私は武を手に取った。ずっと、部屋の押れの奧深くにしまっておいていたが以前リュウさんがプロテクションの魔法をかけてくれたおかげで押れにしまった時と全く同じ狀態だった。

小さな短剣が2つ…それが私の武…私は震える手で武を握った。

戦うのが怖い。戦いたくない。だが、戦わねばならない。

私にはやりたいことがある。

あの人の支えになりたい。

あの人といろいろな思い出を作りたい。

あの人と幸せになりたい。

あの人とずっとずっと一緒に暮らしたい。

私のやりたいことを葉えるために私は武を握る。あの人は私に戦わなくてもいいと優しく言ってくれた。私を必ず守ってくれると言ってくれた。でも、あの人は忙しいから…あの人には守るべき者が多すぎるから……

だから、私もあの人に守られるのではなくあの人を支えられるようになりたい。私以外の５人のようにあの人と一緒に戦いたい。

でも、怖い。武を握ってからずっと震え続けているこのがそれを証明している。

「大丈夫、私は強い…私は強い…」

を落ち著かせるために自らを鼓舞しようとするが震えは止まらない。気づくと部屋のり口に黒き翼を広げたヴァルキリーがいた。

「っつ…」

私はヴァルキリーからの攻撃を回避して部屋の窓から外へ飛び降りた。私を追うためにヴァルキリーも部屋の窓から飛び降りた。

空中できが取れない私に向かってヴァルキリーは魔法を発した。私は慌てて魔法を発し、ヴァルキリーの魔法を相殺しようとするが葉わなかった。私の魔法はあっさり打ち消され私に魔法が迫る。

「リュウさん、ごめんなさい。助けて…」

私が絞り出すような聲で呟いた瞬間、ヴァルキリーが放った魔法が弾かれた。

そして私は空中で優しくけてめられた。

「ヒナちゃん、大丈夫？無事でよかった…」

「リュウさん……」

私は泣きながらリュウさんに抱きついた。嬉しかった。リュウさんが助けに來てくれたことが…

「もう大丈夫。これ以上この國を傷つけさせない。ヒナちゃんやみんなを苦しめさせないから」

リュウさんは地面に私をおろしてし待っててと言い殘して上空に向かった。