《Re:legend》548:強襲

翌朝……

ヴァルキリーの村は慌ただしい朝を迎えた。『慈』が軍勢を率いて攻め込んで來たのだ。

「やれやれ、本當に朝から面倒なことをしてくれますね…」

まだ眠たそうなミカエラが武裝をに纏い軍を統率する。

「僕たちも手伝おうか?」

「それには及びません。リュウ様はここで『夢海』の護衛をお願いいたします。もし、萬が一敵がここまで侵攻した場合はお願いします。あと、パラスアテナをお借りします。一度リュウ様にパラスアテナの実力を見ていただこうと思っていたのでちょうどいいです」

「わかりました」

僕の了承を貰うとミカエラはパラスアテナを含めた軍勢を引き連れて門の外へ向かう。門の外の様子は鏡のようなものに映し出されていてよくわかった。

約1萬はいそうなじだった。その中で尋常じゃない魔力を放っている者、あれが『慈』だろう。

「リュウさん、大丈夫でしょうか?」

ニコルちゃんが心配そうな顔で僕に尋ねる。

「たぶん大丈夫、だと思うよ。ミカエラは強い。それにヴァルキリー全員かなりの強さだった。敵は『慈』以外には大した奴はいない。ミカエラが『慈』を倒すことさえできればこっちの勝ちだと思うよ。もしもの時は僕が出るから安心して」

「はい!」

僕たちは現在、門の先にある階段の頂點の場所にいる。もし、敵がここまで侵攻してきた場合むかえ撃ちやすいと考えたからだ。念のためゆめみちゃんはシャインと一緒に天空神殿にいる。天空神殿にはヴァルキリーの村の住民たちも避難してきているがヴァルキリーの村の住民たちは全員強い…もしもの時は自分で戦い自分のを守ることもできるだろう。

ミカエラが率いる軍勢が魔族の軍勢の目の前に並び一時靜寂が訪れる。

ミカエラは黙って剣を抜き『慈』に剣の先を向ける。

約1萬はいそうな敵に対してこちら側は100人前後、頭數では圧倒的に負けているが量より質だ。戦いが始まった瞬間、ヴァルキリーたちは次々と魔族を殲滅していく。

量より質、これは圧倒的な実力差がある場合にのみ扱える言葉だ。魔族の兵とヴァルキリーの兵の戦闘力にはそれだけの差があった。最初、戦いはヴァルキリー優勢であった。だが、量より質、この一言によりあっさりと形勢は逆転された。

『慈』の圧倒的な強さによって…

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