《チート特典スキルは神より強い?》第61話 襲撃

「な、貴様ら何者だ!」

そうぶ一人の老人。突然の俺達の出現により慌てている白を著た科學者たち。ほぼ全員が老人であり、次々とこちらへ魔法を放っている。魔法の中には威力は弱いものの、今までに見たことの無い魔法も飛びっていた。

「どうやら無事転移出來たみたいだな」

「そうですね。まさか一瞬で博士の研究所まで転移できるなんて!」

俺達が喋っている途中にも関わらず周囲からはまだ數百の魔法が放たれている。俺はバリアをこの場に侵した○○人、俺達全員を囲うように張りを守った。そのためこの様にの全く無いような會話をこの戦場とも言えるような景の中で俺とエイリは続けられるのである。それに全員、俺のバリアを破れないようであれば今すぐに相手と戦をえる必要は無いと考えているのだろう。

「じゃあ、片付けるか」

俺の合図に合わせ、消えゆく魔法學者たち。ゼレシアは左側の5人ほどを得意の魔法で。アリスは速には至らないものの、誰一人として反応出來ないような速度で中央に立っている數十人をまとめて吹き飛ばし、ジークとセリーヌは右側に立っている殘りの魔法學者たちを窒息死に。全員ほんの一瞬のに魔法學者たちを圧倒した。だがその時、俺達は巨大な圧力…。いや、強力過ぎる殺意が部屋一帯に覆いかぶさった。

「おい…。私の研究所を、私の研究員たちを、私の実験果である彼達を…よくも好き勝手にしてくれたな」

バタバタと倒れ込む仲間達。俺を除く全員が地面へと叩きつけられた。重力では無いが、圧倒的な殺意、魔力、そして正不明の力。そしてその場に立ち殘ったのは俺とその力を放った本人、ガイン博士。

「はっ…、貴様が俺達をこんな姿にしたガインって奴か…」

「何故、私達をこの様な目に…」

必死にガイン博士が放ったその力から抗いながら悔しながらもそう言うアリスとジーク。人生で最も大事な思春期を老人に変えられ、見慣れないと他人からの態様によりひどく苦しんだ二人。二人の恨みは計り知れないほどだろう。

「は? そんなの決まっているではないか。実験の為だ。それより殺されなかっただけでも謝しろ。殺せば今の2倍は魂歳を集められたかもしれないというのに。まあ私は優しいからな」

當然の如く坦々とそう話すガイン博士。

「き、貴様!!!—――」

「跪け」

ジークは彼の力から無理やり抗い、彼へ向けて走り込んだ。だが、ジークはガイン博士の一言、”跪け”という言葉によりが停止したようになり、彼へ跪いた。

「まず、お前は何故ここへ來たのだ? そして私に勝てるとでも思ったのか? 數年前に手も足も出なかったお前がし時間が経てば対等だとでも思ったか。それにその様な姿になったのは私のせいではない」

「ど、どういう意味だ…」

「そもそもお前があの時、私を倒していればそのような姿にもならなかったのではないか? 要はお前が弱く、無抵抗だった結果がその姿というだけであって私のせいでは無いではないか。お前の罪はお前が弱かったということだ」

「貴様―――!!!」

一瞬、ジークの姿がその場から消えると次の瞬間、彼はガイン博士の目の前に立っていた。

「かっ、何故…」

そこに立っていたジークの背中からは何かが彼のを貫いていることがわかり、彼とガイン博士の間からは青白いオーラが現れており、共に黃い火花が飛び散った。遠くからではあまり見えないが、今の一瞬で何が起こったのかははっきりと分かった。そう。ジークはガイン博士に敗れたのだ。彼はあの瞬間、不完全ではあるが俺の使っている時間停止魔法に限りなく近い形の魔法を発し、ガイン博士を刺した。が、ガイン博士はバリアとはし違った系統の力で自らを守り、代わりにジークを刺した。

ガイン博士はジークに突き刺さったナイフを強く握ると、彼はジークに突き刺さったその部分、’心臓’により深く突き刺した。

「そして今回もお前は俺に勝つことが出來なかったな。さらばだ、私の研究の最初で最後の犠牲者よ」

ガイン博士がそう言うと、彼は腕から青白いオーラを放つとそのオーラはジークのを囲い、完全にそのオーラがジークをのめり込むとそれは一瞬にしてビー玉のような小さな球に変化した。

「じ、ジーク…は?」

涙目になりアリスはそう聞いた。だが、ガイン博士の答えは皆、察している通り彼が今、持っている球だった。

「ジークを返せ…ジークを….」

アリスはび、抗い、ガイン博士へと無我夢中で走り込んだ。彼が魔法を発し、ガイン博士を狙った。だが彼の姿は彼の目の前には無く、背後からは彼の気配と首筋に當たる何かをじた。

リバース….ボーダー!!!

俺の魔法発と共に周りからは次元の揺らぎ時に発生する煙のようなものが部屋中を漂い、空間からは次元にひびが割れる音が激しく鳴り響いた。そして視界を妨げる全てのものが完全に消えるとここがガイン博士の研究室では無いということに気づいた。

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