「敵は20くらいか…シャイン、數人任せていいか？」

「わかりました。3人ほど引きけましょう。リュウ様、やつらは下級ヴァンパイアです。知がなく上級ヴァンパイアの誠実な僕、それでも十分強いので警戒を…」

シャインが元の大きさに戻って言う。

「わかった」

僕はバンクカードからエリュシオンを取り出す。あれ、でもヴァンパイアって魔法が使えないんじゃ…

「リュウ様、魔法と式はまた別のものです。式は上級ヴァンパイアのみが使える呪いですからエリュシオンでも斬れませんよ」

「なるほど、わかった」

僕はそう言いながらエリュシオンを振る。………まじですか…ヴァンパイアは僕のエリュシオンを真剣白刃取りでけ止めた。

そして他のヴァンパイアが僕を全力で毆る。いてぇ…こいつら強すぎだろ、パワーも反神経も桁違いだぞ…

「きゃあ…」

「くっ…」

フランとソラミちゃんがその場に倒れる。

「フランさん、ソラミちゃん」

フランとソラミちゃんに意識を向けてしまったアミちゃんもヴァンパイアに毆られてその場に倒れる。

「大丈夫です。死んでません、奴らヴァンパイアは侵者は捉えて後日公開処刑をするタイプなので…」

シャインがそう言うが僕の耳には屆かない。僕はヴァンパイアの群れに1人で突撃した。

シャインはそれを見てジャンヌを連れて飛んでいった。意識を失った僕はそのままヴァンパイアの群れに捕らえられた。