「ハイグレッド起」

俺はエレベーターのすぐ橫にあるカプセルのようなにれてそう言った。するとまたもやの線がカプセルから現れゆっくりとカプセル中央がドアのように開いた。

「お戻りですか、アウル様」

カプセルからは白い冷気が放出され、”それ”はカプセルから起き上がり”それ”の足が地面に付くと”それ”はアウルにハクのような深いお辭儀をした。腰を135度に曲げてアウルにお辭儀をした”それ”はその真っ白な髪のをしており徐々に上へ顔を上げていった。カプセルからの冷気が収まると”それ”はしずつ正を現していき、完全に視界を塞ぐものが無くなった時には”それ”が全真っ黒なスーツを著た老人だということがわかった。

「ああ。目覚めたところ悪いが、し魔力防壁の防が弱まっているから直してくれないか？　ちなみにマグマからの魔力波數は7000弱と先月の丁度1.1倍だ」

するとその老人は壁にある二つのへ人差し指を差し込み、し目を閉じるとこの研究所全てのシステムが起し始めたかのように部屋にある全ての電気、機械、ロボットなどがき出した。そう、彼はアウルの執事でありこの施設の管理及び調整をしている人なのだ。

彼がこの施設を起し、施設中に大きな音などが鳴り始めてから數分。ロリ長、ゼレシア、セリーヌが地面から起き上がった。

「ぐっっ…。まだ頭に頭痛が走るな」

「うっ…。痛いです。ですがましになりました。アウル君、ありがとうございます」

「何が起こっていたのでござるか？　しの魔力が安定してきたような気が」

「さっきまで皆が倒れていた理由はこのもっと下にあるマグマから発せられた魔力波がここまで到達し、そのための魔力がれたんだ」

魔力量が多かったこの３人にはしその影響がなかったようだ。俺は勿論のこと無事で何の影響も無い。だがアリス、ジーク、エイリの３人にはまだそれほどの魔力量が無い。アリスとジークには[ミリ・オーバー]を掛けたが、二人のがその魔力量に慣れるまでには時間が掛かる。そしてエイリには魂を使うための魂が生みこまれてあるが、魔力はそこまで無かったように思える。実際エイリは戦闘などの時には全く魔力を使わない。勿論彼が魔力を使ったのを見たことも無い。そのためこの中で一番魔力波の影響をけたのはエイリといってもいいだろう。彼はまだ現在でもかなり苦しんでおり、とても辛そうだ。俺は隣の部屋にあるベッドへ運んだ。

「マグマって何ですか？」

ん？　マグマがわからないのか。

「マグマは大地球の中心で…….。じゃなくて星を構する個が溶融したものだ」

「星？」

「もしかして星を知らないわけないよな…？」

「いえ、よくわかりません。星？」

「ん～、俺もよくわからないんだが、要はこの星の中心にコアがあってそのコアからは重力波というものが年中放出されている。そのコアはマグマで出來ていて膨大な魔力も一緒に放出されている」

「ということはそのマグマとやらから放出された膨大な魔力が私達に影響しての魔力がれ、さっきのように頭痛が走ったわけだな？」

「そういうことだ。さすが魔法學院の學院長なだけ理解が速い」

「いや、それほどでも。で、ここは？」

「ハイグレッド説明を。俺はちょっと施設でまだ起していない所が無いか見てくる」

俺はハイグレッドに説明を任せると施設を見回りに行った。

「承知。わたくしはハイグレッドと申します。わたくしはこの研究施設の各階層に配置されたメイドの長、及びアウル様の専屬執事でございます」

「あの、私はゼレシアと言います。えっと、ハイグレッドさん？　ということはここは本當にアウル君が作ったっていう研究施設なんですか？」

「はい。おっしゃる通りでございます。アウル様は丁度１０歳の時にこの研究施設を建設し始め、その週間後にわたくしの様な”AI”が數作られました」

「１０っ歳…。まあ、それは良いとしてアウルは君達のような”AI”をなんでそんなに作っているんですか？」

「良い質問です。わたくしは先程の通りですが、その他の”AI”は各空間の管理と警備を基本とし、この研究施設のほぼ全ての階層の各階に最低二名は配置されております」

この場の全員がここは何階層あるのだろう？っと考えていた時、アウルが戻って來た。彼の橫にはメイド服を著た二人のメイドが立っており、丁度この部屋にるとゼレシア達に頭を下げた。

二人は第二階層の擔當メイド。主に第二階層での植栽培と種の保管を任されている。植栽培は通常毎日行われており、収穫された食材は全てこの施設で研究材料として保管されてある魔の食料となる。種の保管は基本的には同じ溫度を保ち、外部からのものを全て遮斷し、完全保管狀態を保たなければならない。だが、保管室さえ制していればそこまで異常や問題は発生しないようになっている。そのためその部屋にだけメイドは付いていない。