特殊な鈴です」
最後にとんでもないこと言ってくれたなぁ…どうすんだよ、これ、行った先で面倒事待ってるフラグ立ってんじゃん…奴隷商人死んでも外れないって、それ、首の持ち主が別にいるか犯罪奴隷用の首だよな…
フレア王國では特に何も無いのに連れ去り、奴隷にすることは止されている。だが、止されているからと言っていないという訳では無い。悪巧みをして儲けようとする人間も多い。そして、特別な趣向や癖から違法奴隷に手を出す者もいる。今回はそんな奴隷商人の奴隷だったようだ。
ここで、5人の容姿の説明しますね。じゃないと々と不便なので…(自然に本文にれられるほかの作者様たちが羨ましい…)
ミツキ  
狼の獣人で、言葉遣いはちょっと暴。髪は肩の高さで切りそろえられている。は普通ぐらい。容姿端麗
フェスティリナ
髪は腰あたりまでばされている。ちょっとシストリナと似ているところがある。巨。エルフというよりエロフ(見た目)。顔はエルフなので言うまでもなく…
ソニア
セミロングの髪を後ろで束ねたポニーテイル。語尾をばす喋り方が特徴的。巨(以下略)
フィミア
蒼い髪を背中の真ん中あたりまでばし、右の前髪の一部がはねている。ドジっ子屬あり。は普通ぐらい。
神薙 詩織
長い髪を三つ編みと後ろの団子でまとめている。丁寧な言葉遣い。絶壁。フルフラット。
キャラ紹介はのちのちまとめて出すつもりでいます。はい。
「ちょっと試したいことがあるんですがいいですか?」
「何をする気なの?」
「いや、僕のカードで奴隷の首を解除できないかな、と思ってね」
「そ、そんなの無理よ、奴隷の首って、アイテムボックスの類をれさせても………うええええ?!」
「できましたね」
フェスティリナが言い終わる前に、ハルトはアイテムカードを首に當てて収納した。
「よ、よかったです〜!これで言うこと聞かないと首を絞められないですみます〜!!」
結構恐ろしいことするなぁ…
「わ、私もやってください!」
「私もお願いするわ」
それを見ていたフィミアと詩織もハルトに頼んでくる。
「このお禮はいつかします〜!」
「な、なんでも言ってくださいね!」
「ありがとうございます。何でも言ってくださいね」
「いえ、當然のことをしたまでですし、そんなことを言わなくてもいいですよ」
……なんか、フェスティリナさんからの視線が怖いんだけど…『そのカードの仕組みを教えてくれ!』って言ってきそう。
「あ、後でそのカードの仕組みを教えてくれ!!」
あ、やっぱり…
「は、はい、とりあえず今日は遅いので寢ましょう。では、みなさんはここで…(ガシッ)」
ハルトは気を利かせて外で寢ようとするが、ミツキが肩を摑んで引き止める。
「何言ってるのハルトくん?外で寢ようとなんてしてないわよね?」
「で、でも見張りは必要かなと…」
「あ、それなら大丈夫です〜。このテントには〜、隠蔽の効果もあるんです〜。それに〜、自分達よりも強いとはいえ〜、小さい子を〜外で寢かすのはよくないと思うのです〜」
「そうですよ、いくら強くてもまだ子どもなんですから、私たちと一緒にこのテントで寢ましょう」
あ、やべぇ、これ絶対斷れねぇやつだ…5人からの圧力ハンパねぇ…
けっきょく、このひは6にんいっしょにねました、まる。おおきなものがぶつかってちっそくしそうになったけどきもちよかったです、まる。
お気にり登録者様が127人になりました。ありがとうございます。
なんか、書いてるうちに10歳頃の話を30話目で投稿できる気がしなくなってきました。
あと、どうせならイリアちゃんとは雙子の設定にしとけばよかったと後悔しております。(≧▽≦)
【コミカライズ&書籍化(2巻7月発売)】【WEB版】婚約破棄され家を追われた少女の手を取り、天才魔術師は優雅に跪く(コミカライズ版:義妹に婚約者を奪われた落ちこぼれ令嬢は、天才魔術師に溺愛される)
***マンガがうがうコミカライズ原作大賞で銀賞&特別賞を受賞し、コミカライズと書籍化が決定しました! オザイ先生によるコミカライズが、マンガがうがうアプリにて2022年1月20日より配信中、2022年5月10日よりコミック第1巻発売中です。また、雙葉社Mノベルスf様から、1巻目書籍が2022年1月14日より、2巻目書籍が2022年7月8日より発売中です。いずれもイラストはみつなり都先生です!詳細は活動報告にて*** イリスは、生まれた時から落ちこぼれだった。魔術士の家系に生まれれば通常備わるはずの魔法の屬性が、生まれ落ちた時に認められなかったのだ。 王國の5魔術師団のうち1つを束ねていた魔術師団長の長女にもかかわらず、魔法の使えないイリスは、後妻に入った義母から冷たい仕打ちを受けており、その仕打ちは次第にエスカレートして、まるで侍女同然に扱われていた。 そんなイリスに、騎士のケンドールとの婚約話が持ち上がる。騎士団でもぱっとしない一兵に過ぎなかったケンドールからの婚約の申し出に、これ幸いと押し付けるようにイリスを婚約させた義母だったけれど、ケンドールはその後目覚ましい活躍を見せ、異例の速さで副騎士団長まで昇進した。