《Re:legend》517:王とフレイム

「何かくる…みんな、気をつけて」

敵の気配に気づいたエリカがみんなに警戒するように呼びかける。

エリカに言われた通りみんな警戒し武を構える。

數秒後エリカの目の前にヴァンパイアが現れた。

「はじめまして、よそ者の皆様、私はヴァンパイアの王」

「あれ〜久しぶりだね〜」

そう言いながらヴァンパイアの王の前にフレイムが立つ。

「…………うげぇ、え、げぇ」

ヴァンパイアの王はフレイムを見て慌てて跪く。

「フ、フレイム様、どうしてこのようなところに…」

「私の仲間が囚われたと聞いてね…返してもらえる?」

「え、それは…その…」

「ん?何?また數百年前の悲劇を味わいたいの?」

「それだけはご勘弁を!」

ヴァンパイアの王が頭を地面にり付けて言う。

「始めに言っておくけど私の仲間には私と同じクラスの火魔法の使い手に魔が數人、霊神もいるわ…どうする?前回くらいの損害で済むとは到底思えないわよ」

あとから聞いた話なのだがフレイムは以前、ヴァンパイアの國を崩壊させヴァンパイアを絶滅の危機に陥れたようだ。理由はイラついたから…ヴァンパイアの群れに襲われたフレイムはイラつき近くにあったヴァンパイアの國を崩壊させた。

「わかりました。お仲間のもとにご案いたします」

ヴァンパイアの王はそう言いながら立ち上がりフレイムたちを城へと案する。

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