《Re:legend》547:みんなの思い

「リュウ、話し合いは終わったの?」

奧の部屋から出て來た僕とミカエラに気付いたエリカが僕に聲をかける。

「うん。終わったよ」

「そう。あ、ゆめみちゃんから聞いたわよ。まったく…」

エリカが呆れたような表で僕に言う。後ろではニコルちゃんやフランもエリカに同意というような表をしていた。まあ出會って數日しか経ってないの子と結婚しようとしているのだから當然か…

「えっと…やっぱりダメかな?」

「まあ、ゆめみちゃんはいい子だしリュウのことを本気で思っているみたいだし結婚には反対しないわ…々と文句は言いたいけど…」

「ごめんね。ありがとう」

「リュウさん、私もフランさんもエリカさんと同じ意見です。ゆめみちゃんと結婚することに反対はしませんけど…」

「ごめん。不満があるのはわかるけど許してほしい…」

元いた世界では結婚相手は一人しかいない…だがこの世界ではそういった制限がない。だからと言ってたくさんのの子と結婚して言い訳ではない。今、僕の婚約者という立場にあるエリカたちが僕が次々と婚約者を増やして不満を抱いていてもおかしくない…

「言っとくけど私たちはあんたがたくさんの子と結婚しようとしてることには不満を抱いてないわ。あんたが本當に私たちを大切に思ってくれてるって知ってるから…」

「うん。エリカのことを大切に思っているよ。エリカだけじゃない。ハルカにフラン、ニコルちゃん、アミちゃん、ヒナちゃんそれにゆめみちゃん、みんな僕にとって大切で特別な人だよ。だからみんなには幸せになってしいし、みんなを幸せにしたいって思ってる」

「そう。ならいいのよ」

僕の言葉を聞いたエリカは照れ臭そうに振り返り僕に答える。

「リュウ様、お話中に申し訳ありませんがリュウ様に同行させる鋭班のリーダーを紹介したいのですが…」

「あ、はい」

僕が振り返るとそこにはミカエラとミカエラの後ろに隠れている小さなヴァルキリーのの子がいた。

「私の後ろに隠れていないでちゃんと前に出なさい」

ミカエラにそう言われての子は恥ずかしそうに前に出る。

「この子はパラスアテナ…この歳で鋭班のリーダーを務めているの子です。実力はかなりのものですがこの子の才能はまだまだこんなものではないと私は考えています」

「パラスアテナ…です。よろしく…お願いします」

「うん。こちらこそよろしくね」

その日はもう遅かったため僕たちはヴァルキリーの村で一泊することにした。

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