義母の溺愛する、美しい妹のヘレナは、そんなケンドールをイリスから奪おうと彼に近付く。ケンドールは、イリスに向かって冷たく婚約破棄を言い放ち、ヘレナとの婚約を告げるのだった。 家を追われたイリスは、家で身に付けた侍女としてのスキルを活かして、侍女として、とある高名な魔術士の家で働き始める。「魔術士の落ちこぼれの娘として生きるより、普通の侍女として穏やかに生きる方が幸せだわ」そう思って侍女としての生活を満喫し出したイリスだったけれど、その家の主人である超絶美形の天才魔術士に、どうやら気に入られてしまったようで……。 王道のハッピーエンドのラブストーリーです。本編完結済です。後日談を追加しております。 また、恐縮ですが、感想受付を一旦停止させていただいています。 ***2021年6月30日と7月1日の日間総合ランキング/日間異世界戀愛ジャンルランキングで1位に、7月6日の週間総合ランキングで1位に、7月22日–28日の月間異世界戀愛ランキングで3位、7月29日に2位になりました。読んでくださっている皆様、本當にありがとうございます!***
8 78【書籍化】雑草聖女の逃亡~出自を馬鹿にされ殺されかけたので隣國に亡命します~【コミカライズ】
★2022.7.19 書籍化・コミカライズが決まりました★ 【短めのあらすじ】平民の孤児出身という事で能力は高いが馬鹿にされてきた聖女が、討伐遠征の最中により強い能力を持つ貴族出身の聖女に疎まれて殺されかけ、討伐に參加していた傭兵の青年(実は隣國の魔術師)に助けられて夫婦を偽裝して亡命するお話。 【長めのあらすじ】高い治癒能力から第二王子の有力な妃候補と目されているマイアは平民の孤児という出自から陰口を叩かれてきた。また、貴族のマナーや言葉遣いがなかなか身につかないマイアに対する第二王子の視線は冷たい。そんな彼女の狀況は、毎年恒例の魔蟲の遠征討伐に參加中に、より強い治癒能力を持つ大貴族出身の聖女ティアラが現れたことで一変する。第二王子に戀するティアラに疎まれ、彼女の信奉者によって殺されかけたマイアは討伐に參加していた傭兵の青年(実は隣國出身の魔術師で諜報員)に助けられ、彼の祖國である隣國への亡命を決意する。平民出身雑草聖女と身體強化魔術の使い手で物理で戦う魔術師の青年が夫婦と偽り旅をする中でゆっくりと距離を詰めていくお話。舞臺は魔力の源たる月から放たれる魔素により、巨大な蟲が跋扈する中世的な異世界です。
8 195銀河戦國記ノヴァルナ 第2章:運命の星、摑む者
『銀河戦國記ノヴァルナ』シリーズ第2章。 星大名ナグヤ=ウォーダ家の新たな當主となったノヴァルナ・ダン=ウォーダは、オ・ワーリ宙域の統一に動き出す。一族同士の、血縁者同士の爭いに身を投じるノヴァルナ。そしてさらに迫りくる強大な敵…運命の星が今、輝きを放ち始める。※この作品は、E-エブリスタ様に掲載させていただいております同作品の本編部分です。[現在、毎週水曜日・金曜日・日曜日18時に自動更新中]
8 190女顔の僕は異世界でがんばる
主人公はいつもいじめられていた。そして行き過ぎたいじめの果てに“事故”死した。はずだったが、目が覚めると、そこは魔法も魔物も存在する異世界だった。 *以前小説家になろうというサイトで投稿していた小説の改変です。事情があって投稿できなくなっていたので、こちらで連載することとしました。
8 192最弱になりすました最強
伝説の暗殺者として名を知られている天生神扇(あもうかおうぎ)は些細な出來事からとある學園に編入した。しかし魔力はあるのに使えないという學園で類を見ない出來損ないだった。
8 101シスコン&ブラコンの天才兄妹は異世界でもその天賦の才を振るいます
───とある兄妹は世界に絶望していた。 天才であるが故に誰にも理解されえない。 他者より秀でるだけで乖離される、そんな世界は一類の希望すらも皆無に等しい夢幻泡影であった。 天才の思考は凡人には理解されえない。 故に天才の思想は同列の天才にしか紐解くことは不可能である。 新人類に最も近き存在の思想は現在の人間にはその深淵の欠片すらも把握出來ない、共鳴に至るには程遠いものであった。 異なる次元が重なり合う事は決して葉わない夢物語である。 比類なき存在だと心が、本能が、魂が理解してしまうのだ。 天才と稱される人間は人々の象徴、羨望に包まれ──次第にその感情は畏怖へと変貌する。 才無き存在は自身の力不足を天才を化け物──理外の存在だと自己暗示させる事で保身へと逃げ、精神の安定化を図る。 人の理の範疇を凌駕し、人間でありながら人の領域を超越し才能に、生物としての本能が萎縮するのだ。 才能という名の個性を、有象無象らは數の暴力で正當化しようとするのだ。 何と愚かで身勝手なのだろうか。 故に我らは世界に求めよう。 ───Welt kniet vor mir nieder…
8 80