《チート特典スキルは神より強い?》第35話 魔法大會、その後3

「アウル殿、おはよう」

聲が聞こえ、目を開けるとセリーヌ姫が隣で座り、じっと俺を見つめていた。

「セリーヌおはよう。今日は著を著ていないんだな。セリーヌは毎日、家でも著を著ているのかと思っていた」

「もちろんだ。あれは戦闘用の服であって私服では無い」

なるほど。確かに部屋の中でも戦闘用の著を著ているわけないよね…。ちなみに今日のセリーヌは上が白と下が紫のワンピースを著ていた。お姫様といったじの服だ。

「ところでセリーヌはいつからここに?」

「確か6時くらいからだ。某は今日からアウル殿と共同生活をするので某に何かできることは無いのかと思っており、アウル殿が起きるまでここで待っていたのだ」

「って、今8時。2時間もここで待っていたのか…。とりあえず、俺は今からシャワー浴びてくる」

シャワー浴び、し寢室の整理をしてから俺は地下一階へと向かった。

「アウル殿も今日は黒服ではなく、白服と青のズボンなのだな。鍛冶職人のようなファッションでとても似合っているぞ」

「鍛冶職人って…」

「いや、その、鍛冶職人のような生地を使ったズボンと真っ白な服だが、彼らとは違ってボロボロでもなく、服質や、ズボンも彼らが著ているものとは全くかけ離れたデザインでとてもスタイリッシュだと思うぞ! それにそのジーパンに掛けられたベルトも…」

「冗談だ。セリーヌもその服、凄く可いよ。あと、これはジーパンといって素材は彼らの著ているものと一緒だけど、ぶかぶかな作りではなく、足にフィットするようにスリムなデザインにすることによってよりきやすいようにしてあるんだ」

「なるほど。確かにこれは著心地が良さそうだ」

と、言いセリーヌは俺の著ているジーパンをじっくりと俺の周りを歩いて見た。

「それにこれはかなり腕の良い職人によって作られているのが良くわかる。このような職人は大國でも數ないであろう」

「それはどうも。良ければセリーヌにも一著作ろうか?」

「なんと! アウル殿がこれをお作りに? では某にも是非作って頂きたい」

「了解」

するとセリーヌはご機嫌になりキッチンの方へ歩いていった。その後、ガチャっと玄関のドアの鍵が開く音がした。

「アウル君とセリーヌ姫、もう起きてますか?」

「おう、もう二人とも起きてるぞ。今、セリーヌはキッチンにいるよ」

ってきたのはゼレシアだった。學日の放課後にゼレシアと出會い、この學院地下に住み始めて以來、ゼレシアとロリ長は何度もこのリビングや俺の空いている部屋などに通っていたので、二人は地下図書館から俺の部屋やリビングなどがあるスペースにるための玄関ドアの合鍵を持つことになったのだ。

「セリーヌ姫、おはようございます!」

「ゼレシア殿、おはよう。某の事はセリーヌと呼び捨てで構わない」

「いえいえ、何と言ってもアキレア帝國の姫様ですから…ではセリーヌさんとお呼びします」

「セリーヌさん…….、まあそれで良いとする」

「って、セリーヌさん今日は著著ていないんですね! 私、セリーヌさんは毎日、家でも著を著ているのかと思っていました」

「ふむ、ゼレシア殿もアウル殿と同じことを言うのだな」

セリーヌはそう言い、またキッチンの方へ戻っていった。そしてし経つと、ロリ長もリビングにって、セリーヌに朝の挨拶をしたのだが、ゼレシアと全く同じやり取りをしていた。

「なんと! 今日の朝食はセリーヌが?」

「うむ。朝食なので簡単なちょっとした料理だが、どうだろうか?」

「うん! おいしい!」

「ってもう食べてる…では俺も頂きます」

セリーヌの作ってくれた朝食はとても味しかった。でも、量的にロリ長とゼレシアには足りなかったようなので、殘りは俺が作りました…。

食事をとった後、俺、ゼレシアとセリーヌでここからまだ下の階を見に行くということなので、今、図書館から下の階へと続く階段を降りているのだがまだ地下4階の扉は無く、覚的にはもう5階くらい降りたようなじだった。

「まだ、ですかね? 足が疲れました…。私達、もう結構階段を降りたような気がしますけどね」

「そうでござるな。もう何百段もの階段を下りているのではないでござろうか?」

その後、また無言で階段を下へ降りていき、下りた覚が10階ほどになった時、やっと鉄の扉が現れた。その扉はいかにも頑丈なものでできており、軽く叩いたじではこの扉の厚さが銀行のようにとてつもなく分厚いことがわかった。セリーヌがその扉を開けると、その扉の先から凄い空気が吹き込み、それが収まると、目の前には數多くの木々が達並んでいた。

「えっと…森、ですね」

「森でござるな」

「うん、森だね」

扉から外に出ると、そこには神的としか言いようのないような景が広がっていた。森の木々は黃く輝き、上を見ると緑に輝く湖のようなものが重力を逆らってそこに存在していた。他にも見たことの無い果がそこら中にいた。

「ここは一何なのだろうな?」

「あの、かなり良いつきですね。あれ味しいでしょうか?」

「ゼレシア、やめとけ」

ゼレシアが指さしたのは巨大なアルマジロのような生だった。確かに良いつきではあるが、かなり気持ち悪い。もし食べれる生きだとしても俺は食べたくないかな….。

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