《異世界はチートなカードで乗り切ろう!?》46.クラス分け試験 前編
途中で視點が変わります。
冒険者登録をしたハルトは翌日、學園のクラス分け試験のために王都に來ていた。
「貴族又は商家の験者の方々はこちらでーす!」
「平民はこっちだ!」
験の場所自が別れているのか。まあ、貴族や商人の子どもでもなければ字なんて覚えさせてもらえないか…
そう、この世界の識字率は中、近世ヨーロッパよろしくとても低い。平民で文字を覚えている者はないし、覚えていたとしても簡単なものばかりだ。なので、試験の容やクラスでの授業容もかなり変わってくる。なので、最初から平民と貴族や大商人等で分けられる。ハルトは貴族用の験者の列に並んだ。
「次の方どうぞ」
「お願いします」
ハルトはそう言って教師に親から貰った書類を提出する。
「し、々お待ちください」
書類をけ取った教師は何故か奧の方へ消えていった。
うん、このあとの展開はなんとなく想像つくんだけど、ちゃんと手加減はできるよ?無詠唱は使うけどね!
多數のラノベを読んできたハルトにとってこのあとの展開は読めている。さすがに訓練場を破壊するようなヘマはしない。(姫様はどうか分からないが…)
「実技試験の際にあまりを壊さないよう願います」
しばらくして出てきた教師にそう言われた。
「えぇ、加減は心得ていますのでご心配なく」
そう返して學科の試験會場にっていった。
「あら、ハルトが隣なのね」
ハルトの隣の席は「〜ですわ」口調を直したシストリナだった。
「そのようですね。リナ様がお隣なら張もほぐれます。実技の際はくれぐれも建ごと吹き飛ばさないようにお願いしますね」
「そ、そんなこと分かってるわよ!」
「ならよかったです」
…本當に大丈夫なのだろうか。警戒だけはしておこう。
そう思うハルトであった。
學科試験は歴史以外(算數、魔法學、國語)は余裕だった。歴史はほとんど同じような流れであり、面白くなかったのであまり覚えていなかったので、ちょっと苦労した。
「それでは、これより実技試験を始めます。3グループに別れてもらいますのでよろしくお願いします」
どうやらグループ事に試験容が変わるようだ。1つは近接戦闘に特化している者達のグループ。1つは遠距離戦闘に特化している者達のグループ。最後に近接も遠距離もできる者達のグループ、である。
もちろんハルトは最後のグループにっている。どちらの距離にも対応できるとなると人數はそこまで多くない。今回は40人中6人だった。
「これより、魔法及び遠距離武による試験を行う。目標は奧の方にある鎧を著た人形だ。人形は破壊してくれても構わんが壁は破壊しないでくれ。」
試験のその言葉にみんなが笑う。それもそのはず、この學園の壁に使われている壁は一見するとただのレンガだが高い魔力耐、理攻撃耐を有しておりドラゴンですら破壊は容易ではないと言われている。そんなものを試験に來た者達が破壊できるわけがない。
「それと、自分たちの魔道を使うも使わないも自由だ。こちらとしては使った時の能力も知りたいからなるべく使ってしいがね。それでは、まずジャスファー君からだ」
試験がそう言い試験が始まった。
〜試験視點〜
「炎よ我が手に來りて敵を穿て!【ファイア・ジャベリン】!」
ジュッ!
1番手のジャズファー君が魔法を放った。魔法が當たった部分は赤くなっておりそれなりに強いことが分かる。詠唱も短できており威力も申し分ない。素晴らしいな。このグループは遠距離だけでなく近接もできる子達のグループらしいが…これはほかも期待できそうだ。
「次はフィーリア君だ」
「は、はい…風よ、我が矢に加護を【加速】!」
カーンッ!
なるほど。矢に風魔法で加速を加え、威力を上げるか。狙いも頭に一直線に飛んで行っていて悪くない。しっかりと鎧も貫通し、矢が半分ほど埋まっている。
「その弓矢は魔道かね?」
「はい、そうです…使ってもよかったんですよね?」
「ああ、問題ない。それでは次にルスタフ君」
「天の怒りの象徴よ我が意思に従いて敵を撃滅せよ【ショック・ボルト】!」
バチバチバチッ!ドォンッ!
