「強すぎる……なんなんだお前は……」

かなくなった3人の魔の亡骸を信じられないといった表で見つめながら敵はその場で崩れ落ちる。

「僕の勝ちだな…死んだ人たちを道のように使った報い…しっかりとけてもらうぞ」

僕はエリュシオンを敵へ向けて呟く。

「やれやれ、けないな…それでも『死霊』の力を與えられた戦士なのか…アルドベリクよ…」

「『純』のエリザベータか…何故ここに…」

突如敵の橫に現れた黒い傘を差し黒いゴスロリの服にを包んだに敵…アルドベリクが尋ねる。

「何故って、あなたの帰りが遅いからに決まってるでしょう。あなたがやられていた場合『死霊』の力を回収しなければならないし…」

「本當に理由はそれだけか？」

「いいえ、しあの子に興味があったの…ダンピールのの子にね」

ゴスロリのエリザベータがソラミちゃんを指差しながら言う。

「誰かわかんないけど敵ってことだけは確かだよね？悪いけどソラミちゃんは渡さないよ、大人しく帰って貰えるかな…」

エリザベータが放つオーラはアルドベリクとは全く異なるものだった。ベトベトと僕のにまとわりつく気味の悪いオーラ…オーラだけでわかる。エリザベータは強い…

「あら、渡せなんて言ってないわよ。勝手に奪っていくからお気になさらず」

いつの間にかソラミちゃんを囲う風の籠の真橫に移したエリザベータはあっさりと僕の魔法を破壊しソラミちゃんに手をばす。

「そう言われてはいそうですか。って渡すと思うか？」

僕は瞬時にテレポートで移しエリザベータの腕を摑む。

「ふふ、やっぱりあなた強いわね。あぁ、あなたのをいただきたいわ…でも、今日のところは見逃してあげる。アルドベリク、帰るわよ」

エリザベータはあっさりと僕の腕を振りほどきアルドベリクの元へ向かう。

「なんだと…まだ、ここを陥落できていないのだぞ…」

「王のご命令よ」

「………わかった」

エリザベータの言葉を聞きアルドベリクはあっさりと引き下がった。

「逃すと思うか？」

「悪いけど勝手に帰らせてもらうわ」

エリザベータは僕にそう答えアルドベリクと共に消えた。