《チート特典スキルは神より強い?》第34話 魔法大會、その後2

次の日、俺達はアキレア帝國を離れ、魔法學院へ帰った。途中にある森でも一たりとも魔と遭遇することは無かった。そして今日、やっと俺達は魔法學院に無事戻ることができた。

「やっと帰ってきたわね…」

「そうだね、々あり過ぎて凄く疲れた…」

「そうだな…」

學院に近づくと共に今まで溜めていた疲れが一気に中を襲ってきたのか、急にが重くじた。皆も同じのようで、學院に近づくと共に會話が無くなっていった。俺は的にも神的にもかなり疲れており、魔王や俺に核発を使った連中などの問題で頭が一杯だった。

「そ、某は本當に付いてきて良かったのでござろうか?」

「今更、ここまで來てから言っても遅いわよ。アウル、部屋はたくさん余っているわよね?」

「ああ。余ってはいるけど…何故それを?」

「學院で順位が上がれば上がるほど豪華でより広い部屋に住むことができるの。だから私でもまだ部屋が余っているのだからアウルはよりたくさん余っているのではないかと思って」

「なるほど。別に俺の部屋で生活するのは良いのだが、俺と一緒で良いのか?」

「某は、良いでござる」

「なら決定だね」

「では皆さん、無事、魔法學院に著くことが出來ましたね! 皆さんお疲れさまでした。そして魔法大會へ出場したアリシア、ハク、そしてアウル、優勝おめでとう!! ベル理事長もお疲れ様でした。というわけで優勝のお祝いパーティーを來週の金曜日に開催します。全校生徒の皆さん、ぜひ參加するように。明日と明後日は休んで、また月曜日から授業で會いましょう! では皆、これにて解散!」

と、3年Sクラスの擔任であるクラスタ先生が解散を言うと、學院の校舎の前で集まった全校生徒達は次々とこの場から離れていき、自分の寮に戻って行った。

「では、また月曜日ね」

「今日は本當にお疲れ様。皆また來週~!」

「おう、また來週」

「皆さんまた來週」

ハク、アリシアと別れ、俺達は二人とは真逆にある學院の校舎へと向かった。

「アウル殿、某達はどこへ行くのだ? あの後ろにあるのが寮なのではないのか?」

「えっと、私達は普通の生徒達の寮ではなく、學院の地下にある部屋に住んでいるんですよ」

「なんと! 地下に部屋があるのか…まるでのダンジョンのようだな」

「そんなわけ…」

「よくわかったな! 以前は地下ダンジョンだったのだが、そこは運よく魔王がすでにいなくなっているダンジョンだったので全ての階を作り変えたのだよ」

道理で各部屋が馬鹿でかいわけだ。確かにあの大きさは魔法でも掘れないよな。

「あの、では私達が住んでいる場所の下にはまだ施設が?」

「そうだな。明日最下層まで見に行くと良い」

「は、はい」

學院地下の図書館や俺達の生活スペースはかなり広い。となると、あの大きさの空間がまだ地下にあるということだよな。何があるか楽しみだ。

俺達は喋っている合間にもう階段裏の地下へと続く扉に著いたようだ。

「なにか強力な魔力をじるな。以前までは全くじなかったというのに」

「ああ、これは人避けの結界だね。ちょっと一般の生徒に見つかるといけないのでね」

「いつの間にそんな結界を…全く気付かなかった。確かにそう言われてみれば魔力をじるような…」

俺達は扉を開き、いつものように階段を降り、各部屋へと戻った。

「では私はこれで」

「じゃあな、ロリ長。おやすみ」

「ロリ長、言うな!!」

「理事長先生、おやすみなさい」

「本日は誠に謝する」

「おう!おやすみ。セリーヌもおやすみだ」

そう告げると、ロリ長は俺達の部屋へのり口からし離れた場所にある自分の部屋へと歩いて行った。そして俺達も自分の部屋へ戻った。

「セリーヌ姫、部屋どこにする?一応地下二階の端と三階に部屋がいくつかあるんだけど」

セリーヌ姫は突き抜けになっている地下一階と二階部分を二階から見た。

「えっと、某はどこでも。あ、アウル殿はどの部屋に?」

「ん~。何か魔法を使う時は一階の部屋を使っているけど寢室は二階の角の端にある部屋だよ」

「では、某もその隣に…」

「え?そこで良いの? 端っこだし、三階の部屋より狹いよ」

三階の部屋の方が広いと言っても多分、姫様が住むような部屋よりは小さいのだろうけど、やっぱり広い方が良いよね。

「某はそこが良いのだ」

「まあ、セリーヌ姫がそれでいいのなら別に良いけど」

「セリーヌ姫ではなく、セリーヌだ」

「いや、姫に呼び捨ては…」

「でもアウル殿はベル殿にはロリ長とあだ名で呼んでいるではないか」

セリーヌ姫は顔を膨らませてそう言った。

「あれは…、わかった。これからよろしくセリーヌ」

「ああ、よろしく頼む」

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