おお、雷魔法の使い手か。これは珍しい。魔力コントロールが雑だが最後に吹き飛ばすようにするとは…人形の土臺ごと持って行っているな。
「次はヴォイド君」
「はいっ!炎よ我が意に従いて矢の形をもって敵を滅せよ【フレイム・アロー】!」
ドドドドドっ!
數は5発。威力はそこまでないにしても正確にコントロールがされており、両足、両腕、頭の順で綺麗に刺さっていた。うむ、見事だ…今更だが、本當に遠距離に特化した生徒達では無いんだよな?
「次はメイシー君」
「はい。母なる大地よ、その力を我に貸したまえ!大地よりできしは土の槍!【ランド・ジャベリン】!」
ドガンッ!
ふむ、詠唱の省略はできていないか…威力も先の4人と変わらない程度。これは今後の長に期待と言ったところか…
「最後にハルト君」
「はい。【エア・バレッド】」
ズガガガガガガガガッ!ベキャッ!
無詠唱?!バカな?!しかも、隠は高いが威力の低い風魔法で鎧を破壊し盡くすだと?!どうなっているんだ…
〜ハルト視點〜
「【ランド・ジャベリン】!」
ドガンッ!
僕の前の最後の子が魔法を放った。鎧は壊れなかったものの大きく歪んでおり、中に人がっていれば重癥にさせることは出來るだろう。それにしても、オールラウンダータイプなのに魔法ヤバない?もうちょい出來ないものかと思ってたんだけどなぁ…
「最後にハルト君」
おっと呼ばれた。使う魔法はもう決めてある。1番威力の弱い魔法にしておかないと建ごと壊しそうだし。
「はい。【エア・バレッド】」
風屬の魔法は隠が高く、その分威力が低めなので、扱いやすい。空気を圧し、弾丸の形狀にしたものを100発ほどつくり、出する。
ズガガガガガガガガッ!ベキャッ!
20発ほど當たったら鎧が耐えられず、砕け散ったので慌てて魔法を【キャンセル】した。あ、危ねぇ。20発でこれかよ…壁壊す前でよかった。
『……』
ハルトの魔法を見た者達はただ、ポカンと口を開けていることしか出來なかった。
そこに次の試験が現れ、近距離戦闘の試験に連れていった。
はい。ここでし人紹介して終わりです。髪型や顔などの細かいとこは皆さんの想像におまかせします()
ジャスファー=ルーウィッシュ
ルーウィッシュ男爵の長男。魔法適は【火】魔道は風をることが出來る【風魔の短剣】紅の髪で目は綺麗な赤。喧嘩っぱやいやんちゃ年。し貴族至高思想がある。
フィーリア=ロドシー
ロドシー子爵家と第二夫人の子ども。第二夫人がエルフなのでエルフと人間のハーフ。第一夫人からは嫌われているがその子どもとの仲は悪くない。魔法適は【風】、【植】魔道は試験でも使った【神樹の弓】金髪碧眼でエルフの特徴とも言える尖った耳を持っている。ちょっとオドオドした格。見た目とその気な格はハルトの好みのど真ん中だったりする。
ルスタフ=ルベルト
ルベルト伯爵家の次男。魔法適は【雷】魔道は【スタンソード】紫の髪に黃い目を持つ。ジャスファーとは親の付き合いの都合上よく知る間柄。喧嘩っぱやい彼を止める役目。(爵位的には逆じゃね?とか思っちゃいけない)
ヴォイド=アスクス
アスクス子爵家の長男。魔法適は【火】【毒】魔道は【ビルフィルベント】武ではなく移用の小型魔力ビークル。赤紫の髪に黒い目。正義が強いが、一方だけの話を信じてほかの話を聞かなくなることもある。
メイシー=ツヴァイト
ツヴァイト公爵家四。魔法適は【土】魔道は【龍鱗の軽鎧】蒼い髪にこれまた蒼い目をしている。最近は父の溺ぶりに辟易している。姉が言っていた意味がようやく理解できてきた思春期真っ盛り。
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